Q&A「配当」投資もしたいと考えています。何がいいでしょうか?
頂いたご質問に回答いたします。
今回は配当投資についても検討したい、
というサラリーパーソンからです。
はじめまして。マネーフォワードの記事から林さんを発見しました。
今の時代は本当に若手には厳しい時代だと実感しております。
長期投資はセゾン投信の積立でやっていますが、
毎月インカムが入ってくる投資もしたいなと思っておりまして、
リートやらETFやらを検討しています。調べても本や情報が溢れていて、何から手を付ければいいのかわかりません。
リートが良いですか?それともETFの方が良いですか?
などとバカな質問はしたくはないのですが、
私におすすめの投資方法はありますでしょうか?よろしくお願いします。
というご質問を頂きました。
以下が、僕からの回答です。
S様
ご相談、ありがとうございます。
ご理解されているとは思いますが、
毎月インカム型の投資商品はその都度課税されてしまうため、
長期投資としては効率の悪い商品になります。
ただ、ニーズは強いので毎月分配型投信が
売れまくっているというのが現状ですね。
どうしても定期的なインカムが欲しい、ということであれば、
運用コストの低い「ETF」をNISA口座などで運用すれば
効率低下は最小限に抑えられます。
商品は、お好きなETFをお選びいただければいいと思いますが、
JリートのETF(1343〜1597)が、信託報酬0.3%前後、や
海外ETFまで考えるなら、米国優先株ETFも
それなりに面白い商品です。
上記は、個別の商品を推奨するものではありません。
あくまで商品を選ぶ際の考え方の一例として捉えてください。
ですが、もしSさんが給与という立派な「配当」をもらっているなら、
それをファンドやETFに入れ、再度課税されながら配当を受け取るというのは
投資としてはやはり非効率です。
ですので、
- 給与から「長期投資額」を控除する
- 残りで生活をたてる
- 一旦投資した資金は可能なかぎり長期間手をつけず複利効果を最大限享受する
というのがやはり王道であり、長い目で見れば
最短ルートでラットレースから抜け出す方法の一つ
ということは是非覚えておいて欲しいと思います。
また、投資の大原則としては
リターン=(配当+値上がり損益)/投資元本
ですから、配当と値上がり損益を区別することは
リータンにおいては意味がありません。
(課税上の区別ぐらいの意味です)
どうしてもというなら、
投資の配当は、長期投資の傍流として、
お楽しみ程度に捉えておくのが
個人的にはいいと思います。