イオンモバイルが格安SIM事業に参入!IIJmio、DMMモバイル、イオンモバイル徹底比較と今後の展開とは?

こんにちは。林FP事務所の林です。

「イオンスマホ」でおなじみのイオンモバイルが、
MVNO(いわゆる格安SIM事業)に参入というニュースが
つい先日発表されました。

ついにイオンモバイルが!?
と思いチェックしてみたら、
その内容にちょっと衝撃を受けました…。

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イオンモバイル、DMMモバイル、IIJmio 通信料金徹底比較!

イオンモバイルがついにMVNOに参入!

どいうことかというと、
今までイオンモバイルは「他社の」格安SIMと
「他社の」SIMフリースマホ等を組み合わせた商品を
イオンスマホと称して店頭等で販売してきました。

今後は「イオンモバイルの」格安SIMと
「他社の」SIMフリースマホを組み合わせた商品、
もしくはイオンモバイルの格安SIMのみを
提供していくことになります。

ここで注目なのは、
イオンモバイルが提供する格安SIMは
先行事業者とくらべてどこがどれぐらいいいのか?
になるわけですね。

ということで、以前からIIJmioとDMMモバイルの
比較をしてきましたが、今回イオンモバイルも加えて
徹底的に料金を比較してみることにしました。

まずはシンプルな高速データSIMプランの比較。
SMS機能がないため、通常はSMSオプション
(料金は後述)を付けて使います。

(SMS:ショートメッセージサービスの略で、
GoogleやLINE等の端末認証に利用されることが多いです)

高速データSIMプラン料金比較(月額・税抜)(※1)
  IIJmio DMMモバイル イオンモバイル
1GB - 590円 480円
2GB - 770円 480円(※2)、780円
3GB 900円 850円 -
4GB - - 980円
5GB 1,520円 1,210円 -
6GB - - 1,480円
7GB - 1,860円 -
8GB - 2,140円 1,980円
10GB - 2,190円 -
12GB - - 2,680円
15GB - 4,570円 -
20GB - 6,090円 4,980円
30GB - - 6,980円
40GB - - 9,980円
50GB - - 13,800円

次に、高速データに音声通話が付いたSIMプランの比較。
音声通話には自動的にSMS機能が付きます。

高速データ+通話(+SMS) SIMプラン料金比較(月額・税抜)(※1)
  IIJmio DMMモバイル イオンモバイル
通話料 20円/30秒 20円/30秒 20円/30秒
1GB - 1,260円 1,180円
2GB 1,600円 1,470円 1,280円
3GB - 1,500円 980円(※2)、1,380円
4GB - - 1,580円
5GB 2,220円 1,970円 -
6GB - - 1,980円
7GB - 2,560円 -
8GB - 2,840円 2,680円
10GB - 2,950円 -
12GB - - 3,280円
15GB - 5,270円 -
20GB - 6,790円 5,980円
30GB - - 7,980円
40GB - - 10,800円
50GB - - 14,800円

さらに、高速データSIM 2枚+音声通話SIM1枚の
3枚シェアプランの比較。

高速データ+通話SIM 3枚シェアプラン(※3)料金比較(月額・税抜)(※1)
  IIJmio DMMモバイル イオンモバイル
通話料 20円/30秒 20円/30秒 20円/30秒
4GB - - 1,780円
6GB - - 2,280円
8GB - 2,840円 2,980円
10GB 3,260円 2,950円 -
12GB - - 3,580円
15GB - 5,270円 -
20GB - 6,790円 7,280円
30GB - - 8,280円
40GB - - 11,100円
50GB - - 15,100円

で、地味ですが最後にオプションや契約料、
契約解除などの条件の比較です。

その他契約料金、契約期間等(税抜、※1)
  IIJmio DMMモバイル イオンモバイル
SMSオプション月額 140円/枚 150円/枚 140円/枚
音声追加オプション 700円/枚 670円~700円/枚 700円/枚
シェアプランへのSIMカード追加(契約開始時は不要) 2,000円/枚 ? 3,000円/枚
追加高速データ通信クーポン例 200円/100M 480円/1G(繰越無し) 480円/1G(繰越無し)
契約事務手数料 3,000円/契約 3,000円/契約 3,000円/契約
MNP転出 3,000円/1電話番号 3,000円/1電話番号 契約後180日以内は8,000円、以降3,000円。
データSIM最低利用期間 利用開始日の翌月末日まで 利用開始日を含む月の末日まで なし
通話SIM最低利用期間 利用開始日の翌月1日から12ヶ月間 利用開始日の翌月1日から12ヶ月間 なし
通話SIM解約手数料 (12ヶ月-利用開始月を0ヶ月とした利用月数)x1,000円 9,000円 なし

※1 2016年2月末時点。各社WEBページ掲載情報から著者まとめ。
※2 2016年3月31日までに契約完了した場合で、2017年3月31日までの料金。
※3通話SIM1枚+データSIM2枚、データSIMにSMS機能なし。必要に応じてSMS機能付加可。

表中、黄色は有利なプラン、
赤はほかと比べて不利なプランです。

こうして比較してみると、大雑把に

  • IIJmioが料金、サービス面でずいぶん見劣りするようになってきました。通信品質という点では確かにいいのかもしれませんが、それほどヘビーユーザーでもなかった僕には、違いが分かりませんでした…。(追記:2016年3月1日より、ファミリーシェアプランのSIMカード枚数が最大10枚となりましたので、家族の多い方には魅力的かもしれません)
  • SIM1枚のプランなら、イオンモバイルが現状最安のようです。
  • SIM3枚のシェアプランは、DMMモバイルが現状最安のようです。
  • イオンモバイルには30GB〜50GBと大容量のプランがあり、将来性を感じさせます。
  • イオンモバイルは通話SIM解約手数料がありませんが、その代わりMNP転出料が180日間、多めに設定されているので注意が必要です。

イオンモバイルに最低利用期間がなく、
通話SIM解約手数料も無料で大きな話題となりましたが、
その代わり実質的な解約料相当として
MNP転出料が他社より多くなっています。

契約内容はやっぱりよく見ないとダメですね…。

とはいえ、業界最安の名をほしいままにしていた
DMMモバイルに挑戦状を突き付けたという点で
やはり画期的ではないかと思います。

イオンモバイル、DMMモバイル共に
端末交換オプションやセキュリティオプションを備えています。
さらにイオンモバイルには電話サポート(遠隔共有機能付き)がついて、
スマホに不慣れな人でも安心して使えるオプションがあります。

残念ながらIIJmioは、こうしたサービスがありません。
(確認できてないだけかもしれませんが)
サービス開始当初は画期的だったIIJmioも、
一気に置いていかれているような感じがします。

こうした豊富なオプションに加え、
料金も業界最低クラスですから
(シェアプランでなければ)
現状ではイオンモバイルがベストかもしれません。

また、30GB〜50GBという大容量プランも面白いですね。
ここまで大容量になると、「固定(電話)回線の置き換え」が
視野に入ってきます。

50Gあれば、1日約1.7GB。
YouTubeのモバイル向け高画質(1時間670MB程度)なら
毎日、約2.5時間動画を視聴できる計算です。

わりと十分じゃないでしょうか?

既に、UQWimaxが容量無制限プランで
固定回線業界に殴り込みしていて
一定の地位を確保していますが、
今後イオンモバイルがじわじわとこの分野も
攻めてくるかもしれません。

まだ価格と見合わないかもしれませんが、
他社が対抗プランを出してきて
50Gが月額1万円を切るような展開になってくれば
一気に固定回線離れが進む可能性だってあります。

格安SIM(MVNO)は、これからますます
面白くなっていくと思いますね。

格安SIM、SIMフリースマホが快適なワケ

値段・サービスについて徹底比較しましたが、
でも、値段だけで決めるものではありませんし、
キャリアから乗り換えるのもちょっと気が引けて…。

という方も多いと思います。

格安SIMやSIMフリースマホが
なぜここまで話題になっているのか。

それは、以下のような事情も大きく影響しています。

  • 端末と通信会社を別々に選べる快適さ

端末価格とちがい、通信料金は毎月かかってくる固定費です。

固定費を削減するのは、大きな節約効果がありますが
固定費を端末とは別に検討できるというのは
非常に大きなメリットがあります。

実際、僕もIIJmioからDMMモバイルに乗り換えましたが、
端末の設定変更はほぼ不要で、あっけなく
乗り換えが完了してしまいました。

(なにか必要な設定作業があったかもしれませんが、
忘れてしまいました…。
それぐらい、小さなことです)

当然、その後は何の苦労もなく
減った固定費がずっと続くわけですね。

ひとたびこの開放感を経験してしまうと
キャリアの2年縛りや端末縛り(SIMロック)が
非常に息苦しく感じられます。

ダテに「フリー」という言葉が
使われているわけではありませんね。

  • 端末の自由度が一気に増える

料金削減が自由なら、
端末の選び方も自由。

例えば、近日発売予定のソニーのスマホ
VAIO Phone Bizとの組み合わせも面白い(Windowsだけど)と思いますし、
Mpie MG8(参考記事)という、
本体価格5000円のスマホまで登場していますから、
まさに自由。

ここまでくれば、
メガネや服と同じ値段じゃないですか。
ってことは、気分やTPOで端末を変えても
全然、かまいませんよね?

プライベートで出かけるときは、
カジュアルで可愛い端末を。

ビジネスで出かけるときは、
スマートで高性能な端末を。

スマホだろうが、ノートPCだろうが、
なんでもOKです。

(参考)LTE通信はスマホだけの特権じゃない!モバイルスタイルを激変させるSIMフリーノートPCベストバイ

今後、そんな自由なコンセプトの端末が
どんどん出てくるでしょうね。

キャリアが提案するスマホも悪いとまではいいませんが、
お仕着せ感が強く、個人的にはほとんど面白みを感じません。
通信料金も、相変わらず高いですし。

やっぱり毎日使うものだから、
端末にも、料金にもこだわりたいじゃないですか。

端末は長く使う前提で、妥協なく選ぶ。
あるいは全く逆の発想で、
ファッションとして選んでもいい。

一方、通信料金は魅力的なプランに
どんどん切り替えていく。

格安SIMという言葉からは、安かろう、悪かろう
というイメージがあるかもしれませんが、
僕の目から見ると、キャリアの方が古くて頑固、
格安SIMやSIMフリースマホを使っている人のほうが
自由でスマートに見えます。

そんな自由な使い方を
当たり前のようにできる環境が
すでに目の前に広がっています。

もちろん、今までモバイル端末を普及してきた
キャリアの功績は大きかったと思います。
しかし、時代は変わりました。

それでもあなたは、
キャリアに縛られ続けますか?

それとも…

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