「舌切りすずめ」が教えてくれる、もう一つの選択の大切さ

日本の有名なおとぎ話、舌切りすずめでは
大小二つの「つづら」のうちの
一つを選びますよね。

実はもう一つ、大切な選択肢があるんです。

それは何だと思いますか。

見えているものが全てではない

舌切りすずめでは小さなつづらを選んだお爺さんは小判を
強欲なお婆さんは大きなつづらを選んで妖怪に襲われる、
という設定になっています。

この物語の教訓は
欲を出さず、慈悲深くしなさい、というものなのですが
ではお婆さんは小さなつづらを選べばよかったのでしょうか。

どちらのつづらももらわない、
という選択肢はなかったのでしょうか?

むろん強欲なお婆さんに、そんな選択肢は
頭に全く浮かばなかったと思いますが…

え?

いつまでもおとぎ話では困る?

そうですね、話を現実に戻しましょう。

現実の世界でも、舌切りすずめのような
選択を迫られることはよくありますよね。

自動販売機の前に立って

「ジュースがいいだろうか?お茶がいいだろうか?」

と悩む、他愛のない選択から

「子供の塾はどうしよう?どういう進路がいいのだろうか?」

という、わりと重たい悩みまで
大小様々な選択に囲まれながら、
私たちは生活しています。

僕たちはつい、常識に囚(とら)われてしまいます。

  • 子供には塾が必要だ
  • 子供が増えたら、大きな車が必要だ
  • 家族を持ったら、保険に入るのが社会人の努めだ

などなど。

他にも沢山あると思いますがここで言いたかったことは
深く考えずにいると、つい常識の枠内で、
小さな選択をしがちだ、ということなんです。

例えば
「家族を持ったら保険に入るべき」
と言われたら、たとえ保険が不要な人でも
保険に入らないと不安になり、

「小さな保険と大きな保険のどちらになさいますか?」

と言われて、それらから選ぶ。

本来、保険に入らないという
選択肢があるにもかかわらず、
です。

常識や定説というのは法律でも強制でもなんでもありませんから、
それこそそれ自体が選択肢の一つにすぎない、
ぐらいに捉えているのが正しい態度だと僕は思います。

これだけライフスタイルや価値観が多様化していますから、
常識や定説が通用しにくくなっていることも、
理由として上げられます。

選択しない、という知恵があったなら
舌切りすずめのお婆さんも
あんな怖い目に会わずにすんだかもしれません。

捨てる勇気を

現実問題として、売る側の事情としては
「これは買わなくてもいいですよ」
なんて悠長なことは言ってられません。

ですので、本来は買わない、選択しない
という選択もありうるところを、
さもそんな選択はあり得ないというような
雰囲気を醸し出してきます。

僕たちが常識にとらわれやすいのは、
売る側のマーケティング戦略の意味合いも
ありそうです。

それはそれで経済活動としては当然ですから、
そこを責める必要はないにしても、

こちら側としては「買わない・選択しない」
という選択もフツーにできることは
忘れないようにしたいものです。

人は、「取・捨・選択」の「捨」が苦手ですから
不要なものは捨ててスッキリするということを
ぜひ意識的にやっていきましょう。

「捨」がうまくなれば、残りの「取・選択」が
ひときわ、輝いてきますよ。

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「舌切りすずめ」が教えてくれる、もう一つの選択の大切さ” に対して1件のコメントがあります。

  1. √6意味知ってると舌安泰 より:

     ≪…どちらのつづらももらわない、という選択肢はなかったのでしょうか?…≫で、数学の基となる自然数(数の言葉ヒフミヨ(1234))を大和言葉の【ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や・こ・と】の平面(2次元)からの送りモノとして眺めると、カタチから無意識に数の言葉の世界にのめり込むのは、絵本の力で・・・

     もろはのつるぎ (有田川町ウエブライブラリー)

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