東大ブロックチェーン講座第1回振返り。「トラストレス」って何?
こんにちは。ファイナンシャルプランナー(FP)の林です。マネリテや株投資の話だけでなく、暗号資産やNFTの発信も積極的にしています。
先日から参加すると言ってた東大ブロックチェーン公開講座。4月9日から始まったので早速参加しました!
なんかですね。めちゃくちゃ人気だったらしく公開講座への参加者はなんとなんと7,000人を越え!9日のリアタイ配信では同時接続(同接)数が2,000人以上となりました!いや、すごすぎですね…。
何がすごいってちょっと前、わずか数年前だったら恐らくここまで人が集まらなかったと思うんです。今は相場がいいからというのもありますけど時代が変わりつつあるのを肌で感じます。
ブロックチェーンやWeb3に興味ない人もこの調子だといつ、マイノリティー側になるか分かりませんよ?と…、ちょっと煽ってみました(笑)。が、本気で時代も社会もこれから加速度的に変わっていくと思います。
どうせなら、今から学び始めませんか?毎週講座なので、僕も可能な限り振り返っていきます!
初回はほぼ講座のガイダンスだったんですがブロックチェーンの話も最後に少しありました。ということで今回は「トラストレス」のお話。
誰かを信じないといけない「旧世界(ディストピア)」
今の世界は誰かを信じないといけない仕組みがほとんどだということには気づいてますでしょうか。
銀行なんかはもちろんそうなんですが普段の買い物や交通機関、ネットのサービスも…あらゆるものが信用なしでは成立しません。
信用する対象は対面の相手だったり、組織自体だったりあるいは商品の品質だったりといろいろです。ありとあらゆる場面で信用がないと成り立ちません。本当にそう?と思われるなら信用しなければほとんどのことが怖くてできなくなってしまうことを想像すると分かりやすいと思います。
そうやって僕たちの社会は信用し合うことで成立しています。
ですが、裏切られることがしばしばあります。
現金を扱うお店なら店員がお釣りを間違えたり、あるいは組織が不正して顧客を裏切ることもあります。いくら善良な人が気をつけようと騙そうとする人はなくなりませんし悪気がなくてもミスをすることがあります。法律でガチガチにしたところで隠された全ての不正を見つけ出すことは難しいでしょう。
このように現代社会はそのほとんどを「信用」に依存していますが、信用は裏切られたりするので疑心暗鬼になったり、ディストピア化しがちです。
僕たちは世界を成立させるのに信用が必要で、ときには騙されることも仕方ないと思い込んでいますが、その固定観念を覆したのがブロックチェーンでした。
旧世界からの脱却を目指すブロックチェーン
このように信用を前提とした仕組みにはどうしても限界があります。
そこで信用という恣意的で不確かなものを排除し、信用せずとも正しく動くシステムを作ろう、そうした社会を目指そう、というのがブロックチェーンの目指す理想の一つです。
この信用が不要な状態を「トラストレス」と言います。トラスト=信用、レス=不要ということですね。信用せずにどうやってまともに使えるの?と思われるかもしれませんがざっくりいうと「信用ではなく、証明する」のがブロックチェーンの真髄です。
例えば皆さんがご存知のビットコイン。ビットコインは世界で最初に実装されたブロックチェーンです。
ビットコインは2009年1月に誕生してから今日まで24時間365日、1日も止まらずずっと取引され続けています。ですが、ビットコインには信用しないといけない対象が存在しません。ブロックチェーンの仕組みで全て正しいと「証明」されているので誰かや何かを信用する必要なく正しい結果が得られ、安心して使えるというわけです。
ビットコイン誕生から今まで誰かの信用が必要になったことは1度もないのです。これってとんでもなくすごいことなんです!
もう一つブロックチェーンの重要な特徴に「透明性」があります。
ブロックチェーンは世界中から誰でも見ることが出来ます。多くの人がブロックチェーンの正しさを検証し続けていて誤りのないことが世界的に証明されています。万万が一少しでも間違っていたらインターネット中が大騒ぎになるでしょう。
トラストレスが実際なんの役に立つの?
こういう話をすると
「いや、林さん。ブロックチェーンが凄そうなのは分かりました。でも、そんなのホントに役に立つんですか?」
という声が聞こえてきそうです。
確かに、ビットコインが実生活にどれほど役に立つかと言われればまだイメージできない人のほうが大多数でしょう。
講座で挙げられていた例は海外旅行中に薬が必要になりドラッグストアで店主に進められた薬が本当に求めるものなのか信用しにくい(でも信用するしかない)。という状況で、その薬の内容や効果がブロックチェーンで証明されてたら安心だよね。といったものです。
確かにこうした「信用がゆらぐ場面」においては信用よりも証明された情報を必要としますからブロックチェーンが役に立ちます。でもそういう場面ってなかなかなさそうじゃないですか。
だからといってブロックチェーンが普段は役に立たないと決めつけるのは早すぎます。
ここからは僕の考えなんですが「困ったときに役に立つだけではない」と考えています。これがブロックチェーンの大きな可能性と経済的価値の源泉の一つと僕は見ています。
どういうことか?今回は手短に要点をまとめると
- ブロックチェーン(ウォレット)で手軽に個人の信用の積み上げができる
- ブロックチェーンは透明性が高く、ブログやSNSに続く第3の情報発信の手段として活用できる
この2点です。
例えば東大ブロックチェーン講座では講義修了SBT(SBTとは、取引や送付ができないNFTのこと)が試験合格者に配布される予定です。
講師の芝野先生は遠慮してこのSBTに何の価値があるか分かりませんが…みたいにおっしゃってましたけど僕にはとても価値のあるSBTに見えますし実際価値があります。ただしその価値が高まるのは相当の年月が経ってからかもしれません。
例えば5年後、10年後に「え!?あの大人気のブロックチェーン講座に参加してしかも修了されたんですか!?」みたいな感じで評価される日が来るかもしれません(し、来ないかもしれませんw)。
まぁ特定のSBTが、という話ではなく一般論として個人的に本音をいえば今後ブロックチェーンの履歴で評価されるタイミングが必ず来ると思っています。まぁそれがいつかは分かりませんが。
というのも、今後個人の影響力がますます強くなるにしたがい
単に声が大きくて強そうに見える人
と
ブロックチェーン(ウォレット)で本当に強いと証明されている人
とでは、年月と共に月とスッポンぐらいの差がついてくるからです。今はブロックチェーン(ウォレット)で自らの行動履歴を積極的に発信する人が極めて少ないので、その威力に気づいてる人はほとんどいません。
また、履歴がすごい人であってもそのウォレットを分析し見出すツールがないので見過ごされがちです。ですので、単にSNSのフォロワー数が多いとか、影響力が大きいとか、そういう見えやすいところで評価されてしまいます。
ですが、フォロワー数が多いって一体なんなんでしょうか?
冷静に考えるとちょっとおかしな話です。
もちろんフォロワー数の全てが無価値だなんて極端なことを言うつもりはないですが、もしかしたら、お金で買ったフォロワーかもしれませんよ?
つまりそのフォロワーの価値を外部の人は信用するしかなくて実態は見せかけだったり役に立たない可能性もあるんです。ですがウォレットに入った履歴は違います。証明された履歴ですので全く嘘偽りがありません。
声が大きくて強そうに見える人は、見せかけかもしれません。本当に強くて優秀かもしれませんが、第三者は確信が持てないわけです。
一方、ブロックチェーンに過去の行動履歴が残っていて、本当に強くて優秀だと証明されていたら、第三者であっても疑うことなく受け入れることができます。というか受け入れざるを得ません。
今後どちらが貴重な人材として扱われそうか明白ではないでしょうか?もちろん単に強そうに見える人も本当に強いのかもしれません。ですが、だからといってブロックチェーンで既に強いと証明されている人をわざわざ無視する必要もないですよね。
ブロックチェーンはある意味冷徹で残酷な技術です。なぜなら声が大きいだけで中身は大したことない人を容赦なく炙り出してしまうからです。しかしこの技術を味方につけ、コツコツと実力をつけていけば、単に声が大きいだけの人に余裕で勝てるようになります。
なので個人が今からブロックチェーンを学びWeb3を学び、ウォレットを学ぶ価値がとってもとっても大きいんです!
ということで引き続きWeb3の情報を僕は発信していきます。と同時に、ウォレットの発信力も高めていきます。
これからも見逃さないでくださいね。
これから僕たちがやるべきことは、フォロワー数を増やすような、やみくもに声を大きくしていくことではありません。コツコツと実績を積み上げ、それをブロックチェーンに刻んで証明していくことです。
SNSの発信力が小さくとも大丈夫です。最後の最後は、証明されたブロックチェーンの方が強くなります。
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