年末年始にゴロゴロしながら読みたい。投資力を高める定番本とその読み方。
ずいぶん寒くなってきましたね。
こちら京都でも雪がちらつく日もあって
超寒がりの僕には堪えます><
こんな季節は部屋を暖かくして
ゴロゴロしながら読書に限ります。
資産形成、投資力を高めるために
読者は最も費用対効果の高い方法の一つ。
普段忙しくてなかなか本を読めない方も、
年末年始にまとめて読めば、投資力がランクアップすること
うけ合いですので、是非チャレンジしてみてください。
目次(タップでジャンプ)
お勧め定番中の定番本
お金にまつわる本や自己啓発本の定番はだいたい決まっていますので
1度は読んでみたことがあると思います。
しかし、2度読み、3度読みされた方となると
少ないのではないでしょうか。
そこで、2度、3度読みたい定番中の定番本を
僕の独断でご紹介したいと思います。
既にライブラリにあるなら、もう一度手にとって
読んでみてください。
まずはコレ。
初版から既に15年ほど経っていますが、
今読んでも示唆に富んだ名著です。
ロバート・キヨサキ氏自身はビジネスと不動産投資で
莫大な資産を形成した人ですので、
不動産の話も多いです。
そのためか、一部に不動産投資の本だと
誤解されている方もおられるようですが
本文にもあるとおり、そういう企画の本ではありません。
「自分の人生に突つかれないように」という主張は
投資の枠を超え、人生哲学にも通じる内容ではないでしょうか。
読みやすい文章なので、是非2度、3度と読んで
一つでも多くのことを吸収してください。
そして2冊目。
この本も、投資に興味がある方の多くが
読んだことがあるはずです。
「バビロンの大富豪」。
「金持ち父さん」も引用する、不朽の名作です。
もう、くどくど説明する必要はないでしょう。
「暗記」できるレベルまで何度も読んで欲しい1冊。
物語調ですので、ワクワクしながらあっという間に読めます。
書いてある内容自体は全く難しくはなくて
誰でも実践できることなんですが
実際にやるとなるとなかなかこれが…。
基本に忠実であることが如何に難しいか、
基本を伝えることが如何に困難か、
ということも考えさせられる本です。
解決法は…?
もちろん、本の中に書いてあります。
そして三冊目にお勧めしたいのがこれです。
一時ブームになったので記憶にある方も多いと思いますが、
ブームで終わらせては勿体無い本。
リスクの本質について、これでもか!
というぐらい多くの視点から
切り込んでいく超大作です。
1回読んだだけではなかなか吸収しきれません。
投資とはなんだろう?
という足元をしっかりと固めるためには
この本から少しでも多くのことを
学んでおくべきでしょう。
引用文献の膨大さにも圧倒されてください(笑)
(追記)
上の三冊はやや抽象的、哲学的な内容も多いですので
対照として以下のデータ重視の定番本もご紹介しておきます。
手にとった瞬間、まずその分厚さに圧倒されますが、
見た目ほどは時間がかからず、また表現も易しいので
ストレス無く読めます。
特に第三部の国内債務に関する研究は史上初で
研究文献としての価値も非常に高いものです。
(データ収集は困難を極めたようで、随所に恨み節を
散見されるのがまた興味深い)
日本の政府債務も山積みですが、これを読む限り、
貸し手の90%以上が邦人であるから大丈夫、
などという放漫な発言はなかなか認められそうにもありません。
一度通読し、必要に応じて部分々を精読する、
という使い方がいいかも。
こちらも殿堂入りの株式投資本。
「国家は破綻する」とは全く異なる視点から
株式投資の200年史を俯瞰できます。
大恐慌を経て、サブプライム危機からも立ち直ろうかとしている
株式市場ですが、果たして今後も長期的に成長を続けることができるのか?
貴重な示唆を与えてくれる本。
個人的には「国家は破綻する」も「株式投資」も
長期投資こそ合理的と思わせる歴史があるように
思えてなりませんが…
いずれもじっくりと読み込んで、
来年の投資に思いを馳せてみてください。
その他にも哲学、教養系の古典は
時間のあるときにどんどん読んで
吸収されたほうがいいと思います。
僕もまだ読書量が少ないですが、
少しずつでも読破しながら
時期を見てご紹介していきます。
定番本の読み方
本の読み方なんて人それぞれ自由でイイとは思うのですが
読み方が変われば、吸収できる知識の量と質も全然変わってきます。
良書と呼ばれる本は1度ならず、2度、3度と読んで
ぜひ血肉にして欲しいと思います。
参考までに僕が実践している読み方について
いくつか。
1. 放置読み
一気に2,3度読んでも構わないのですが、
実は一時に何度も読むのは個人的にあまりお勧めしません。
良書には大抵、具象と抽象の部分がバランスよく配置されていて、
いろんな立場や知識レベルの読者の心を掴むように設計されていることが
多いように思います。
(意図的か無意識的かは分かりませんが)
したがって読み手のレベルに応じて、響く部分が異なりますので
まず最初に1,2度読んで、その本を「しばらく放置」します。
で、例えば半年、1年後、3年後とかに再び読むわけです。
そこでもしあなたのレベルが向上していたなら、
(真っ当に生きていれば、必ず向上するはずです)
恐らく前回読んだ部分とは全く異なる部分に
共感できるようになっていたりします。
2. つなぎ読み
一言でどう表現したらいいか、ちょっと分かりませんが
複数の本の一部をつなぎながら読む方法。
例えばある本を読んでいて、
「この部分はあの××の本の◯◯という章と似ているな」
「この引用は別の本ではこう書かれていたよな」
と思ったら、ためらわずに別の本に移ってそこを読む。
ちょっと面倒な方法ですが、意識してやることで
知識同士の新しいつながり(知識ネットワーク)を構築できます。
人の記憶は「記憶の宮殿」に代表されるように、
「流れ」に沿って形作られていきます。
このことは歌詞を途中から思い出すのが
難しいことから容易に理解できると思います。
ですので、同じ知識であっても意識的に
「別の流れ」をつくってやることで、
新しい側面を発見できたりすることもあります。
イメージ的には1本道だった記憶の宮殿に
向きの異なる新しい道を加えて二次元的、三次元的な
空間に広げていくような感じでしょうか。
ただしこの方法は、2度目以降にやるのがいいと思います。
頭の回転の早い天才肌の人は本を1度読んだだけで
一気にいろんな知識ネットワークができるかもしれませんが
僕みたいな凡人は、やはりいろんな工夫をしながら
少しずつ吸収しないといけないみたいです。
何度読んでも新たな発見があり、
知識と知恵が深まる本こそが本当の良書だと思います。
多くの本に触れるのもある意味では大切だと思いますが
年間数百冊とか、過剰な読み方(僕は密かに過読症と呼んでいます)
をするぐらいなら、良書を丁寧に何度も繰り返して読むことを
お勧めします。
そのほうが、実は早く本質に近づいていけますので。
ムダなお金もかからないし、まさに一石二鳥。
くだらない即金系商材に何万も払うぐらいなら、
その何十分の1の値段で買える良書を
何冊か買って徹底的に読み込んで下さい。
僕は気に入った本は2冊買うこともあって、
1冊は書棚用、もう1冊はスキャンして持ち運び用、
みたいな使い方をしています。
書棚にあれば、ふとしたキッカケで手にとったり、
あるいは家族や友人に手軽に勧めたりできるので
電子も紙も両方あるとやっぱり便利です。
ということで、たかだか1ブロガーの読書法に過ぎませんが、
参考になれば幸いです。
年末年始の時間を有意義にお過ごしください。
僕も今年はもう仕事納めにしようかと。
本年も沢山の方にブログ記事を読んで頂き、
本当にありがとうございました。
来年もどうぞ宜しくお願いいたします。
では皆様、良いお年を!