現代版、年齢と投資リスク割合の関係についての一考察

「(100ー年齢)%の割合でリスク資産を持つ」。

こんなフレーズを耳にしたことはありませんか?

古くから伝わる(?)簡便法のようですが、
今日はちょっと息抜き的に、
この法則を現代風に解釈したらどうなるかを
考えてみました。

なお、(100ー年齢)%自体は、漠然としすぎてて
そのまま個人に当てはめるには無理があります。

なので、以下コラム的にお読みください。

「100ー年齢」を現代風に解釈し直してみると…

「100ー年齢」が誰が、一体いつから言い始めたのか、
僕の方では調べきれていませんが、
ずいぶん前から言われていることのようです。

そこで大胆に40年前から(!)
言われていると仮定してみます。

40年前となれば時代背景も全然、今とは違います。
最も異なるのは、平均寿命ではないでしょうか。

平均寿命の推移

2015-09-16 15.28.06

上のグラフは、厚生労働省大臣官房統計情報部
人口動態・保健社会統計課「生命表」「簡易生命表」
から抜粋した平均寿命の推移です。

今から40年前の1975年時点で、平均寿命は
男性:約71.7歳
女性:約76.9歳

だったのですが、2014年時点では

男性:約80.5歳(+8.8年)
女性:約86.8歳(+9.9年)

男女とも、9〜10年ほど
寿命が伸びていることになります。

このことから、100ー年齢だとちょっと引きすぎ、
ということになります。

「100ー年齢+10」ぐらいがちょうどいい感じで、

結果、寿命が伸びた現代風に直せば

「110ー年齢」となります。

本当は年齢になにか係数を掛ける必要はないのかとか、
0歳から10歳まではどうなるのか?
とかいろいろ突っ込みどころはありそうですが、

そこまで真剣に検討する話題ではなさそうですので、
これぐらいにしておきます(笑

40年で寿命が10年伸びるのは驚異的

正直驚いたのは、たった40年の間に
ヒトの寿命というのは10年も伸びるのか、
ということです。

これは、生物としてのヒトが進化したというよりは、
医療技術等の技術の進歩により、死亡の確率が
大幅に減ったと見るのが妥当だと思います。

現代では、尊厳死や胃ろうなどによる延命が
倫理的な課題として議論されています。

そこまでいかなくて、健康に長生きしたとしても
やはり長生きに伴うライフコストは
意識しておいたほうが良さそうです。

今では40代、50代といっても
先はまだまだ長いです。

平均寿命も伸びていますし、
平均「余命」で言えば、
実はもっと長くなります。

しっかりと準備していきたいところです。

なお、何度も言いますが、100ー年齢や110ー年齢?は
あくまでも「気分的なもの」ぐらいに
とどめておいてくださいね。

実際の運用プランは、個人の収入、ライフスタイル、
リスクに対する考え方等々を踏まえた上で
ちゃんと組み立てないといけませんので。

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現代版、年齢と投資リスク割合の関係についての一考察” に対して1件のコメントがあります。

  1. 米利上げ見送りの影響がこれからどの程度出てくるか見ものです。

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矢田@医療職兼業トレーダー へ返信する コメントをキャンセル

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