つみたてNISA関連資料 by 金融庁は、つみたてNISAに興味が無くても必見ですよ。

こんにちは。林FP事務所の林です。

最近つみたてNISAの話題が多くなってきましたね。

その中で、金融庁がつみたてNISA用の
投信リストを発表しています。

つみたてNISA関係(金融庁)

このページの中にある、
「つみたてNISA対象商品」が、
実際につみたてNISAで買い付け(積立)
できる商品になります。

つみたてNISAに興味のある方は
一度、確認しておいてください。

いや、つみたてNISAに
「興味のない方」も見ておきましょう。

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金融のプロが本気で選んだ「長期投資に使える商品」

該当のページをもう一度示しますね。

10月17日に確認したところ、10月13日に
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)」と
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド」
が追加されていました。

調査現時点でインデックス投信が100本、
アクティブ投信が14本となっています。

これらの投信が、来年1月から始まる
「つみたてNISA」口座で積立てることができる投信
ということです。

このリストが、なぜ、
つみたてNISAに関心の無い方にも
重要なんでしょうか。

理由その1:低コストな投信を厳選している

コストの話はご存知の方も多いかもしれませんが
せっかくなので復習しておきましょう。

投信保有中にかかってくるコストというのには3つあって、

  • 購入時にかかる購入手数料
  • 保有中にかかる信託報酬等のランニングコスト
  • 解約時にかかる信託財産留保
  • です。

    このうち、「長期投資」でコストがかさむのが
    2番目のランニングコスト。

    長期で保有するので、まぁ、
    当然といえば当然ですよね。

    こちらの記事にもあるように

    個人型確定拠出年金(個人型DC/iDeCo)、運用商品とコストを徹底的に比較した結果…狙い目はココ!

    DCや日本版401kとも言われる、確定拠出年金。 2017年(平成29年)から個人型確定拠出年金の適用範囲が大幅に拡大するのに伴い、2016年9月にはなんと愛称まで。 個人型確定拠…

    例えば年間81万6000円の積立をする場合、
    コストが0.1%変わるだけでコストもこれだけ変わります。

    投信のランニングコスト比較

    横軸が30年と長いので、これだけ変わるんですよね。

    つみたてNISAなら、年間40万円を
    20年間つみたてることになりますから、
    上記グラフの20年目で、コストとしては
    その半分ぐらいでしょうか。

    それでも、0.3%違えば50万円ぐらい変わるので
    結構大きいですよね。

    ということで、この信託報酬をはじめとするランニングコストは、
    長期投資においては結構重要なファクターなんです。

    なんでもかんでもランニングコストだけで決めつけるのは
    視野を狭くしてしまうのでよくありませんが、
    注意するに越したことはありません。

    ただ、ほとんどの人には
    投資信託の目論見書の後ろの方に、
    ちっちゃくかかれた数字を読み取るのは難しく、
    ましてそれが妥当かどうか判断することは
    もっと難しいわけです。

    そこで、

    「最初から低コストの投信だけにすれば
    初心者でも簡単じゃないですか?」

    という発想で選んだ投信のリストが
    上の金融庁発表のものなんですね。

    もちろんコストだけではなく、様々な条件、

  • 投資可能期間が無期限か20年以上
  • 毎月分配型は除く
  • 購入時手数料は投信はゼロ、ETFは1.25%以下
  • などを加えて絞り込んだ結果です。

    いわば、ルールベースで厳選した投信が
    この金融庁公表リストなわけです。

    理由その2:このリストをつみたてNISA以外に応用できる

    さて、このような厳しい条件で選ばれた投信は
    なにもつみたてNISAだけに利用できるわけではありません。

    一般口座、特定口座、現行のNISA口座の、
    いずれでも投資が可能です。

    つまり、このリストはそのまま応用できるんですね。

    だから、つみたてNISAに関心の無い人も、
    このリストをよく見て欲しいんです。

    もしあなたが、
    「何千もの投信を選ぶのは難しくて大変だな…」
    と感じているのであれば、このリストを使えば
    たった百数十程度の投信から選べます。

    しかも似たような内容の投信が多いですので、
    実質的には数十ぐらいから選べばいいでしょう。

    これって、相当楽じゃないですか?

    じゃぁ投資って何を決めればいいのか?
    というと資産配分です。

    この記事にも書きましたが

    【保存版】2018年から始まるつみたてNISA、10のメリットとデメリット

    2018年(平成30年)から始まるつみたてNISA(積立NISA)。 当ブログでも、読者に徐々に学んでもらおうと、つみたてNISAの記事を少しずつアップしています。 今回はつみ…

    長期投資では資産配分が
    その後のパフォーマンスの9割以上を決定します。

    商品(投信)選択とか、売買タイミングとかは
    言ってみればオマケなんですよね。

    だからそういうのに時間をかけず、
    こうしたリストからサクっと
    選べばいいということなんです。

    でもこれは「神のリスト」ではない

    さて、金融庁が公表しているこの投信リストは
    複数の条件に合致する投信を集めた、
    いわば最大公約数的なリストです。

    ですから、数千もある投信の中から厳選され
    わずか百あまりになったわけですよね。

    だからといって、このリストに無い投信は
    投資の価値がない、と切って捨てるのは
    お勧めできません。

    投資に完璧な正解が無い以上、
    このリストが「神のリスト」といい切るのには
    無理があるでしょう。

    例えば上の話で、資産配分が重要で、
    商品(投信)の選択はほぼ関係ないといいました。

    でも、その資産配分を提案する投信
    (バランスファンド等)もあるわけです。

    確かにこうした投信は
    慎重に選ぶ必要があると言えます。
    金融庁の投信リストになくとも、
    価値のある投信があるかもしれません。

    さらに、アクティブ投信に至っては、
    この範疇にとどまらない可能性だってあります。

    それぞれの投信が、それぞれの理念で、
    運用しているわけですから。

    そうした投信を否定するつもりは僕も毛頭無いわけで、
    例えば個人的に「ひふみプラス」などへの投資も行っています。
    (ただし「ひふみ」は上記リストにありますが、
    それ以外のアクティブ投信でリストにないものもあるでしょう)

    これは長期投資の「理論」の枠に
    収まらない話ですよね。

    時に「理論」を金科玉条のように扱う人がいますが、
    理論ですら時とともに変化していきます。

    ですから、理論に100%迎合してしまうのも
    それはそれで長期的には危険なのです。

    こういうのが投資の難しさでもあり、
    面白さでもあるんですよね。

    ということで今日はこのへんで。
    以上、ご参考になれば!

    僕が使っている証券会社で
    つみたてNISAを始めたい方は
    こちらからどうぞ。

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