不平不満が言えるのも、贅沢なんだよ。

「暑いよ〜」

「勉強って、面倒くさい〜!」

「アイスがないじゃないか!」

「嫌いなナスが入っている!食べたくない〜」

これはウチの子どもたちがよく言う、
不平不満のごく一例です(笑)

不平不満って、なんだろう?

こういうとき、僕はよく子どもに言うのは
「だったら、自分なりに考えて行動しなさい」
です。

本当に目の前に危機が迫っていたら、
文句を言う前に行動しますからね。

例えば、今、めちゃくちゃお腹が空いているとして。

普段の晩ごはんの前にお腹がすく、
というレベルではなく、その10倍ぐらい、
例えば三日三晩、水しか飲まずに過ごした状態で
何か食べないともうホントに倒れる…。

という状態なら、
まぁ、多少の文句も言うかもしれませんが、
きっともう耐えられなくなって、
すぐにでも行動すると思うんですよ。

だから、具体的に行動できずに文句だけで終わるということは、
それほど大したことでもない、ということなので
そんなことは多少放置したところで問題ありません。

ではなぜ、不平不満を言うのか…。

それは、満ち足りているからです。

満ち足りていればいるほど、
努力せずとも何でも手に入ります。

だから「努力して手に入れる」という考えはせず、
文句さえ言えば、次の新しいモノが手に入る、
そういう「錯覚」を起こすんだと思います。

ただ、そういう錯覚のまま大人になってしまうと
困ったことになってしまう可能性が高いので、
すぐに与えることはせずに
「自分なりに考えて行動しなさい」
と僕はいうわけですね。

ところで、一見矛盾するようですが
僕はベーシック・インカムには賛成です。

市場経済だけに任せておくと
どうしても経済弱者が生まれてしまいますから、
それを救うためのセーフティーネットが必要です。

ベーシック・インカムは非常に合理的で
かつ効率的なセーフティーネットですので、
少しずつでもいいので導入すべきだと思います。

特に市場経済が発展すればするほど、
「比例して」経済弱者が増えますので、
このセーフティーネットを導入する意義が大きくなります。

ただベーシック・インカムを導入すると、
働かなくなったり、努力しなくなったりするのではないか?
という懸念があるようです。

それについては、僕は全く問題ないと思っています。

それは、満ち足りた子どもたちが
毎日のように不平不満を言うことからも明らかです。

何もしなくても朝昼晩のご飯が腹いっぱい食べられて、
何もしなくても着るものは常に清潔で、
ちゃんと雨風をしのげる家があって、
ボタン一つで暑さ寒さを凌ぐエアコンもあって。

どこの貴族ですか?
というぐらい、満ち足りた生活をしていても、
(もちろん、先進国では普通の生活ですが…)
毎日数え切れないぐらいの不平不満が出てくるわけです。

で、そうした不平不満は、
自分で努力して解決する以外に、
方法はありません。

他人がいくら与えようとも、
不平不満は際限なく出てきますからね。

与えることは、不平不満を解消する
根本的な解決法ではありません。
そのときだけ口を塞ぐための対処法です。

だからベーシック・インカムだろうがなかろうが、
そんなことは本人の努力とは一切関係ないんです。

努力する人はしますし、
努力しない人は一生、
不平不満の牢屋の中です。

他人がなにをやろうと、なにも影響しません。
自己意識の問題なので。

この壁を突破するには、自己変革しかありません。

だから逆に、合理的なベーシック・インカムぐらい、
やればいいと思います。

経済弱者になってしまうと、
努力しようにも、できなくなってしまいますから。
逆にそういうチャンスは奪ってはいけません。

満ち足りているのは、それはそれでいいことだ

ある意味では、子どもたちが文句を言える環境だということは
満ち足りていて平和であることの証拠なのかもしれません。

食料が配給制で、十分な物資もなく、
どうしようもなくずっとお腹がすいた状態ではまずいですし、
そんな状態だと、子どもたちも無邪気に
「不平不満」は言えないかもしれません。

だから平和は、全力で謳歌すればいいと思います。

そのために戦後、様々な人が尋常ではない苦労をして、
今の「日本」という国を復興させ、
経済を作り上げてきたんですから。

そしてベーシック・インカムが議論の俎上に乗ってくるぐらい、
経済が成熟してきたというのもまた、
ある意味ではすごい話です。

普段はそんなこと忘れて、
無邪気に不平不満を言っても
いいのかもしれません。

でも、今日だけはそれがとても「贅沢」であることを
思い出すべきじゃないでしょうか。

終戦記念日。

ありとあらゆるものが奪われ、
おびただしい数の命が奪われた、
戦争という名の殺戮システム。

たった70年ほど前に、
おぞましい出来事があったことを、
僕達は次の世代に伝えていく責任と義務があります。

僕の子どもたちにも、必ず、
伝えていこうと思います。

戦争で亡くなった全ての犠牲者の
ご冥福をお祈りいたします。

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