カブドットコムがどこまでNISAと相性がいいのか?調べてみました。

こんにちは。林FP事務所の林です。

MUFG傘下のカブドットコム証券。

古参ネット証券の一つとして
依然その存在感は健在です。

NISAとの相性も含め、カブドットコムの利用価値について調べてみました。

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売買手数料無料の「フリーETF」を狙う

長期投資家から見たカブドットコムの魅力は
なんといってもフリーETFの存在です。

フリーETFはMUFGが提供しているMAXISシリーズETFなどについて
カブドットコムでの現物、信用売買手数料を無料にしましょう、
というカブドットコム独自のサービスなんです。

このサービスの特徴は

という点にあります。

ETFの種類は限られるものの、
ずっと無料というのは嬉しいですね!

ETFは信託報酬(年間保有コスト)が低いという大きなメリットがある反面
売買手数料や配当に税金がかかったりとデメリットもあるんですが
そのうちの一つ、売買手数料が無料になるのは結構ポイント高いです。

狙い目のETFは

でしょうか。

ただ、1348 TOPIXはいいとして、1550 海外株式の流動性は
お世辞にも高いとは言えません。

そこで大半の人は

「あぁ、ETFはやっぱりダメなんだ…」

と諦めるのが普通なんですが、
フリーETFを活用すれば、諦める必要はありません。

例えば、1550 海外株式ETFの寄り付きの板情報を見ると

2014-09-12 8.49.50

という感じで、売り買い1,300口ぐらいになってました。
やはり、それほど多くはありませんね。

「手元資金があるから、2,000口ぐらい一気に買おう!」
なんてすれば、寄り値が10円ぐらい平気で滑りそうな雰囲気です。

買値が10円上昇したら、この場合2万円、約1%のコスト増ですから
まったくバカになりません。

そこで、買い付けを「時間方向に分散」させましょう。

通常なら複数買い付けすると手数料が上がりますが
フリーETFならその心配がありません。

手間はかかりますが、理論的には100回でも、1000回でも
分散して投資が可能です。
(実際にはそんなに分散する必要はありませんが)

この場合、例えば2,000口欲しいなら、毎日400口ぐらいに分けて
1週間ぐらいかけて購入していけばいいんじゃないでしょうか。

ETFの売買手数料や配当課税に関するコスト試算は
NISA、ETF、ファンド。バリュー平均法なら「なに」を「どこ」で投資すればいいの?
を参考にしてみてください。

株の積み立てができるプチ株

カブドットコムのもう一つ面白いサービスに
プチ株」という単元未満株の売買サービスがあります。

単元未満株の取り扱いは他社でもありますが、
単元未満株の「積み立て」ができるのはカブドットコムだけですね。

仕組みは投信の積み立てに似ていますが、違いは

  • 1株の整数倍で、積立金額以下となる最大株数を買い付ける
  • 残りは預り金となり、次回の買い付けには使われない
  • 積立金額は最低500円から。手数料は1回につき50〜100円

というところでしょうか。

メニューの「お取引」→「積立」をクリックし、
ワンコイン積立(プチ株)を選ぶと銘柄検索の画面になりますので、
そこから積み立てたい銘柄を選びます。

個別の積み立て設定は

2014-09-12 8.11.57

こんな感じの画面で設定します。積立金額、日付などを選べば
あとは自動で積み立てていってくれますので、
かなり面白いサービスですね。

ただしデメリットとしては
積立金額を少額にすると手数料が高騰してしまいます。

仮に500円で積み立て指定すると、手数料が50円としても
1割ものコストが掛かり、とても現実的ではなくなってしまいます。

最低でも、5,000円程度から始めるのが現実的でしょう。
そうすれば買い付けコストは1〜2%程度(これでも高いですが)で済みます。

個別株に興味があって、これから始めたい人は
上記デメリットをきちんと把握した上で
検討してみてもいいかもしれません。

長期投資に徹するなら、それよりも
信託報酬の安いノーロードファンドを
積み立てするのもお勧めです。

給与天引きで積み立てれば、
気づいたらお金が無くなっていた!
という事態も防げますので。

カブドットコムならeMAXISシリーズという
素晴らしいインデックスファンドがあります。
(他社でも買えますが、一応本家ということで)

手動で買い付け出来る人なら、
素直にフリーETFということで。

NISAとの相性は?

カブドットコムとNISAの相性、というよりは、
ETFとNISAの相性が良いと考えたほうがいいですね。

ETFは配当を再投資できませんから、
配当金が支払われたタイミングで通常は源泉徴収されます。
確定申告して配当控除をするにしても、総合課税されますから
課税率に違いはあっても、課税はされます。

そこで、NISAの出番。

NISA枠内でETFを購入すると、ETFからの配当金も非課税になります。
まるまる非課税になりますから、これは美味しいですよ。

ただし注意して欲しいのは、
「株式比例配分方式」で配当を受け取らないと
非課税になりません。

カブドットコムのフリーETFとNISA口座を駆使すれば
売買手数料無料でかつ配当非課税
ということができますから、十分検討に値すると思います。

あとは、せめて2つの証券会社で
NISAが使えるようになればいいんですけどね…。

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