損をするのが怖くてガラクタばかり買ってしまう人へ。
随分以前に購入したキャッシュフローゲーム for KIDS。
先日、子供が遊びたいというので一緒に遊んでたら、
ふと箱の中にCD-ROMが入っていることに気づきました。
多分、あとで聞こうと思って放ったらかしにしたまま
忘れてしまってたんだと思いますが、
せっかく見つけたので聞いてみることに。
意外と深い内容で、驚きました。
多重知能とファイナンシャル・インテリジェンス
メインの内容はロバート・キヨサキ氏とアン・ネヴィン博士の
対談という形をとっています。
ハワード・ガートナーの7つの多重知能に始まり、
それらの知能がお金持ちになっていくために
どう関わるのか、何を伸ばすべきなのか、という
議論が展開されています。
中でも多重知能のうち、内省的知能、
対談の中では「自分と話をする能力」、
とも言われているこの能力が
投資の恐怖心を取り除き、
投資の成果を伸ばしていくために
重要な能力と指摘しています。
当然、内省的知能だけがあればいいというワケではないですが
投資が「自分と向きあう」活動と捉えれば
納得のいく主張といえます。
ただ、トレーダーが「相場のリズム」を一番重視して
判断しているというのはちょっとどうかと思いますが…
(いや、まぁそれも重視しているとは思いますが)
それから9つめの知能も主張されていて、
9つ目の「ビジョン」という能力が
投資で成功するには重要ということも。
この「ビジョン」がないと投資をせず、
損をするのがイヤなので投資の代わりに「保証」を求めます。
対談の中では
「投資をしない人がショッピングモールでガラクタを買う」と
表現されていましたが、
めちゃくちゃ的(まと)を得ていて面白かったですw
毎月たくさんのガラクタを買いながら、
(つまり、お金を捨てながら)
「うちは貧乏だ」と嘆くのは
そりゃ自業自得というもんですよね。
そうなっちゃいけないよ!
という強いメッセージが込められていてgoodです。
投資を教えない教師にも資産家がいる事実
もう一つ面白かったのは
なぜ「学校で投資教育をしないのか?」
についてです。
対談では「教師の恐怖心」を取り上げています。
- 食卓ではお金の話は厳禁。
- お金は汚いモノという先入観。
- 金持ちは全員詐欺師だ。
こういう先入観があるので、
教師はお金持ちになるための教育をしない、
という主張です。
もちろんそういう面もありうると思います。
ですが、実際には「金持ちの教師」もいまして。
トマス・スタンリー「となりの億万長者」の中で
「金持ち教師」の話が出てくるんですが、
金持ちになるためには収入の多さではなくて
お金の管理能力、投資の知識、投資にかける時間などが
大きく影響するということが分かります。
「投資を教えない教師」が実は徹底的に資産管理して
リッチになっているという現実はすごく面白いですし
資産1億ぐらいなら資金管理を徹底すれば
だれでも作れる、というのは非常に
やる気を起こさせるのではないでしょうか。
正しい、正しくないというのは無い。
ちょっと話がソレてしまいましたが
この対談の根底に流れるテーマには
強く共感します。
- 成功するには、ガッツと行動
- 正しい/正しくないというのは個々人の先入観に過ぎない
- 資産家になるためには、7つ(9つ)の能力が関わっている
- 大事なのはいくら稼ぐか?ではなくて、手元にいくら残すか(投資に回すか)
- 保証を求めるのは貧乏父さんへの道。他人の真似ごとではなく、ビジョンを持って投資をする
対談のポイントをまとめると、こんな感じですかね。
キャッシュフローゲーム for KIDSは子供向けだから、
なんて先入観にとらわれていたら
聞き逃すトコでした。
(いや、まぁ、今まで聴き逃してたんですが… 汗)
大人も子供も、しっかり楽しめる教材です。