副業とiDeCoを組み合わせて節税する方法はご存知ですか?

この1年でiDeCoの加入者数が倍増したそうです。

iDeCoが始まる前、20年近くかけて
少しずつ増やしてきた加入者数を
2017年のたった1年で上回った
ということで、その伸び率が凄い。

でも実際にはまだまだこれから。

加入状況やiDeCoの活用法について
お話していきます。

iDeCo加入者数はたった1年で倍増

iDeCoが始まる直前の個人型確定拠出年金加入者数は
2016年12月時点で306,314人だったのに対し
iDeCo制度が始まって1年後の2017年12月時点では
なんと744,690人と、なんと
たった1年で2.4倍に膨れ上がっています。

加入者数等について(iDeCo公式サイト)

加入対象者を大幅に拡大し
iDeCo普及の宣伝広告活動が
奏功したと言えるでしょう。

でも、74万人って多いように見えて
まだたったの74万人なんですよね。

実は加入対象者数は概算で
6,700万人と言われていて
74万人は率にして1.1%に過ぎません。

100人に一人ぐらいは加入している、
という程度で、まだ全然です。

今後も同様に年間44万人のペースで増加するとしても
対象の10%まで普及するにはあと13年あまり
かかってしまう計算になります。

まだまだ先は長そうですね(汗)

僕のようなFPはiDeCoやつみたてNISAの事を
毎日のように考えていますので
感覚的にはもっと加入者がいるのかな
なんて勝手に考えていましたが、現実はまだまだ
「ほとんどの人は知らない」という程度なんですよね。

もったいない。

iDeCoは老後資産を形成するための、かなり有利な制度

事務所では日々ライフプラン相談を
行っていますが、相談の中でiDeCoを検討される方も
比較的多いです。

実際に、どんな方々がiDeCoを検討されているのか、
どんな人は検討しないのか?

実務からの印象を交えて書いてみます。

第3号(主夫、主婦)の方は少ない印象

主婦や主夫(第3号)の場合iDeCoの特典である
所得控除のメリットがありません。

実際の加入者数の推移を見ても
2017年は900万人の主婦・主夫の方の
わずか0.2%が新規加入したに過ぎないようです。

相談の現場でも

「老後資産は世帯主が作るもの」

という感覚があるようで
そもそもご自身がiDeCoに加入することを
検討すらしていない、といった雰囲気も
少なくないです。

もちろんそれで一生ライフプランが安泰であれば
全然問題の無いことなんですが
共働きで収入を増やさないと
老後が破綻するパターンも多いわけで
今は関心がなくてもいずれ関心を持たざるをえない
という場合も多々あります。

そういうとき、iDeCoは自分年金を作る
強い味方になります。

特に第3号の方は年間拠出上限が27.6万円であり
拠出総額との比較だけで言えば
退職所得控除の枠を超えることはありません。

つまり、運用益非課税はもちろん
受取時も非課税になる可能性が高い
と言えます。

運用が上手くいって拠出額の倍以上となってくると
課税される可能性も出てきますがその場合も
20年を超えて拠出を続けると退職所得控除が
ぐんぐん増えていきます。

退職所得控除の額は

40x(拠出年数、20年まで)+70x(21年目以降の拠出年数)(万円)

で計算されますから、21年以上拠出している人は
さらに有利となります。

運用益を丸ごともらえる可能性が高いわけですから
主婦や主夫にとっても美味しい制度じゃないでしょうか。

運管の手数料を気にする人もいますが
それはあくまで非課税メリットと天秤にかけて
判断すべきです。

公務員の方が加入を検討することが多い

一方、積極的に加入を検討される
傾向にあるのが「公務員」の方ですね。

相談の現場にいても
はっきりと分かります。

これは加入者数にも現れていて
第2号の61万人のうち約20%が
新規加入の公務員だそうです。

すごい数字ですよね。

普通の会社員よりも公務員の方が
高い関心を示している要因として
厚生年金への統合等により
年金が減っていくことへの危機感。

があるのではないかと思います。

一般的な話ですが、その昔
「公務員さんは家を一生に2回買う」
と言われるぐらい
非常に安泰な職業だと言われていました。

今では、それも神話になりつつある状況ですから
公務員とて自分の老後は自助努力でなんとかする
という時代になってきたということかもしれません。

公務員に限らず年収の高い人であれば
所得控除の恩恵も大きいですから
積極的にiDeCoを検討されてもいいんじゃないでしょうか。

月額1.2万円だけだと軽んじる方もいるかもしれませんが
なんだかんだ言ってチリツモの効果は大きいですよ。

iDeCoに拠出する分の収入を増やそう

「そうはいっても先立つものが…」

と考えている方も多いかもしれません。

その場合は収入を増やしてみる
というのも選択肢です。

資産を増やしていくのに真っ先に必要なのは支出管理、
いわゆる節約が大切なわけですが
それは収入が「課税される」という前提があるからです。

非課税収入なら、節約と同じ効果なわけで
非常に美味しいといえます。

副収入とiDeCoを同時に始めるなら
iDeCoの拠出額までの収入アップは
所得控除ですから原則非課税になります。

もちろん税金というのはもっと複雑な制度ですから
いろいろ考えてみる必要があるのですが
例えば会社員等の給与所得者なら
20万円までの雑所得は所得税の申告が不要です。

月1万円の副収入(雑所得)を得ながら
その1万円をiDeCoに拠出するとしましょう。

家計のプラスマイナスは変わらず
年間12万円の拠出分は「給与所得から控除」
できますから、節税にもなりますよね。
(年末調整で控除できます)

所得税の税率が20%とすると
2.4万円の節税になる計算です。

家計にはなんの影響もなく
さらに年2.4万円の「お小遣い」になるなら
嬉しくないですか?

お金というのは、こういうふうに「組み合わせ」
で考えればどんどん貯まっていきますよ。

税務に関する詳細はお近くの税務署または税理士等の専門家にお問合わせください。

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