長期分散投資がなぜ失敗するのか?「梅干し」の例えでお伝えします。

今日はちょっと気楽な感じで。

別にみなさんに手作り梅干しを
お勧めしているわけではないのですが(笑)、
案外こんなところに投資の概念が現れて
奥が深いという一例としてお話してみます。

梅干し作りとは

ということで、いきなり梅干し作りの話になるのですが
まずはこんな感じでツボに梅と塩を入れて、梅酢を上げます。

数週間したら赤しそが出回り始めるので
塩もみした赤しそと一緒に漬けて
あとは美味しい梅干しになるのを待つだけです。

原材料は梅と塩と赤しそだけの
至ってシンプルなもの。

これだけで、
香り豊かな梅干しが出来るのですから
不思議なものですよね。

市販の梅干しは余計なものが入っていたり
はちみつとかで味をごまかしたりしてるので
僕はあまり食べません。

最初に仕込むのがちょっと面倒ですが、
家族全員この手作り梅干しの味が好きなので
ほぼ毎年作っています。

かなり、酸っぱいですけど、笑
疲れが取れて、美味しいですよ。

じっくり待って、美味しくなってから頂くのは長期投資そのもの

他の漬物でもそうかもしれませんが、
梅干しは最初に仕込めばあとは基本、放置ですから
投資にすごく似ていますね。

投資も最初に仕込めば、あとは基本、放置でOKです。

放置できない投資もあるかもしれませんが
僕の考えではそれは投資というよりは
「ビジネス」の範囲ですね。

(もちろん、ビジネスにも投資の要素が
たくさん含まれていますから、
広い意味では投資といっても構いません)

こういう、放置して美味しくなってから頂くという姿勢は、
とても投資に似ていると思いますね。

梅干しを分散投資するとは!?

もう一つ似てるなと思ったのは、
梅干しも分散投資と同じだからです。

梅干しを手作りしたことがある人はよくご存知だと思いますが、
作っている途中でカビが生えてダメになってしまうことがあります。

カビが生えるかどうかは運次第の側面があり、
一度カビが繁殖してしまうとそのツボはダメ、
中の梅干しは全滅です。

以前、2キロの梅がカビでやられて
苦い思いをしたことがありますが、
その経験から今では1キロずつ
複数のツボに分けています。

これって、分散投資じゃないですか。

よく、「卵を一つのカゴに盛ってはいけない」
と表現されますが、

「梅干しを一つのツボで漬けてはいけない」
というのも同じことですよね。

投資を「概念」だけで把握した気になっていませんか?

梅を複数のツボに分けるのは
失敗した経験からやっていることですが
こうした基本原理、原則というのは
日常のあらゆる場面に現れてきます。

こういうことを知っておけば、
日常にも役に立つし、ビジネスにも役に立ちます。

今年からiDeCoが始まり、
投資への関心が高まっている人も
多いと思います。

で、今まで投資をやったことない人が始めようとすると、
本で調べたり、ネットで検索したり、
いろいろ情報収集しますよね。

そのプロセスで、概ね以下のことを学ぶわけです。

  • 長期投資
  • 積み立て投資
  • 分散投資

もちろんこれらのことは間違いではないですが
きちんと実感を持って納得できている人が
果たしてどれぐらいいるのか。

なぜ、長期なのか。

なぜ、積み立てなのか。

なぜ、分散なのか。

これらの問いに対して、「どんなときでも」
「ご自身の中で」納得できる形で
回答できなければ、それは単に
表面的な知識に過ぎないと言えるでしょう。

そんな状態で、あなたの大切な資産を
100万円、200万円、1000万円…と投資していった際に
果たして続けられるのかどうか。

ちょっと、自問自答してみてくださいね。

iDeCoの節税効果とか、
NISAの非課税枠とか、
そうした知識を得るのも
もちろん悪いことではないです。

でも、知識だけになっていませんか?

実感や行動は伴っていますか?

もし、実感が沸かないということであれば、
実験的にやってみるといいと思います。

例えば、敢えて個別株に投資してみるのも
練習としては良いと思います。

単位株やミニ株であれば
金額もさほどかかりません。

それで、一回実際に損してみてください。

例えば僕の場合、
個別株が10分の1になった経験なんて
1度や2度ではないです。

FXで大損したこともあります。
額はさすがに言えません。(苦笑)

決して自慢できるようなことではないのですが
その時の経験があるからこそ
自信を持ってインデックス投資ができている
ということが言えるかもしれません。

リーマンショックのときなんかは
株式インデックスが半値ぐらいになりましたが
個別株が紙くず同然になるのに比べたら
なんと穏やかなことか。笑

僕は日々の株価をチェックしませんが
(FPとしてそれはどうかという意見は置いておいて)
それは日々の変動なんて長期投資においてはあまりに小さすぎて
気にするには自分の労働、時間コストがかかり過ぎると
考えているからです。

日経平均が2万超えたか超えなかったとか、
正直、どうでもいい話です。

まぁ、10年、20年の間には
そういうことの一つや二つ、あるでしょう
というぐらいの認識があればそれで十分です。

そんなどうでもいいことに自身のコストをふんだんに掛けながら
ファンドの信託報酬の0.01%云々を議論するというのも
的外れな話でしょう。

そうした「アンバランスな」行動を取ってしまうのは、
恐らく経験不足から来るものです。

だから、まずは実際にいろいろ投資して
経験してみることが大事だと思います。

わざわざ経験する必要がない人もいるかもしれませんが
普通の人はたくさん経験しておいたらいいです。

個別株が怖ければ、梅干しでもいいと思いますので、笑
ぜひ、頭だけで理解したと思わないようにしてくださいね。

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長期分散投資がなぜ失敗するのか?「梅干し」の例えでお伝えします。” に対して1件のコメントがあります。

  1. 匿名希望 より:

    こんにちは。いつもお世話になります。
    まさか投資と梅干しの話が一緒に出てくるとは意外で面白かったです。
    我が家でも自家製の梅干し・梅ジュースを作りますが(主人が)
    何につけても自分で実際に体験するのが一番ですね。
    ありがとうございました。

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