あなた自身のために常識を疑うことと、その賢い疑い方。

お金の悩みを解決する時に大事なことが二つあります。

一つは、お金の流れを把握すること。

もう一つが、常識を疑うということ。

この二つが大事になってきます。
では一緒に考えていきましょう。

お金の流れを把握することの大切さ

お金の悩みがある場合は、お金の流れをしっかりと把握し、
管理できるようになるというのは絶対必要です。

典型的には家計簿を付ける、ということになりますが
別に1円単位まで合わせる必要は全然ありません。

僕だって気を抜くと帳尻が合わない
ということは日常茶飯事で
そのときは「ま、いっか」で済ませています。笑

ここで何が大事かというと
きちんと管理「し続けている」
ということです。

お金の流れの「長期的な」データがあることで
現状の課題を把握したり、将来の計画を立てやすくなったりと
様々な「恩恵」が生まれていくからです。

ですので、
完璧主義で3日しか続きませんでしたというよりは
多少緩くてもいいので1ヶ月、2ヶ月…と続けるのが
理にかなっているんですね。

できるだけ面倒くさくないように
マネーフォワードのようなツールを上手に活用するのも
もちろんいいことですので、どんどんやってください。

マネーフォワードは秀逸だけど、気をつけたい3つの危険。

僕も、マネーフォワードを使った家計管理が
来年からいよいよ3年目に入ります。

比較的苦労もなく、また家計の予算管理も
しっかり出来るようになってきましたので
このまま続けたいと思います。

常識を疑うというのはどういうことか

さて、お金の管理の重要性についてはもう何度もお話していますので
今日は「常識を疑う」ということにフォーカスしてみたいと思います。

まず常識ってなんだ?

まず、常識というのはなんでしょうか?

人類の叡智の結集でしょうか。

それとも、ただの惰性でしょうか。

常識の定義を話し始めたら長くなりそうですので
やめておきますが、広い意味で「過去の知恵の集積」
であることには間違いないでしょう。

僕は常識を疑えと言っていますが、
常識が無価値だというつもりは全くありません。

ほとんどの常識は、役に立つ良いものです。

例えば朝起きたら挨拶する、というのも一つの常識ですが、
素晴らしい知恵だと思います。

(朝の挨拶の効果が科学的に証明されているかどうかは、
僕は知りませんが、実感として役に立つので、良い常識だと思います)

このように、常識というのはそれに従っておけば
非常に効率的で楽だという、良い効果を持たらすものです。

なのに常識を疑えということはどういうことなのでしょうか。

ポイントは常識があくまでも「過去の知恵」だということです。

多様性が増してきた現代で、常識は選択肢の一つに成り下がった

経済活動が活発になり、
モノが溢れ、選択肢が多様になると、
当然人の生き方というものも多様化していきます。

現代の人は、なにか一つの「テンプレート」があって
それに沿って生きていくわけではありません。

昔は

「この箱があなたの人生だ」

と言われ、皆その通りに生きてきましたし、
それで良かったわけです。

常識というのは過去の知恵の結晶ですから、
現代や未来も過去と同じ繰り返しだとすれば、
それは非常に役に立ちます。

でも今は違います。

非常に早く変化する世の中ですから、
過去の常識が「役に立たない」場面が
どんどん増えてきています。

ですから今では個々の「ピース」を手に入れながら
それを自由自在に組み合わせて
自分自身の「形」を作っていくような感じになっていますね。

人によって必要なピースは異なりますし、
最終的な形はもっと違うと思います。

そうした「多様性」が受け入れられるようになってきていますから、
常識では「これが必要です」と言われても
いや私には必要ありませんから、ということが
堂々といえるようになったということですね。

これは本当に良い時代だと思います。

もちろん違法なことや倫理にもとるようなことはダメですが
このような自由は、基本的に大切にしていかないといけません。

勘違いしないようにしたいのは、
たまたま「昔の常識」がいい意味で
ハマる人もいるということです。

ですので、昭和なライフスタイルがいいんだ!
と言って突き進むのもまたヨシです。

キーワードはあくまでも「多様性」ですからね。

だから、自ら常識に縛られる必要なんて、
まるでないわけです。

それは無用の思い込みだと考えていいでしょう。

少し余談になりますが、そういう時代背景ですから、
例えば子供に対して「これがあなたの人生です」ということにも
無理があるということは理解しておく必要があります。

子供には「自分で選び取る知恵」が必要です。

国策やマーケティング戦略としての常識

常識というのは人類の叡智のようなものがあるかと思えば、
どこかのだれかが勝手に作り上げたものもあります。

常識という言葉のもつイメージ自体は悪くないので、
このイメージを借用して「これが常識である」という
いわばマーケティングを行うわけですね。

これは国策として国が利用することもあるでしょうし、
一企業が自社の利益のために利用することもあるでしょう。

これが常識であるというマーケティングが成功したら
難なくモノが売れるわけですから、
これほどウマい売り方もそうそうありません。

例えば、就職したら、あるいは結婚したら生命保険は掛けるべき
というようなことはよく言われます。

でも冷静に考えたら、
別に要らない場合も多いんですよね。

ただこれが「常識」であるかのようなマーケティングがなされているため、
常識に沿った意思決定をしていると損をすることが往々にしてある、
ということです。

もちろん保険会社だけでなく、銀行や住宅メーカー、
自動車メーカー、電機メーカーなど様々な業種で
この「常識マーケティング」が多かれ少なかれ
行われていることは明らかでしょう。

端的には

  • 夢のマイホーム
  • いつかはク◯ウン
  • 空調はエアコンで

というようなものがありそうです。

営利企業ですから、マーケティングするのは当たり前で
これ自体が悪いということでもないと思いますが、
問題なのはこうした常識的な営業が
あなたの価値観やライフスタイルを上書きしてしまうと
とたんに生きにくくなってしまうことです。

そうなると常識が主で、あなたが従になってしまいます。

で、なんだか無理やり生かされている感覚に陥り、
実際そうなってしまいます。

余裕があった時代なら、こうしたマーケティングに
付き合っていても全然良かったわけですが
今や右肩上がりの給与は望めませんし、
長寿高齢化によって人生のコストが倍近くに
なっています。

こうなってくると、国策や各企業のマーケティングに
いちいちお金を払いまくっていたら
自分が生活していく資金が枯渇してしまうわけですね。

もちろんあなたの価値観に沿うものであれば
話に乗るのは全然構いませんが
そうでなければ敢えて否定するということも
必要なんです。

だから、このような「流布された常識」というのも
疑ってかかる姿勢が必要ですね。

賢い常識の疑い方

常識を疑えという話をしてきましたが、
じゃ、実際どうすればいいの?
と思われているかも知れません。

そこで常識を疑うときのコツみたいなものを
書いておきたいと思います。

まず「疑う」というのは頭ごなしに否定するのとは全く違います。

頭ごなしに否定するのは、
常識を鵜呑みにするのとある意味同じですから、
それでは全然進歩がありません。

これは絶対覚えておいてください。

ではどうするかというと、
まずその常識の「中身」について
よく調べてみましょう。

例えば、いつかはクラ◯ンと言われた時、
なぜいつかはクラ◯ンなのか?を考えてみます。

車というのがステータス・シンボルで、
ご自身の価値観がそれにフィットするものであれば、
その常識を受け入れても良いかもしれません。

逆に、車を単なる移動手段だと考えている人は、
軽自動車だろうが高級車だろうが、
その人にとっての価値は
ほとんど変わりませんよね。

むしろ、荷物がたくさん乗るかどうかみたいなところが
ポイントになってくるかもしれませんから、
この常識は全然無視していいということが分かります。

このように、常識が持つ意味をよく考えてみて、
それがご自身のライフスタイルにフィットするかどうかが
ポイントになります。

もう一つのポイントは、
全ての常識を疑い始めたらすごく大変なので、
インパクトの大きいものから順にやる
ということですね。

家を買うとはどいうことか?

保険をかけるとはどういうことか?

子供を持つということはどういうことか?

結婚は?

これらは人生に大きなインパクトを与えますので
一つ一つ、丁寧に考えていってください。

まとめ

日本は原則として自由主義、自由経済ですから、
義務以外のことはどのような選択も
本人の意志次第となっています。

ただ、マスメディアとか、「隣の常識」とかに引っ張られて
なかなか「本来の自分の選択」ができない状態に
なってはいませんでしょうか?

特にテレビや新聞等のマスメディア「だけ」に
依存している方は要注意かもしれません。

もしそのような感覚を持たれているのであれば、
ぜひ一度、「常識を疑う」ということを
やってみてくださいね。

常識に従うというのはある意味、楽です。
逆に自分で考えて選択する、というのは
すごく面倒ですよね。

でも結局その「惰性」があなたの生きにくさの
根本原因になっているとしたら、
やはりそこはしっかりと考えるべきです。

前向きに生きたいということであれば、
やはり自分で選択し、計画を立てながら、
進めていくべきでしょう。

人生を変えるのは、結局あなた自身しかいませんからね。

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