iDeCoのスイッチングしました。理由は「投資家コスト」

来年からはじまる「つみたてNISA」ですが、
もうしばらくしたら「つみたてNISA」の
受付も始まるかと思います。

来年から僕もつみたてNISAを始めるつもりですが、
それに先駆けて、iDeCoの内容を見直してみました。

どうでもいいことかもしれないですが、
なんで正式名称を「積立NISA」じゃなくて
「つみたてNISA」にしたんでしょうか…

投資家コストを避けるため、バランスファンドにスイッチングしてみました。

このブログをお読みの読者であれば、
「コストに気をつけよう」というのは
十分理解されていることと思います。

特にインデックスファンド派の方であれば
ノーロードは当然で、信託報酬(ランニングコストの一部)も
0.01%の違いを意識して選ぶ、というぐらい
徹底しているのではないでしょうか。

当然、税金も大きなコストとして
認識されていると思いますので、
iDeCoやNISAなども積極的に
検討されているかもしれません。

でも、一つ大きなコストをお忘れではないですか?

あなたの一番近いところにあるコストですよ…

そうです。
あなた自身の「コスト」です。

投資のコストはこの3つのコストの総和、
すなわち

投資のコスト = 商品のコスト + 税金 + 投資家コスト

で考えるべきです。

見過ごされやすい投資家コスト

「投資家コスト」という言葉はあまり一般的ではないですが、
投資家自身、つまりあなた自身のコストのことを
僕はこのように呼んでいます。

この投資家コストは、
かなり大きくなってしまう可能性が高いわりに、
非常に忘れられやすい。

例えばつみたてNISAを例に
考えてみましょう。

つみたてNISAの投資枠は最大年40万円、
それを20年間続けられるので
最大拠出額は800万円です。

ではあなたが800万円をファンドに投資しているとして、
その時の信託報酬が0.1%変わったら、
年間コストはいくら変化するでしょうか。

答えは簡単、年間8,000円ですね。

では次に、あなたの時給について
考えてみましょう。

具体的には個々人で変わると思うので
僕には分かりませんが、普通のサラリーパーソンであれば
3,000円から5,000円ぐらい、というのが
一般的でしょう。

じゃぁ仮に4,000円としたら、
8,000円になるまでに
たったの2時間ですよね。

つまり、年間で2時間余計な作業をしてしまうと、
信託報酬を0.1%節約した効果が
吹っ飛んでしまうんです。

信託報酬って、インデックスファンドの世界では
0.1%どころか、いまや0.01%単位で
しのぎを削っている世界です。

それが、あなたが1年間にたった2時間、
余計に時間を使うだけで、
0.1%単位で失われるわけですね。

コレが4時間、8時間となれば、
0.2%、0.4%…と、コストはうなぎのぼりです。

これが「投資家コスト」の正体です。

結構、大きいですよね?

もちろんこれが、
リバランスのような面倒な「作業時間」ではなく、
投資の「勉強時間」であれば話は別です。

投資の勉強時間が増えるほど、
資産額も大きくなるという
相関関係が認められています。

こういうのを単なるコストで捉えるのは間違いで、
それこそ広い意味での投資となります。

なお、投資家コストには
作業時間コスト以外もあるんですが、
それはまた別記事でお話したいと思います。

投資家コストを抑えるためには「手間がかからない」ことが望ましい

例えば、リバランスという作業があります。

僕はこのリバランス作業を
毎年しているわけですが、
この作業にかかる時間が
結構増えてきました。

というのも、口座が

  • 特定口座(課税口座)
  • NISA口座
  • iDeCo口座
  • と、3種類に分散している上に、
    それぞれの資産クラス毎に、
    最もコストの少ないインデックスファンドを選択し
    投資しているからなんです。

    それぞれの口座の資産を、ファンド別に棚卸しし、
    資産クラス毎の総額と割合を計算し…

    とやっていると、Excelを使ってはいても
    やっぱり数時間、半日と、かかってきます。

    これがまぁ、投資額が何億円もあるなら
    話はまた別かもしれませんが
    残念ながらそこに至るまでには
    まだまだ遠い道のりです(苦笑)

    ということは、僕が少し作業時間を取ってしまうだけで、
    非常に大きなコストがかかってしまい、
    結果として低コスト運用が出来なくなってしまう
    という事態に陥ってしまっているんですね。

    これでは、本末転倒、
    何やっているのか分かりません。

    結論としては、リバランスを不要にして
    かつ、インデックスファンド並の低コスト運用をしたければ、
    インデックス系のバランスファンドを選択するのが
    現実的でしょう。

    特に

  • 投資金額の少ないうち、数千万円や1億円以下(人にもよりますが)
  • 忙しい人、時間価値の高い人
  • ローコストのバランスファンド
  • であれば、バランスファンドの方がトータルコストが低くなり
    合理的とすらいえるかもしれません。

    なにより投資がさらに「楽」になるので
    続けやすくなるというメリットもあるでしょう。

    「え…?じゃぁ、今までの投資はダメなの…?」

    ご安心ください。

    iDeCoやNISAで投資しておけば、
    たとえ利益が出ていたものを売却しても
    非課税です。

    つまり、税金はかかりません。

    ですので、必要な範囲で、徐々に
    他の商品(例えばバランスファンド)に
    スイッチングしていけばいいだけです。

    来年からつみたてNISAが始まり、
    僕もつみたてNISA投資を始めようと考えていますが、
    今回、この投資家コストを考慮して、
    少しずつバランスファンドに
    軸足を移していく計画を立てています。

    iDeCo内でバランスファンドへスイッチング

    その移行計画の一環として
    iDeCo掛金の配分変更と
    スイッチングを行いました。

    以下、ご参考になればと思います。

    なお、僕はiDeCoの運営管理機関として
    SBIを利用しています。
    (正確には、SBIベネフィットシステムズです)

    その他の運管の利用法については、
    各自で運管のホームページ等をお調べ願います。

    あらかじめスイッチング先の商品を選ぶ

    商品情報をまとめたExcelファイルが提供されていますので、
    そちらから選ぶのが簡単かもしれません。

    今回はバランスファンドを選択しますから、
    まずパッシブファンドに絞り込みます。

    Excelで開き、先頭行で「フィルター」をかけます。
    「投資スタイル」欄の「パッシブ」のみで
    フィルタします。

    そうするとずらりとパッシフファンドだけ並びますから、
    その中から投資先のファンドを選んでください。

    個人的には今回、「DCインデックスバランス」は
    信託報酬的には魅力的だったのですが、
    いかんせん、日本株式の割合が大きすぎる。

    ということで、REITへの投資はあまり好まないのですが、
    正直あまりこだわっても仕方がないので
    「ま、いっか」と「iFree8資産バランス」にしました。

    もちろん、みんなそうしましょう、
    という意味ではないです。

    あくまでもコレは個人で決めてください。

    スイッチングの実際

    スイッチングの手続きはカンタンで、
    こちらのメニューから行います。

    次の画面で「実行」とすれば、スイッチング完了です。

    iDeCoのスイッチングまとめ

    いかがでしたでしょうか。

    非課税制度が利用できるiDeCoやNISAであれば
    このように気軽に商品の変更ができるので、
    資産額やライフスタイルの変化に対応しやすいです。

    これが課税口座ですとなかなかそうはいきません。
    利益が出ていたら、売ると課税されてしまいますからね…。

    そういう将来のことを見越して、
    僕はNISAやiDeCoを使ってきましたし、
    顧客にもできるだけ非課税口座をお勧めし、
    アドバイスしてきました。

    なお、本記事の内容は僕個人の考えを反映したものであり、
    普遍的な正解を意味するものではありません。
    投資に完璧な正解というのは、ないですからね。

    また、記事中で選択したファンドも
    あくまでも僕が選択したというだけであり
    推奨する意味ではありません。

    いうまでもないですが投資にあたっては
    個人の責任と判断にてよろしくお願いいたします。

    ま、だからこそ楽しいんですけどね。

    非課税の恩恵があるのはiDeCoに限りません。
    来年から始まるつみたてNISAにも
    様々な恩恵と知っておくべきデメリットがあります。

    【保存版】2018年から始まるつみたてNISA、10のメリットとデメリット

    2018年(平成30年)から始まるつみたてNISA(積立NISA)。 当ブログでも、読者に徐々に学んでもらおうと、つみたてNISAの記事を少しずつアップしています。 今回はつみ…

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