がんのリスクと向き合う方法はがん保険だけじゃない。

「がんの備えと言えばがん保険」

…というのは単なる思い込みに過ぎません。

もちろんがん保険も一つの方法ではあるものの、
それしかないということは決して無いですし、
むしろベストな方法は
そもそもがんにならないことじゃないですかね。

「それができれば苦労はしないよ」

と言われそうですが(苦笑)、がんになりにくい体質を作ったり
がんがひどくなる前に発見する方法等はありそうです。

今回は「がんを早期発見して悪化を防ぐ」
方法について調べてみました。

がんのリスクに向き合うとは、どういうことなのか?

がんというのは最悪死に至る、
恐ろしい病気です。

がんは一定の時間をかけて、
少しずつ「進行」していきます。

その進行度合いに応じて「ステージ」が決められていて
I期からIV期までの4つがあり
IV期が最も進行した状態です。

保険で備えようとするのは
がんが進行して先進医療等の
高額な治療が必要になったり、
治療が長引いたときの治療費を
心配しているからですよね。

でも、仮に治療費がまかなえたとして
命が助かったとしてもそんな大治療をすれば
健康を大きく損ねる可能性がありますし
そもそもがんになりたいわけではないですよね。

だったら、健康な今のうちにすべきことは
真っ先に「がんの予防」だと思うんです。

この予防に力を入れずに
がん保険を検討するというのは
本末転倒もいいところで、

例えて言えば

真冬の寒い時期に
厚着もせず、暖房もつけず、手洗いやうがいもせず、
なのに風邪やインフルエンザの治療費を心配する。

というような、
それは全然順序がおかしいでしょ、
という話なんです。

がんも同じです。

ただしがんは風邪と違って厄介な側面があり、
ステージIのような初期段階では
自覚症状が出ない場合が多い、
ということです。

がんの早期発見による予防効果とは

全がん協がまとめたデータによれば
がんのステージ別の5年生存率は
以下のようになっています。

例えばこちらは食道がんのステージ別5年生存率。

がんによって様々ではあるものの、
早期発見ができれば80%から100%と
高い確率で5年生存できるがんが多いようです。

がん保険というのは、がんの治療、
すなわちがんになった「後」の備えの一つですから、
早期発見と単純比較するのもよくないかもしれません。

ですが、仮に同じぐらい費用がかかる
早期発見手段があって、
どちらを選ぶか?と言われれば
僕は迷わず「予防・早期発見手段」を選びます。

だって、がんがひどくなった後の心配をするよりも、
まずならないこと、なってもできるだけ簡単に
ほぼ確実に治療できる方がQoLは確実に高くなります。

しかも早期発見によるがん治療は、
非常に簡単に済む場合も多いようで
例えば1日入院して完了
ということも珍しくないようです。
(がんの部位にもよると思いますが)

これなら、がん保険は
特に必要ありませんよね。

おまけに健康保険の適用も減りますから
将来世代へのツケも少なくなります。

同じ費用を掛けるなら、
より健康的で、楽しく過ごせる可能性の高いほうが
ダンゼンいいです。

まぁ考え方は人それぞれだとは思いますが、
少なくとも僕はそう思いますね。

ということで、どうやったらがんの早期発見ができるのか?
その方法についていくつか調べてみました。

当然ながら、人間ドックなどで行う

  • 肺や胃のレントゲン
  • 腹部エコー
  • 血液検査

なども、がんの発見に役立つと思いますが
それ以上に積極的な方法はないか?
という観点で調べています。

なお、以下の情報は主に公式サイトや
医療機関のホームページ、
NHKのホームページ等から情報収集し、
独自にまとめたものです。

僕は医療の専門家ではないので
より詳しくは専門家へお問い合せください。

血液検査でがんを早期発見する アミノインデックス検査(AICS)

アミノインデックス検査、正確には
アミノインデックスがんリスクスクリーニング、
というようですが、血液内のアミノ酸濃度から
がんのリスクを統計的に検出する方法だそうです。

ちなみに「アミノインデックス」は味の素株式会社の登録商標。

より詳しい情報はこちらのページにあります。

AICSとは?|臨床アミノ酸研究会

臨床アミノ酸研究会は、アミノインデックス開発元の
味の素株式会社のページからリンクが張ってあるので、
事実上の公式ページと思われます。

アミノインデックス検査(AICS)のメリット

血液検査なので、医療機関で手軽に受けることが出来ます。

また費用も2万円あまりというところが多く、
保険の効かない検査費用としては
かなりお手頃だといえそうです。

毎年検査しても、
がん保険に月2,000円払うよりも
安く済むぐらいですね。

AICS検査を受ければ、
男性なら胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん、
女性なら胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、膵臓がん、子宮がん、卵巣がん
のリスク(がんに罹患している可能性)を評価できます。

アミノインデックス検査(AICS)のデメリット

AICSはあくまでも統計データに基づく検査であり、
「がんの可能性が高い(低い)」ということまでしか分かりません。

これはどういうことかというと、

AICSを受けてがんの可能性が低いという結果を受けても、
がんに罹患していることもあるし、
逆にがんの可能性が高い検査結果であっても、
がんではないこともある、
ということです。

…なんだか、中途半端な感じですね(苦笑)

でも統計検査というのはこういうものである、
と理解した上で上手に利用するしかありません。

あくまでも可能性の目安を得る、
ということですね。

費用対効果を考えれば、
まぁ妥当かなとも思います。

もう一つのデメリット(?)としては、
手軽な検査方法にもかかわらず、
実施している医療機関が
少ないように感じることです。

例えば僕の地元京都で
AICS検査ができる医療機関は
たったの4ヶ所しかありません。

(データ出典)

「アミノインデックスがんリスクスクリーニング」医療機関サーチ

確かに不確実性はあるものの、
手軽な早期発見手法というのは
確実にニーズがあるはずです。

費用もそんなにかかりませんしね。

普段かかっている主治医の病院などで
いつでも気軽にスクリーニングが出来るようになれば、
もっとがんの早期発見が出来る人が
増えるのではないかと思うのですが…?

今後に期待ですね。

特殊な全身検査でがんを早期発見する PET検査

がんに目印を付けられる特殊な検査薬
(ブドウ糖に近いFDGという成分)を点滴投与し
PET検査という特殊な方法で体内に目印の付いた場所を
特定出来るという方法です。

PET/CT検査とは、このPET検査とCT検査を
同時にできる検査(装置)ということのようです。

ちなみにPET検査と検索すると
「PET検査ネット」というサイトのページばかりヒットするのですが、
このサイトはMedical Netという医療系企業が運営しているようで、
一応信頼性は高いと判断しました。

PET検査のメリット

CTだけでは見つけられない、
小さな腫瘍も見つけることができるとされています。

例えばこちらのページ

PET検査とは?基礎知識&治療説明|PET検査ネット

では、腫瘍が直径1cm未満の状態での発見が可能、
と主張しています。

実際にこれができるなら、
確かに魅力的かもしれませんね。

PET/CT検査のデメリット

デメリットと言っていいのかどうか分かりませんが、
検査費用がやや高めで、最低でも10万円から
ぐらいのようです。

また全身検査ですので、AICSのように血液採取だけ、
というような手軽さもありません。

ちょっと気合が必要な検査ですね(汗)

健康保険の適用条件もあるようですが、
PET以外の検査方法で診断、転移、再発の
診断確定できない場合等となっていますので
気軽に適用できる感じではなさそうです。

将来期待されている、がん早期発見の新しい方法

約2年前とちょっと古い番組ですが、
NHKのクローズアップ現代で、がん早期発見、早期治療の
特集があったようです。

  • クローズアップ現代(2015.6.30 あなたのがん 見つけます ~超早期治療への挑戦~)

例えば血中のマイクロRNAを検出することで早期発見したり、
唾液を分析して早期発見したりする技術が紹介されていました。

超早期発見することによって、逆に戸惑いが出たりと言った
副作用も紹介されていましたが、確かにそういったこともあるものの
基本的に早期発見できることは良いことだと思います。

これから、是非実用化されていくことを
期待したいですね。

がん早期発見の検査戦略

以上の情報だけから言えば、例えば

  • 1年か2年に1回の頻度でAICS検査でリスク調査をし
  • リスクが高いと判定された場合に、PET検査等で精密検査

という流れが現実的かもしれません。

ただしAICS検査は「確率」の話ですので、
これで確実に早期発見できることは
保証されていませんが…。

まぁ、このあたりは結局費用対効果、
という話になるかもしれません。

費用をかけられるのであれば、
数年に1度ぐらいの頻度で
PET検査を実施してもよさそうです。

10万円のPET検査を5年に1回なら、
毎年AICS検査をするのと
同等のコストで済みます。

むしろ、こっちのほうがいいかも?

がんになるリスクは、こんな感じです。

年齢階級別がん罹患率(全がん、累積)

ざっくりしていますが、
例えば60歳までであれば男性も女性も1割程度ですから、
それまでは通常の人間ドック程度の検査にしておき、
60歳を超えたあたりぐらいから、
AICS検査やPET検査などを加えていっても
いいのかもしれませんね。

もちろんこれは戦略の一つに過ぎませんから、
それぞれ考えて工夫してみてください。

また女性特有のがんもありますので、
それは別途検討されたほうが良いように思います。

がんの早期発見法まとめ

他にもいろいろあるかもしれませんが、
手の届く範囲での、代表的な早期発見手法、
というものを今回調べてみました。

がんになった後のことを心配するのもいいですが、
そもそもがんにならない、なっても早期発見して治療してしまう、
それがより前向きで積極的な生き方だと思います。

がん保険を含め、
いずれもお金のかかる方法ではありますが
どうせ使うなら前向きに、生きたお金の使い方を
したいですね。

※ 僕は医学の専門家ではありません。正確を期してはいますが、上記情報は主にネットから収集した情報であり、より詳しく正確な情報は専門家へお問合わせください。

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