不妊治療中は生命保険に入れない?

こんにちは。岡田のりかです。

みなさんは、ご自身の加入する生命保険について
きちんと考えていますか?

もし、妊活されている(特に不妊治療をしようとしている)方で
「これから入ろう」と考えている場合は、少し注意が必要です。

不妊治療は病気ではない?

民間の生命保険に入る手続きを一度でもしたことがある方は
ご存知と思いますが、
保険に入るときは、事前に審査があります。

簡単に説明しますね。

生命保険に加入するときは、

・今(または最近)治療中の病気やケガ
・飲んでいる薬
・これまでにかかったことがある病気やケガ
・健康診断の結果
・障害の状況

などを、「正直に」告知しておく義務があります。

その内容によっては、
保険を使うリスクが高くなってしまうため、

その保険に加入できなかったり
保険料を割り増しで支払わなければならなくなったりします。

(ここでウソを申告してしまうと、
いざというときに保険金が支払われなかったりします。)

不妊治療というのは、
「病気じゃない」という主張もあるのですが

実際は、
検査で病気が見つかったり
薬を飲んだり
何らかの医療行為をしたりするので

生命保険に加入する際には告知義務もありますし、

実際に、
加入を断られたり、保険料が割り増しされたりということがあります。

(※保険会社や商品の内容によって条件は異なります。)

保険に入る前に知っておくべき大切なこと:高額療養費制度

民間の生命保険の話から入ってしまいましたが、

「保険」といったら
まず考えるべきは、皆さんが加入している
(国や自治体等による)公的な医療保険です。

病院にかかったときの医療費の
自己負担(原則)3割、というあれです。

公的な医療保険には
高額療養費制度」というのがあるのをご存知ですか?

簡単に言うと、
自己負担が限度額を超えて高額になってしまったときには
払い戻しが受けられる、という制度です。

(高額療養費制度についての詳細はこちらのページも参考にしてくださいね)

この制度は、使う機会が少ないからか
あまり知られていない?ようです。

知っていても、具体的に考えたことがある方は
少ないでしょう。

例をあげてみます。

40代の人の中で、
過去5年間で入院したことがある人が
11.8%だったという調査があります。

平均入院日数はざっくりと計算して15日くらい。
1日当たり医療費の自己負担額は約25,000円。

ですので、

25,000円×15日で計算すると、
医療費の自己負担額は375,000円です。

(※公益財団法人生命保険文化センターの調査結果の数値を使っています。)

このケースで「高額療養費制度」の限度額を計算してみると、

会社員で標準報酬月額が28万円~50万円の人は

80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
=80,100円+(375,000円-267,000円)×1%
=81,180円

となります。

つまり、
このケースの場合、
375,000円の自己負担でも、

375,000-81,180=293,820円ですので

293,820円は健康保険組合が負担してくれる、
ということになります。

これ、知っていると知らないのとでは
大きな大きな違いですよね。

なんのために生命保険に入るのかよく考えましょう

「高額療養費制度」のような
すごーい制度があることを前提として

これとは別に民間の生命保険に入ることを検討している方は
よーーーく考えてみましょう。

なんのためにその生命保険に入るのか…。

保険料は安心料、などと言ったりしますが
なんのための安心料なのか、ということです。

そしてそこにかかるコストとベネフィットを
ちゃんと比較してみるべきです。

1ヶ月3,000円程度の保険料だとしても
30年間払い続けたら100万円を超えます。

あとは、あなたのライフプランがどんなものか、
というのも大きく関係してきます。

生涯の必要保証額は、ライフプランを作ってみないと
分かりませんし、

もし、生活を切り詰めてまで
生命保険料を払わなければいけないなんて状況になってしまったら
本末転倒です…。

「不妊治療を始める前に生命保険に入らなくちゃ!!」
‥ということをもし考えている方がいらっしゃれば

まずは一歩立ち止まって、
ライフイベントの優先順位と、
ライフプランにのっとった資金計画を
検討することがベストな選択だと思います。

不妊治療を受けていても入れる生命保険もあります

はじめにご説明したような背景もあり、
「不妊治療を受けている人でも入れる保険」
という特徴をもった商品も登場しているようです。

参考までにいくつかご紹介しますね。

アイアル短期少額保険株式会社
子宝エール

エイ・ワン少額短期保険
エブリワン

(※保障の対象とならない疾病や加入条件など詳細は
個別にご確認くださいね。)

あとは、持病があっても入れるタイプのものもありますね。
(もちろん、健康な場合と比べると保険料は割高です。)

例えばですが

メットライフ生命
持病のある方のための保険

アフラック
ちゃんと応える医療保険 やさしいEVER

ここに挙げている商品は事例としてご紹介しているもので、
特に筆者のおすすめということではありません。
また、情報は2018年5月末現在のものであり、
今後変わっていく可能性があります。

まとめ

「不妊治療をすると生命保険に入れない?!」
‥という訳ではないのですが

・ライフプランと合わせたその保険の必要性の検討
・コストベネフィットの見直し
・加入する場合、割増で保険料を払わなければならないほど緊急性があるのか

などをあなた自身の目線で考えてみることをおすすめします。

間違えても、
誰かに勧められたから・・という理由だけで
決めることはやめましょうね。

著者:岡田 のりか
FPオフィスナチュール代表/ファイナンシャル・プランナー

大学時代は経営学/会計学を専攻。会計事務所/監査法人勤務を経て2016年にファイナンシャル・プランナーとして独立。コラム執筆や個人相談を中心に活動中。

メールマガジン「明るい!妊活マネーレッスン」にて、妊活に悩む30代・40代の女性を応援中。高齢出産の女性の未来を明るくすることを目指す。ファイナンシャル・プランナー(AFP)/米国公認会計士(ワシントン州ライセンス)


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