ファンドの運用レポートをチェックしたら、ベンチマークとの乖離が…。
ファンドやETFを購入していると、
運用報告書というのが届くはずです。
「いや、私のところには来てません!」
という方も、証券会社内にアップされているので大丈夫です。
いくつかのファンド、ETFの運用報告書をチェックしたら、
少し気になるところもありました。
目次(タップでジャンプ)
運用報告書(運用レポート)のチェックは地味で面倒だけど大切
個別株への投資なら、その会社のニュースリリースや、
最新のIRなどをチェックしますよね。
毎日チェックする必要はありませんが、
週1とか、最低でも月1ぐらいは
問題がないかチェックすると思います。
ファンドやETFの場合も同じことで
運用報告書を毎月ぐらいの頻度でチェックします。
この毎月チェックは、正直結構面倒で、
僕も「まぁ、問題ないだろう…」なんてサボったりしますが、
毎月チェックすることで見えてくる推移なんてのもありますので、
できれば欠かさずにやりたいところ。
毎月データを記録しておくと
読者の方にも役立つかもということで、
アップしていくことにします。
それと、、僕も、自分のサボリぐせを矯正するためと(笑)
各運用レポートについて
ファンドのチェックポイントとしては
- 資産総額の推移
- 運用体制の変化
- ベンチマークとの乖離
がありますが、僕の場合メインはインデックスファンドなので
運用体制はそんなに影響ないと思います。
以下、個別に
日興-インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式
資産は順調に増えているようです。現在54億円程度。
ベンチマークとの乖離ですが、
のように、ベンチマークを上回っています。
(アクティブファンドとは反対ですね)
3年間で+7.5%、設定来では+15.6%、
(恐らく配当除き)ベンチマークを上回っています。
もちろん、信託報酬などのコストを差し引いた結果でこれです。
SMT グローバル株式インデックスオープン
こちらの資産は365.7億で、先月より+17億増加。
ファンドの基準価格の伸びを超えていますから、
順調に資金が流入しているようです。
こちらもベンチマークより上ぶれ。
3年で+11.99%、設定来では+15.61%となっています。
特に異常なところはなくて、順調そのもの。
EXE-i 先進国株式ファンド
少し気になるのが、こちらのファンド。
上の「SMTグローバル株式」と比べると、
インデックスより下ぶれしています。
こちらがSMTグローバル株式の基準価格推移で
こちらがEXE-i先進国株式ファンドの基準価格の推移。
いずれもベンチマークは「MSCIコクサイ」です。
ただし、ベンチマーク自体騰落率がファンド間で3%ほど違っており、
そもそも計算方法が異なるようです。
両者のベンチマークの違いを確認したところ、
SMTは「配当除き」、EXE-iは「配当込み」のベンチマークでした。
(使用している為替レートも少し違うようですが、それは微々たるもの)
なのでEXE-iの方がベンチマーク自体、3%ほど高めに出ています。
両者とも、配当除きベンチマークに揃えて比較すると
EXE-iもベンチマークを若干上回っています。
同じ期間(直近1年)で見ると
両者間で1.5%ぐらいの差があります。
(SMTが+1.5%)
SMTの方が資産規模も大きいので
かなり効率的な運用が出来ている、ということでしょうか。
信託報酬コストはSMTの方が大きいですが、トータルの効率という意味で
投資先としては現状SMTが適切かもしれません。
EXE-iは非常に低コストなインデックスファンドがウリなので
ぜひもっと頑張って欲しいところです。
(というか、僕のDC口座のEXE-iに頑張ってもらわないと...w)
1566 上場新興国債券ETF
資産は31億円程度の比較的新しいETFです。
青がベンチマーク、赤がETFの基準価格で、
こちらもベンチマークより下め。
ETFなので分配金が出てしまう(自動再投資できない)のは仕方がないのですが
年6回も出るのはどうかなぁ…。
直近の分配金は元本に対して5%を超えていて、
NISAを使わなければ税金により最大年-1%相当のコストとなります。
(ちなみにファンドであっても、必要に応じ課税後に再投資となるので
ここは一律にデメリットではありませんが)
打診的に買ってはみたものの、
投資効率はやっぱりよろしくないかも知れません。
新興国債券ファンドについては、
別記事で分析しようと思っています。
まとめ
資産額とベンチマークからの乖離を中心に
ファンド、ETFの報告書をチェックしました。
EXE-i、新興国債券ETFがベンチマークより下ぶれしているのは
運営にコストがかかることを考えればある意味普通だと思います。
SMTシリーズの運用効率がちょっと異様なのかも…
ファンドについて新しいことがわかれば、またお伝えします。