年間2万円以上変わると言われたので、電力会社を切り替えてみました。その後の電気料金は?

今年4月から始まった、電力自由化。

これまで地域独占だった電力会社に
新しい会社が次々と参入し、プランや料金を
比較検討できるようになりました。

場合によっては非常に大きな節約が見込める
この電力自由化の波。

僕も早速(?)、実践してみました。

電力会社比較のポイントと、
実践レポートです。

電力会社の比較サービスをいろいろ使ってみました

過去2年間の電気料金の推移

過去2年間の電気使用量の推移はこちら。

ScreenShot 3

電力自由化の波で新しく現れた電力会社に切り替えて
本当に電気料金が安くなるのか、自宅で実験してみました。

とはいえ、どこと契約するのがいいのか、
最初はそれすら分かりませんよね。

そこで、電気料金を比較できるサイトがあるので、
まずはそちらで比較してみました。

電気料金の比較サイト

Googleなどの検索サイトで

「電気料金 比較」
「電力自由化 電気料金 比較」

などのキーワードで検索すると、
電気料金を比較できるサイトが
いくつかリストされます。

例えば、

エネチェンジ
screenshot

とか、

電気料金比較 - 価格.com
screenshot-1

とかなどは比較的大手のサイトですし、
使い勝手もいいと思います。

今回、この2つの電気料金比較サイトで
実際に僕の自宅の電気料金がどうなるか
シミュレーションしてみました。

エネチェンジの比較結果

エネチェンジは2015年設立の比較的新しい企業で、
電力比較以外ではSIMチェンジという、
格安SIMの比較サイトも運営されているようです。

比較サイトに特化していることもあり、
電力比較のシミュレーションは迷うこと無く、
問題なく出来ました。

郵便番号を入力して地域を特定、
いくつかの質問項目に答えていきます。

screenshot-2

今回できるだけ正確な比較をしたかったので
関西電力の「はぴeみる電」を見ながら、
過去1年間の実際の毎月の電力量を
全て入力しました。

screenshot-3

で、電力料金をシミュレーションすると…

screenshot-4

こちら、「looopでんきのおうちプラン」が一位(一番節約できそう)
だとの結果になりました。

1位から3位をまとめると

  • 1位 looopでんきのおうちプラン
  • 2位 東京電力エナジーパートナーのプレミアムプラン
  • 3位 東京電力エナジーパートナーのプレミアムプラン(2年契約)

以下46位までずらずら〜っと出てきますが、
面倒なので(苦笑)、だいたい5位ぐらいまでしか
見ませんよね。

ちなみに、必ずしも節約額だけで順位付けしているわけではなくて、
今回のシミュレーションでは洸陽電機の生活フィットプランが4位で
約28,000円ぐらいの節約になりそうだとのこと。

対して1位のlooopでんきのおうちプランでは
約23,000円の節約予想です。

とにかく節約額で決めたい!というなら、
ちょっと下の方まで見たほうが
いいかもしれません。

looopでんきが1位になっているのは、節約額+特典で、
これは恐らくエネチェンジがlooopでんきを一押ししている
という面もありそうです。

まぁ、よくある話ですので、
そのあたりは理解して使えばいいと思います。

価格.comの比較結果

では次に価格.comの電力料金比較サイトを使ってみます。

まずちょっとつまづいたのが、郵便番号の入力。

エネチェンジは「全角数字」もきちんと受け付けてくれましたが、
価格.comは「半角数字で入力してください」と出てきました。

僕はいつも思うんですが、こうしたサイトを作る場合、
相当の予算を使っているはずです。

で、比較結果のためのデータベースとかも確かに重要でしょうけど
とにかく使う人の事を考えたインターフェースの作り込み
も大事だと思うんですよね。

特に全角と半角は日本人のアキレス腱みたいな弱点で、
ご年配の方とかですと全角、半角の区別をあまり
意識されていない場合も多いです。
(僕も、パソコンの使い方とか相談されますので…)

そうすると、

「ちゃんと入力してるよね?なんでうまくいかないの!
なんだかこのページはうまく動かないから、もういいや」

となる人も多く、それだけで(結構な)見込み客を
逃しているんじゃないかなと思います。

最初にもいいましたが、予算をつぎ込んで作り込むなら、
やっぱりこうした事で顧客を失うのはもったいないことですし、
使っている側も少々不便ですから、是非こういうところは
改善して欲しいですね。

特に価格.comなんて上場企業なわけですから、
資金も潤沢にあるはずです。

非上場企業のエネチェンジにできて、
上場企業の価格.comに出来ないことは無いでしょう。
そもそも全角数字を認識するぐらい、
技術的にはなんでもないことです。

こうした比較サイトに限らず、
マネーフォワードなどでも全角数字をきちんと受け付けてくれます。
人気のサイトには、やはりそれなりの理由があるんだと思います。

一見ちょっとしたことですが、
結局相手への気遣いが出来ているかどうかですね。

ちょっと、脱線しました。

では気を取り直して「半角数字」で郵便番号を入力し、
先に進みましょう。

郵便番号以外の入力項目は、だいたい
エネチェンジと同じ感じで、
毎月の電力量も入力可能です。

で、出てきた結果。

screenshot-6

エネチェンジと異なり

  • 1位 洸陽電機の生活フィットプラン(平和堂x洸陽電機 関西エリア)
  • 2位 洸陽電機の生活フィットプラン(関西エリア)
  • 3位 looopでんきのおうちプラン

という結果となりました。

節約の「額」に関してはエネチェンジとほぼ同じで、
シミュレーションの内容自体はほぼ同じかと思われます。

ただ、価格.comは節約額の大きな順に並べている感じで、
この当たりはさすが 価格.comらしさを感じますね。

あと価格.comの特徴としては、比較結果を契約期間や
ポイント還元などの条件で簡単に絞込が可能なことです。

また各電力会社に切り替えた方のコメントもあって
さすが老舗比較サイトの本領発揮、
というところでしょうか。

最初の入力はちょっと気になりましたが、
最後の比較結果は価格.comらしい、
シンプルで機能的な比較結果ですので
好感が持てます。

あと当然なのですが、人によって
結果が異なってくるはずです。

ですので、必ずあなたの条件を入力して
比較してみてください。

電力会社の検討結果

などなど、比較サイトの情報を参考に
新しい電力会社を検討してみました。

で、僕はlooopでんきのおうちプランに決めました。

確かに節約額は洸陽電機の生活フィットプランより
多少劣るのですが、Looopでんきは太陽光発電をメインに
再生可能エネルギー(※)を得意とする電力会社で
そのあたりも僕の心を掴んだ理由の一つです。

※ 再生、循環という意味でLooop(ループ)という
名前がついているんだと思います。

じゃ、実際Looopでんきにしてどうなったのか?
結果を見てみましょう。

電力会社の切り替えと結果

Looopでんき おうちプランへの切り替え

先日、電力会社の切り替え手続き申請をしました。

申請後の次の検針日以降からの
電力供給となるようです。

電力会社切り替え手続き中

(申請が遅れ、使用量の多い8月に間に合わなかったのが残念!)

Looopでんき おうちプランの電気料金は?

9月分のLooopでんきおうちプランの電気料金が確定しました。

screenshot-7

384kWhで8,908円。

これを今までの関西電力 従量電灯Aの
電気料金と比較してみましょう。

screenshot-9

たまたまですが、今年の5月の電力使用量が
全く同じの384kWhとなっており、
その時の電気料金が10,548円

率にして、約16%ほど料金が安くなりました。

エネチェンジのシミュレーションでも、
年間約15%の節約になる計算でしたので、
ほぼ計算どおりの結果となりました。

これは期待できますね。

シミュレーションと若干異なるのは
電力使用量によって変わってくることと、
(電力使用量がゼロでも料金はゼロにならない)
燃料費等の条件が時期によって変わってくるからかな?
と思います。

今後も、推移を見守りたいと思います。

ライフプランの改善にどれぐらい効くのか?

最初に、電力自由化に関して気になる傾向について。

新しい電力会社への乗り換え率が低い

こちらのサイトで、乗り換え率がまとめられていました。
スイッチング件数|新電力比較サイト

4月から電力自由化が始まり、既に半年以上が経ちましたが
乗り換え率は今だに数%程度と低迷しています。

上記のサイトに、低迷の理由の考察もありますが、
一番の理由は「面倒だから」だと思います。

まぁ、たしかに書類を1通出さないといけないので、
面倒と言えば面倒ですね。

でも、そこから受けられる恩恵を考えれば、
やらないことがかなりの「損」になりますよ。
(これを「機会損失」といいます)

固定費の節約はあなたを楽にする

もちろん、家族構成や現在のプランなどによって
電力自由化の恩恵は人それぞれだと思いますが、
僕の場合でいえば、年間2万円強の節約が見込めます。

月にして数千円ぐらいの節約だと、なんだか
あまり変わらないのかなという印象を受けるかもしれませんが、
年間で言えば2万円以上変わるわけです。

これって、結構大きいですよ。

例えば、ライフプランで具体的な改善額が見えて、
月2万円の改善が必要だということが分かったとします。
この改善をしなければ、老後が惨めになってしまうという
わけですね。

いわゆる、下流老人です。

家計をいろいろやりくりしてなんとか改善しようとするわけですが
電力会社を見直すだけで、年間2万円以上の節約が見込めるなら、
年間12ヶ月の改善のうちの、一つの月はほぼ確実にクリアできるわけです。

しかも、なんの努力も不要ですし、
その後の生活もなんにも変わりません。

いや、まぁ最初に切り替えの手続きは要りますが、
そんなのはたかだか15分もあれば出来る話です。

その後は、放ったらかしでOKですね。

僕はこういうのも、不労所得の一つだと考えています。
だから固定費の削減というのは、極めて効率的だし、
「ずぼら」な人こそ大事なんです。

よく、ライフプラン相談の中で

「(支出を減らすのがイヤなので)収入を増やすことでなんとかなりませんか?」

という相談を受けることが結構ありますが
もちろんそれでもいいですが、
その方向は逆にしんどいです。

なぜかと言うと、「税金が増える」からです。

つまり、月2万円改善するためには
2万円「以上」収入を増やさないといけません。

個人によって税率は変わりますが、
例えば国税、住民税合わせて30%とすると
月約29000円の追加収入が必要です。

これでようやく、2万円の改善になります。

しかも普通は収入が増えるのにあわせて
社会保険料も増えますから、
可処分所得はさらに減るわけです。

結構、大変じゃないですか?

社会保険料は将来の年金の原資でもありますから
一概に悪いとは言えませんが、少なくとも
支出を減らす方向よりはしんどくて
面倒だということは分かりますよね。

だから「まずは」賢く支出を抑える方が
結局、楽なんです。

なにもせずに勝手にお金が増えることはありませんが、
電力の節約なんて、勝手にお金が増えるに近い話ですから、
それすらやらずにただひたすら老後を案じるなんて、
矛盾していますよね。

ちなみに、新しい会社に不安を感じている方も
多いとのことですが、それは取り越し苦労です。

会社を切り替えても、電力の品質は変わりません。
僕も、切り替わったことさえ忘れていましたし、
現時点までトラブルは一切発生していません。

というか、かなり満足しています。

だから、せめてそれぐらいはやりましょう、って話です。

例えば今日だけ
Youtubeを見る時間を半分ぐらいにして
早速手続きを始めてください。

もちろん、支出の合理化・節約でまかないきれない分は、
収入で補っていくのも大事ですので、
そこはがんばって出世していきましょう。

以上、電力自由化と電気料金の比較、
実践レビューでした。

参考にしてください。

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