GACKTコインを横目で見ながら、投資を考え直そう

SPINDLE

こんにちは、林です。

今日は少し軽い話で。

多分、このブログの読者はGACKTコインはじめ
ICOに手を出すような人はいないだろうと思いますが
いろいろ学べる点もあります。

いわゆる「GACKTコイン」は大打撃?

GACKT氏も参画して話題になった
仮想通貨SPINDLE(通称GACKTコイン)ですが
発行していた株式会社ブラックスターの代表
宇田修一個人に先日、行政処分が出ました。

宇田修一に対する行政処分について|関東財務局

SPINDLEは株式会社ブラックスターが
発行していますが、以前、
宇田修一が代表の別会社
ドラグーンキャピタル株式会社も
行政処分を受けています。

ドラグーンキャピタル株式会社に対する行政処分について|関東財務局

ドラグーンキャピタル(投資会社)は
スピンドルとは直接関係ない投資会社ですが
ブラックスターと幹部メンバーがほぼ同一で
方向性は同じ可能性があります。

このたび代表個人に対する行政処分が出て
ドラグーンキャピタルは終結、SPINDLEも
現時点で終わってはいませんが客観的にみて
かなり危うい状況と言わざるを得ません。

あとはSPINDLEが今後どうなるか、
ドラグーンキャピタルに出資した投資家が集結して
集団訴訟に発展するかどうか等がポイント
になるでしょうか。

もし集団訴訟ともなれば同じ代表を持つ
ブラックスターの信用もさらに下落しますから
SPINDLEを買う人も当然減ります。

SPINDLEの価格がどうなるかは
推して知るべしでしょう。

というか既に暴落してます。

「楽して儲けたい」が問題の根本原因

行政処分を受けていながら、ここまで派手に
宣伝を打つのも珍しいっちゃ珍しいですね…。

上の話では仮想通貨と
いわゆるプロ向けファンドの2つの話が
ごちゃまぜになってますが
器が違うだけで結局は同じ教訓を示しています。

ファンド(ドラグーンキャピタル)に関しては
結論が出てますから分かりやすいですが
出資させて集めた金の一部を無断で
経費にしてたというからお粗末な話。

また、投資して損失が出ても
「儲かってますよ」と虚偽報告してたとか。

当の宇田代表について金融庁は

上記のとおり、当社は、多岐にわたって投資者保護上重大な問題のある行為を行っており、当社において当該行為を行った宇田代表に法令等遵守意識及び投資者保護意識は皆無である。また、当社においては、ほとんど全ての業務を宇田代表が一人で行っており、他に宇田代表の行為を牽制し適切に業務を運営するための人的基盤は整っていない。さらに、当社は、金融商品取引業の登録を受けて以降、当該業務を全く行わず、当該業務に必要な社内規則の制定をはじめとした業務管理態勢は、全く整備されていない。

と厳しく指摘しています。

まぁ同じ代表が運営するSPINDLEが今後どうなるか
知ったことではないですがICOに乗る人って
いわば「一攫千金」を狙ってるんですよね。

仮想通貨の黎明期に、ビットコインのメンバーが
ビリオネアになったという話はよく聞きますが
そういう宝くじに当たるような話を信じて
ICOに出資しているんだと思われます。

ただそれ、宝くじレベルという意識は
あるんでしょうか。

そういう「楽して儲けたい」という人間の欲望につけ込んで
お金を出資させる人間は
宇田修一に限った話ではないでしょう。

小遣い程度ならまぁ失敗しても笑えますが
全力投資とか絶対やめてくださいね。

それ、全財産で宝くじ買うのと
同じ行為なので…

ICOもプロ向けファンドも
同じことです。

もちろん全部がこんな状況だと言うつもりはないですが
よほど綿密に調査しないとダメだってことですね。

(調査しても分からないときは分からないですが…)

うまい話というのは人間の欲望を巧みについてきますので
やっぱり投資は自分との戦いなんだな、というのを
改めて認識しました。

かくいう僕も、過去には投資に大失敗したり
騙されたりした経験があるので
高飛車にモノを言っているわけではなく
心の底から気をつけてよ、と…

詐欺を立証するのは難しい

余談ですが、ここまで来ると「詐欺なのでは?」
と思われたかも知れませんが本当に詐欺かどうかを
立証するのは一般に難しいと言われています。

  • 最初から騙す意図があった
  • 錯誤に陥らせた上での金銭要求

の2点が詐欺罪の成立要件ですが
これらを立証するには証拠が必要です。

で、例えば最初の段階から詐欺を疑って
会話を録音したり周到に書類を用意できる人って
いないんじゃないでしょうか。

ドラグーンキャピタルの行政処分は出ましたが
仮に法定で争ったとしても相当長引くことが
予想されますね。

なので
「自分の身は自分で守る」
が投資の世界では基本なんです。

実は昔からある話

SPINDLEやドラグーンキャピタルは
あくまでも一例です。

例えば数年前まで「私募ファンド」が
流行っていたのはご存知でしょうか。

当時は匿名組合の枠組みで
適格機関投資家であれば、本人含め
50名までの特定メンバーで私募ファンドを組成できたので
悪いことを考える人間は、格好の「狩場」として
利用してたようです。

特定メンバーと言っても声をかけさえすれば
誰でも参加できますから
人数上限があるってだけの話。

また、本気で人数を集めたければその分
ファンド数を増やせばいいわけで
事実上、規制力はほとんどない状態でした。

まっとうな私募ファンドもあったようなんですが
残念ながら個人投資家の被害が相次いだため
3年前の2015年に改正金商法が施行されて
現在では原則個人の出資が認められません。

上記、金融庁のページにも明記されています。

【投資家の皆様へのお知らせ】
〇適格機関投資家等特例業務届出者は、基本的にいわゆるプロ投資家を相手に業務を行う者です。プロ投資家以外の出資者の範囲を原則として国・地方公共団体、金融商品取引業者・特例業者、上場会社等に限定し、一般個人の出資は原則として禁止となっています(※平成27年 改正金商法)。
(※ ただし、個人であっても、投資性金融資産(有価証券等)の合計額が1億円以上であり、かつ、証券口座開設後1年を経過している者などは、出資者の範囲に含まれます。)

まぁ1億円もってたら出資資格は得られますが
それだけ持ってたとしても普通の個人は
出資しないほうが無難だと思いますけどね…。

もう一つ、一気に古い話になりますが
18世紀に南海泡沫事件というのがイギリスであって
詳しくは省略しますが今のICOブームのような
状況があったという記録が残っています。

当時はIPO(株式上場)を使った詐欺が横行し
どんなに怪しいIPOでも出資者が絶えなかったとか…

状況が今のICOと、似てませんか?

つまり、ずっと昔から同じことが
行われてきたということです。

ICOに出資する人って
IPOが収益を追求する株式会社への投資なのに対し
ICOは原則価値を生まない通貨への出資だということすら
気にしてないのかもしれません。

なお、価値を生まないというのは
別に仮想通貨に限った話ではなく
どの通貨でも同じことです。

通貨自体が収益を追求するわけではないですから。

  • 脇が甘い(儲かるとお金にルーズになりがち)
  • 欲望が先行する

と、お金を失いやすくなります。

他山の石として、どうぞ堅実な資産運用に
徹してくださいね。

↓期間限定の無料コンテンツをお受け取り下さい

資産形成メルマガ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です