SMTグローバル株式インデックス運用報告書(2014/11月期)の定期観測。気になる分配金動向は?
SMTAM 外国株式インデックス運用報告書の
定期観測です。
長期投資はバイ&ホールドが基本ですが
今後も継続保有して問題ないかどうか
定期的にチェックしていきましょう。
前期に引き続き今期も分配金を出しているようなので
こちらの動向も探ってみました。
目次(タップでジャンプ)
パフォーマンスチェック
まず今期(半年)のパフォーマンスです。
(SMTグローバル株式インデックスオープン運用報告書 2014年11月期より抜粋)
ベンチマークとの差異について
- 為替評価差要因:-0.8%
- 配当要因: +1.2%
- 信託報酬要因: -0.3%
との説明がありましたが、為替評価差要因は為替レートの違いによるものですから、
本質的な違いではありません。
次に配当要因でプラスになるのは、ベンチマーク(MSCIコクサイ、除く日本、円換算)が
配当除きであることによるもので、この超過利益も妥当なものです。
信託報酬要因は、いわゆるファンドのコストですね。
なお、SMTAM外国インデックスは半期締めですから、
半期で-0.3%のコストという意味です。
全体としてベンチマークに沿った運用がなされているので
特に問題はないかと思います。
マザーファンドの規模も1702億あって
十分なサイズです。
コストと分配金
コスト、分配金についてもう少し詳しく見ていきます。
分配金は、当期収益の20円をそのまま分配しています。
過去を振り返ると、前期(2014年5月期)も20円分配し、
前々期は分配していません。
SBI証券(モーニングスター提供)から分配金過去実績を見ると
のようになっていて、どうやら1年ほど前から
分配を出すようになってきているみたいです。
なぜ分配金を出すようになったかは分かりませんが
分配金を出すと約20%の源泉徴収をされてしまいます。
(ただしNISA口座内の分配金は非課税)
したがって分配金はファンド内で再投資して複利運用する方が効率がよく
これは若干のデメリットです。
10000口に対して20円なので
さほど大きな分配金でもありませんが
今後の動向には一応注意が必要でしょう。
コストの詳細については以下のとおり。
(SMTグローバル株式インデックスオープン運用報告書 2014年11月期より抜粋)
この38円(税込み)が、前述の-0.3%要因ということになります。
SMTグローバル株式インデックスファンドの実質コストは
約0.54%/年程度ですから、半期で0.3%というのは
やや高めですが、妥当な範囲といえますね。
まとめ
人気のSMTグローバル株式インデックスオープンファンドの
運用報告書をチェックしてきました。
特に大きな問題があるようには思えませんが、
分配金を出すようになった点については
今後注意が必要かもしれません。
できるだけ内部留保して、そのまま複利運用
していただきたいところですが…。
各アセットクラスのインデックス・ファンド比較は
こちらの記事にもまとめていますので
併せて参考にしてください。
各資産クラス別、インデックスファンドの実質コスト、資産、売買高比率を一挙比較