稼げるNFTプロジェクトの見抜き方を投資歴20年のFPがお話します

こんにちは。林です。

一時期のNFT冬の時代を経て、今NFTの熱がまた高まろうとしているようです。そんな中、NFTに興味を持つ人も増えているのではないでしょうか。この記事をお読みのあなたもその一人かもしれません。

僕はNFT黎明期の2021年からNFT投資を継続しており、特に国内トップ級NFTジェネラティブプロジェクトのCNPへは、ローンチ(ミント)のわずか1週間後から投資を始め、今でもCNP20体保有と集中投資しています。

これら僕のNFT投資の経験と知識、またファイナンシャルプランナー、株式投資歴20年の経験と知識も踏まえて、稼げるNFT投資プロジェクトの見抜き方をお伝えします。

そもそもNFT投資は稼げるのか?

稼げるNFTプロジェクトを見つけようという前に、そもそもNFT投資自体稼げる可能性があるのかどうかを理解しておく必要があります。

当然答えはYESなのですが、その理由を見ていきましょう。

NFT投資が稼げる理由

NFTとは簡単にいうとデジタル情報の個別性を証明する技術です。この技術を使えば、デジタルデータの唯一性や特定のグループだけが持つ権利などを簡単に瞬時に証明、判断することができます。

それがなぜ投資につながるのか?以下のような理由があります。

希少性

いつの時代も限られたものには価値がつきます。何の需要もなければ価値がつきませんが、もし需要があり、その供給に限りがあれば市場原理で値段が上がります。宝石は言ってみればただの石ですが、需要があるため高い値段で取引されています。それと同じことがNFTで起きる可能性があるわけです。

NFTはデジタルデータの唯一性を証明できるので、供給を絞ることができます。この希少性を利用して、価値を上げることができます。

権利の証明

NFTはデジタルで権利を証明する技術としても使えます。あるNFTを持っている人に、特典を配ったり、特別なサービスを提供したりが可能なんです。もしその特典やサービスに価値があるなら、その権利を得るためのNFTも同様の価値を帯びます。

提供する価値次第とは言え、NFTが権利とひも付き、その権利自体が売買の対象にできるのはとても面白い仕組みだと思います。実はこの仕組みが株式などの証券と似ていて(でも大半のNFTは証券ではありません)、今後どのような展開になるかとても興味深いのです。

この点については後ほどプロジェクトを見抜くポイントの方で詳しくお話します。

NFT投資でお勧めの投資方針とは?

NFT投資でお勧めの方針はズバリ長期投資です。

NFTを安く買い、上昇したら短期間で売りぬく、という儲け方もあるにはあります。しかしその方法だと大した利益になりにくい上に、リスクの方が大きくなってしまいます。

というのもNFTは一般的に流動性が低く(後述)、短期で見たときにちょうど売りたいタイミングで売れない可能性があります。さらに特定のプロジェクトでは「ロイヤリティ」があり、売るときに10%程の手数料がかかります。頻繁に売買するとこの手数料がかさみ、利益が減ったり損失の可能性が高まります。

この特徴は「不動産」に似ています。不動産を短期で売買する人はほとんどいません。なぜなら上記のような制約(流動性が低く、手数料が高い)があるからです。NFTも同じように考えれば理解しやすいでしょう。

したがってNFTは一度買ったら長期でじっくり保有し、徐々に値が上がっていくのを待つのが得策です。

僕もNFTは長期投資と考えて、最低でも数年から5年、10年と持ち続ける予定です。十分に値上がりしたら、少しずつ売って利益確定していきます。

稼げるNFTプロジェクトを見抜くポイント

少し前置きが長くなりましたが、稼げるNFTプロジェクトを見抜くポイントを僕の視点でお伝えします!どのポイントもすごく大事ですので、じっくりお読みください。

ファウンダー(創設者)の人柄や熱意とビジョン

一番大事なのはやはりこれです。

NFTプロジェクトを創設し、トップに立ってプロジェクトを引っぱって行く人をファウンダーと言います。そのNFTプロジェクトのファウンダーの発信(コミュニティ、ホームページ、音声など)をチェックし、人柄や熱意、ビジョンを確かめましょう。

まずNFTプロジェクトに限らないですが、人柄の悪いファウンダーは論外です。

そんな人いるの?と思われるかもしれませんが、実は案外いるんです。例えば他のNFTプロジェクトをディスるファウンダーもいます。他人を蹴落として自分がのし上がろうという狙いかもしれませんが、そんなプロジェクトが長期的にうまくいくはずがありません。他の、よりうまくいっているプロジェクトが気になったり嫉妬しているのかもしれませんが、厳しい言い方ですがその程度の器だということになります。

また、当初は熱意があっても、徐々に熱意が無くなっていくパターンもあります。

NFTが冬の時代の間はプロジェクトの資金調達がうまくいかず、プロジェクト運営が困難になってしまうケースもしばしばあります。一概にファウンダーの責任とは言えませんが、ファウンダーは経営者でもありますから、資金繰りが悪くなったから辞めます、というプロジェクトにはやはり投資できません。資金繰りが悪くなることも想定した上で、運営すべきでしょう。

最後にビジョンも大切です。

そのNFTプロジェクトを通じて、一体なにを成そうとしているのか。そのビジョンは明確で、達成可能でしょうか。大きなビジョンほど、達成は難しく、時間もかかるでしょう。もちろん大きなビジョンが悪いというわけではありません。大事なのはそのビジョンを達成するだけの力量がファウンダーにあるかどうかです。風呂敷を広げるだけなら、力量のないファウンダーでもできてしまうので。

NFTプロジェクトに投資する際は真っ先にこれらをチェックしてください。

ちょっと偉そうな書き方になってしまい恐縮なのですが、投資家として大切なお金を投じるわけですから、これぐらい厳しい目で見ておいてちょうど良いかなと思います。

逆に投資家サイドには、ファウンダーを見極める眼力が求められます。選択を失敗すれば、損失を受け入れるのが投資家の仕事ですので。

例えば僕は特定のプロジェクトに惚れ込みやすい性質があります。ですので、ファウンダーをディスる意図ではなく、自分を律するためにあえてこのような厳しい視点で見るようにしています。

流動性があるか

次にチェックしたいのが流動性です。

株式投資の場合はあまり気にすることがないですが、NFT投資の場合はこの流動性のチェックが大事です。流動性とは簡単に言えば「取引の頻度(量)」のことです。株式投資では出来高やボリュームで表されるところで、NFTでもボリュームで表します。

このボリュームが少ない、つまり流動性が低いと、買いたいときに買えなかったり、売りたいときに売れなかったりします。長期投資ならたまに売れれば良いかも知れませんが、希望する価格では売れないかも知れません。また流動性が低い場合、NFTのフロア価格の信頼性が低く、値動きが読みにくいです。

投資であればNFTを複数点、場合によっては多数持つことになります。それなのに流動性が極端に低いと売るに売れず、利益(損失)が確定できないことになります。ここのリスクは案外軽視されがちですので、注意してください。

NFTは一般的に流動性が低く、それ自体は仕方ないのですが、極端に低いと取引に支障が出ますので注意しましょう。

NFTを選ぶ場合は一定以上のボリュームがあるものが無難です。1日あたり、1ヶ月あたりのボリュームを見て判断しましょう。その点CNPは比較的流動性の高いNFTプロジェクトです。

経済的価値の創造とNFTとの関係性

そしてコアとなるのがこの「経済的価値の創造」ができているか、もしくは作ろうとしているか、その実現性はどうかです。

経済的価値の創造というと抽象的でわかりにくいかもしれませんが、経済圏ができているかどうかを見るのが分かりやすいかもしれません。特に「NFTホルダー以外の経済圏」が重要です。ホルダーだけの閉じた経済圏では長期的な発展が見込めないからです。

ホルダー以外の経済圏とは、NFTを持たない人がそのNFTプロジェクトに消費的、投資的にお金を払ってくれるかどうかです。

NFTで考えると分かりくいかもしれませんので、株式で考えてみましょう。

あなたは今、外食チェーン店を経営する企業の株を保有しているとします。その株がなぜ上昇するのでしょうか?当然、チェーン店が繁盛し、経済的な利益が増えるからです。そしてその利益が株を通じてあなたのところにもたらされます。だからこそ、株の価値が増え、それに連動する形で株価が上昇します。

このとき、チェーン店に来る人がもし「株主ばかり」だったらどうでしょうか。チェーン店の売上は上がりますが、元を正せばそのお金は株主から出たものです。その売上の一部が株主に還元されたとして、株主は儲かるでしょうか。トータルでは儲かってないですよね。そうなると株の価値は下がり、価格も連動して下がります。

NFTも同じことです。

NFTホルダー以外の経済圏からお金がNFTプロジェクトに流入し、その価値がNFTを通じて還元されることでホルダーに真の利益がもたらされます。この基礎条件(ファンダメンタル)が成立して初めて、NFTの価格が上昇していくと考えてください。

ただしNFTは株のような証券ではありません。ですのでNFTホルダーに直接金銭的価値が還元されるわけではないことには注意しましょう。例えばCNPでは、ホルダー特典のCNP Owners、歩いてポイントを貯めるWalk to CNP pointやC2Eプログラムという方法で間接的にホルダーに経済的利益を還元する機会を設けています。

特にC2Eプログラムは興味深い仕組みですので、また後日解説したいと思います。

コミュニティの文化と強さ

NFTが株式投資と異なる点に「コミュニティの存在」があります。コミュニティとはそのNFTプロジェクトを支える人たちのこと、もしくはその人達の集まりのことです。

一人ひとりのプロジェクトを支える思いの強さと人数の掛け算でコミュニティの強さが決まります。コミュニティが強いということは、そのプロジェクトをより深く、より多くの人が支えてくれるわけですから、様々な打ち手が成功しやすくなります。

またコミュニティの文化も大事な要素の一つです。いくらプロジェクトに興味関心が強くい人が多く存在しても、各人が自分のメリットばかりを追い求めるような文化の場合、コミュニティが崩壊しやすいです。強いコミュニティには助け合いの精神と文化が必要です。

助け合わないコミュニティというのは、単に一時的にたまたま集まっただけか、ある特定の条件でのみ協力する傭兵集団のようなものです。そのようなコミュニティは時間が経てば自然消滅したり、条件が合わなくなれば離散してしまいます。例えばALの獲得だけを求めるメンバーが大勢集まったとしても、AL配布が終わればすぐさま消滅するでしょう。そもそもそのような集団をコミュニティとは言わないかも知れません。

各NFTプロジェクトが強いコミュニティを持っているかどうか、必ずチェックしましょう。強いコミュニティは、プロジェクトが成功する原動力の一つになります。

コミュニティの強さは、プロジェクトがなかなか進まないときにメンバーがどのような発言、行動するかで一目瞭然で分かります。

自分に合うかどうか

以上の観点でプロジェクトをチェックした上で、あなた自身のポリシーや肌に合うプロジェクトかどうかを総合的に判断してください。

いくら経済的価値に魅力があろうと、肌に合わないNFTを持ち続けるのは難しいかもしれません。長期的に応援し続けられるプロジェクトをお勧めします。

まとめ

以上、稼げるNFTプロジェクトの見分け方を僕の独断で解説しました。

もちろんこれ以外の観点があっていいと思います。特に希少性については今回無視しました(見抜くのがかなり難しいですので)。例えばNFTの古典的プロジェクト「Crypto Punks」などは一切の経済的価値の付与もせずに価格がとんでもなく上昇しています。これなどは希少性だけで値上がりする事例と言えます。とはいえ、Crypto Punksの値段が上昇することを事前に予測することは相当困難でしたでしょうし、今後どうなるかも極めて読みにくいです。

ですので、我々一般人がNFTに投資する場合は上記のファンダメンタルを基準に考えるのがお勧めなんです。

今回は以上です。

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それでは、よいNFTライフを。

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