不妊治療の聖地?!男性不妊のこと
こんにちは。岡田のりかです。
今日、電車に乗っていましたら
窓ガラスに貼ってある
「メンズひげ脱毛」
の広告が目に入りました。
確かに、毎朝ひげ剃りに時間をかけていて
ちょっと面倒と感じている方で
もう一生ヒゲはやさなくていいや…と思っている男性は
思い切って永久脱毛してみるのもいいかもしれませんね…。
ひげ剃りに毎朝5分かけていると仮定すると、
一生で計算したらすごい時間になりますよね‥。
…と、スミマセン。
いきなり脱毛の話からスタートしてしまいましたが…。
今日は、男性の不妊治療について、少し書いてみようと思います。
妊活という言葉は浸透してきたけれど
最近は、テレビドラマの題材として取り上げられたり
有名人が自らの不妊体験をもとに、
出版など、色々な活動をしていたりしますので
妊活が一般的なこととして認知されてきています。
でもやはり、病院にいって検査したり治療したりすることに対しては
まだまだ抵抗感がある人が多いのではないでしょうか。
私の知人の女性の中でも
・絶対子どもがほしいから不妊治療しているけど、夫がまったく協力的でない…
・言い出しにくいから、まずは自分だけ…
という方は結構いらっしゃいます。
(もちろん、前向きに協力してくださる男性も大勢いますよ!)
家計管理でも同じことが言えるのですが、
不妊も家計も、家族の問題です。
女性だけの問題ではありません。
男性が原因の不妊は約半数
不妊は、どちらかというと女性のほうが悩みが深く
責められるのも女性、というパターンが
昔から多いような気がしませんか?
でも実際検査をしてみると、
男性に原因がある、というケースが全体の半分に関わっている
というデータがあるそうです。
ここでいいたいのは、
どっちが悪い、という話ではないです。
少なくとも、
夫婦で妊活しよう!と決めたなら
2人ごととして取り組んでほしいな、ということです。
なかなか妊娠しないから検査してみよう、
となったときも
まず女性だけ、ではなくて
ふたり一緒に検査するべきと思います。
同じスタートラインに立つことで
時間的にも、精神的にも、楽になるでしょうし
その結果を受けて、きちんとプランを立てることで
トータルでは金銭的にも効果が大きい、
ということにつながるはずです。
自宅で精子の簡易検査ができるのをご存知ですか?
女性用の、妊娠判定キットや排卵日測定キットは
割とご存知の方が多いと思いますが、
最近は、
男性の精子の状態を自宅でチェックできるキットが
販売されているのをご存知でしょうか?
↓じゃーん。
スマートフォンをつかった、精子セルフチェックアプリ「Seem」
4,900円(税込)
スマホ用精子観察ルーペ「TENGA Men’s Loupe」
1,620円(税込)
すごい時代になりましたよね。
スマホのアプリで精子を観察できてしまうなんて…。
値段もお手頃ですし、
なにより「自宅」でできるのがいいですよね。
もし、いきなり病院で検査するのに抵抗がある場合は
病院で本格的な検査を受ける前に、
まずはご自身でチェックしてみてもいいかもしれません。
実際にチェックしてみた人が、良くない結果をみて
「使い方間違えたかな?」っと最初は思った、
という体験談なんかもこちらで読むことができます。
余談ですが
個人的にはこのキット、
お年頃の中高生男子に使ってみてもいいかなと思います。
今、環境ホルモンなどが原因で
男性の精子がどんどん減っている→性欲も減退している
っていう問題、
きいたことありませんか?
レンチンするコンビニ弁当、カップラーメン、
ペットボトル飲料などの常用が
悪影響している、という話もあります。
私は専門家ではないので、詳しいことや
そもそも本当なのかどうかはよく分かりませんが、
インターネットが普及したおかげで
こういう話は調べればいくらでも出てきます。
若いころから問題を発見することができれば
いざ子どもが欲しい、となったときに
高いお金を出して不妊治療するよりも
その前にできることがありそうですよね。
男子の母親としても気になります…。
病気や虫歯は「予防」が大切!!
というのはかなり世の中の常識だと思いますが
妊活も「予防」、つまり、
早いうち、できれば子どものころからの生活習慣を
気を付けていくのが
究極の妊活、そして一番のコストカットだと思います。
男性不妊治療にも助成金があります
男性の不妊治療も、助成金の対象となっています。
(すべてではないですが)
厚労省のホームページをみてみましょう。
「給付の内容」にこうあります。(一部抜粋)
(1) 特定不妊治療に要した費用に対して、1回の治療につき15万円(凍結胚移植(採卵を伴わないもの)等については7.5万円)まで助成する。 通算助成回数は、初めて助成を受けた際の治療期間の初日における妻の年齢が40歳未満であるときは6回(40歳以上であるときは通算3回)まで。
(2) (1)のうち初回の治療に限り30万円まで助成。(凍結胚移植(採卵を伴わないもの)等は除く)
(3) 特定不妊治療のうち精子を精巣又は精巣上体から採取するための手術を行った場合は、(1)及び(2)のほか、1回の治療につき15万円まで助成。(凍結杯移植(採卵を伴わないもの)は除く)
注目してもらいたいのは(3)です。
特定不妊治療(つまり、体外受精及び顕微授精)の
過程の一般として実施した男性の不妊治療も
助成の対象となっています。
また、自治体によっては、
独自にこれ以外の助成を行っているところもあります。
手続きは、お住まいの自治体から行うことになりますから、
まずはホームページをチェックしてみてくださいね。
指定医療機関や、助成対象の治療内容の確認もお忘れなく。
下に、いくつかの自治体のリンクをご紹介しておきます。
著者:岡田 のりか
FPオフィスナチュール代表/ファイナンシャル・プランナー
大学時代は経営学/会計学を専攻。会計事務所/監査法人勤務を経て2016年にファイナンシャル・プランナーとして独立。コラム執筆や個人相談を中心に活動中。
メールマガジン「明るい!妊活マネーレッスン」にて、妊活に悩む30代・40代の女性を応援中。高齢出産の女性の未来を明るくすることを目指す。ファイナンシャル・プランナー(AFP)/米国公認会計士(ワシントン州ライセンス)
ホンの少しの知恵で不妊治療費300万円を用意できるとしたら…
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