【2019年版】年末年始に読みたい本

こんにちは。林FP事務所の林です。

2018年もいよいよ年の瀬です。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

毎年恒例、今年も年末年始にお勧めの本について書いてみました。正直僕の読書量なんてたかがしれてますが、その分、定番の本を厳選してお送りしております。

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2018年に読んだ、お勧めの本

僕が読んだ本の中で、というかなり偏ったフィルターで恐縮なんですが、2018年に僕が読んだ本の中で年末年始に読むのにお勧めの本をピックアップしてみました。

大体僕は、昔から物忘れが激しくて、読んだ本を片っ端から忘れていくという残念な特徴があります…。

なので、読んだ本は必ず読書ノートを残すようにしてるんですが、去年のノートの枚数を数えると大体70弱ぐらいになってました。

中には雑誌とかも含まれてますので実際に読んだ本の冊数としては50冊程度でしょうか。少ない…(苦笑)

まあ正直、読書量としては全く少ないですが、この中から何とか頑張ってご紹介できると思う本をピックアップしてみたいと思います。

投資の大原則 第2版(バートン・マルキール、チャールズ・エリス)

まずはこの本がお勧めですね。

バートン・マルキールは「ウォール街のランダムウォーカー」、チャールズ・エリスは「敗者のゲーム」のそれぞれの著者で、長期(インデックス)投資の世界では超有名人。

このお二方が投資の初心者に向けて長期分散投資とはどんなものなのか、どうやってやればいいのかについて非常に優しい言葉で書いた本です。

まぁ、以前からあった本なんですが、2018年に第2版が出ましたので改めて読んでみました。

ムズカシイ言葉は一切なし。最初から最後まで通読しても2時間で読了でき、しかも長期分散投資の全体像が分かる優れた良書です。

この記事をお読みの、そこのあなた。

年末年始、テレビを見ながらゴロゴロするのもいいですが、2019年こそ、この本から投資の勉強を始めてみませんか?

旧約聖書を知っていますか(阿刀田高)

あらかじめ断っておきますと僕は無宗教な人間です。いや、無宗教というよりは、もともと工学の世界にいましたので宗教に関心がなかったというほうが正確でしょうか。

そんな人間がなんで旧約聖書なんか持ち出すのかと言うと…、この阿刀田さんの本は極めて読みやすく、僕みたいな人間でも旧約聖書の世界の一端を理解することができたからなんですよ!

あ、ちなみにこの本は2018年新刊ではなく、1994年刊とだいぶ古い本です。単に僕が、2018年に読んだというだけで。それでも、まだ読んだことのない人に、ぜひご紹介したいですね。

この本がどれぐらいスゴイかを理解してもらうには、僕がどれだけ歴史がキライ(苦手)かを理解してもらえばいいと思うのです(ちなみに旧約聖書は半分歴史)。

例えば、中学、高校の歴史系の教科書は卒業後に全部自分で「燃やしました」。

はい。

あっと驚く、教科書の焼却処分です。笑

この話をすると、みんなに驚かれます。当時の僕にとっては既定路線だったんですけどね。

今思えば、燃やさずとっておけばなんかの役に立ったかもしれませんが、当時はもう「これで勉強しなくてよくなる!」と思って跡形もなくサヨナラしてやろうと思ったんですよねー。

それぐらい、キライで苦手だったです。いや、キライを通り越して憎んでたかもしれません。

もちろん、歴史や宗教を理解することの重要性は、今では分かっているつもりです。例えばなんでアメリカがイスラエルに首を突っ込むのかとか。歴史と宗教を理解しなければ、読み解けません。まぁそれだけじゃないでしょうけど。

そんなことは重々分かっているのですが、今でも、日本史だろうが世界史だろうが、普通の本は全く頭に入りません。マンガだろうが図解だろうが、結果は同じ。どういう頭の構造になってるのか、自分でもさっぱり分からないぐらいトホホなのです。数学や物理なら、人並みに理解できるのに!

毎度毎度、努力はしてみるものの、全く覚えられなくて落ち込む…ということの繰り返し。

例えばこちらも買って読んでますが、読んだそばから忘れます。「絶対に忘れない」って書いてあるのに…。

年号が全く登場しない、などと画期的な本らしいですが、それぐらいでどうにかなる頭なら、今頃もう少しなんとかなってます。とにかく僕は、事実が羅列されている文章というのが、どうしようもなく覚えられないみたいです…。

そんな、ダメダメな僕でさえ「これは面白いぞ!」と感じ、ほんの少しでも旧約聖書の世界を理解できたというのは、コレ、実は画期的なことなんです。なんせ「アイヤーッョ!」の掛け声から始まり、最後は「スルメ」で締めくくられるわけですから、興味の沸かないはずがありません。

阿刀田先生、恐るべし。

国立国会図書館勤務の知識量は言うまでもなく半端ないですが、それをエンターテイメントにまで昇華させる技法が、スゴイ。

なので、大の歴史嫌い、宗教嫌いの方でも、この本だけはお勧めできます。

もちろん、入信を勧めるわけではありません。僕みたいに無宗教だろうと全く問題なし。個人的には、宗教は入るものではなく、理解するものだと思っていますから。

ちなみに阿刀田先生の「知っていますか」シリーズには

  • ギリシア神話を知っていますか
  • 旧約聖書を知っていますか
  • 新約聖書を知っていますか
  • コーランを知っていますか
  • 源氏物語を知っていますか

がありますので、あなたの興味の湧くところから入ってはいかがでしょうか。

どれも面白そうなんですが、僕は今、業務の合間に「新約聖書を知っていますか」を少しずつ読んでいます。こちらものっけから推理仕立てで、グイグイ引き込まれますよ。

マンガでわかる LIFE SHIFT(リンダ・グラットン)

ちょっと真面目な本が続いたので、少しばかりはやわらかい(?)本も。

リンダ・グラットンの「LIFE SHIFT」(いわゆる「人生100年時代」を広めた本)も2018年にマンガ化されました。元々書籍だったものがマンガ化される、という流れは今どき珍しくないですが、この本もその流れですね。「LIFE SHIFT」は2年越しのマンガ化でしょうか。

それだけ売れてるってことでしょう。

マンガのいいところは言うまでもなく、平易で分かりやすく、とっつきやすいこと。

例えばLIFE SHIFTの原著は399ページもある骨太な本なんですが、マンガ版だと200ページ弱でマンガ(イラスト)も入ってますからスラスラ読めちゃうでしょう。

僕は業務上必要なので、LIFE SHIFTの原著は読みましたが、一般の人がこれを読了するには重たいと思います。なので原著を読みたかったけど、とっつきにくくて後回しにしてた人はマンガから入るのは全然アリだと思いますよ。

ただ、注意してほしいのは、マンガ版はあくまでも

  • 原著のダイジェスト版
  • 原著から数年以上遅れる?
  • 分かったような気になってしまう
  • 情報量に対して、必ずしもコスパがいいとは言えない

という、デメリットも理解した上で手にとって欲しいと思います。

なので、マンガ版で興味が湧いたら、原著にもチャレンジすることをお勧めします。

本職ではないけど、例えば仕事の付き合いで知っておいたほうがいいような本を、マンガ版でダイジェストだけ理解しておく、という使い方がいいのかな?

あれ?よくよく見ると、厳密に2018年の新刊はないですね…笑
強いて言えば「世界史の教科書(山崎圭一)」ですか。

温故知新。

便利な言葉だ。笑

ま、新刊は他の媒体でせっせと紹介されてますから、そちらを参考にされてください。

過去のお勧め本

過去に本をご紹介した記事も掲載しておきますね。古くなっても色あせない本ばかりですので、もしお読みでないなら、ぜひ手にとって読んで欲しいです。

年末年始にゴロゴロしながら読みたい。投資力を高める定番本とその読み方。

年末・年始にじっくり読みたい、必読書リスト2016

年末年始に読みたい本、2017年版

年末年始に読みたい本、2018年版

2019年年末年始にお勧めの本まとめ

結局、今年も流行りの本をご紹介することはできませんでした。まぁその代り、時代を経ても定番で読み続けられる本ばかりということでお許しくださいませ。

どうせ、忙しく貴重な時間を割いて読むなら、流行が去ったら役に立たなくなる知識ではなく、いつの時代でも使える普遍的な知識や、今後長く使える知識を身につけたいですよね。

本というのは非常にコスパの高い媒体です。毛嫌いせず、少しずつでも手にとって知識を獲得していくのが、実は充実した人生への第一歩になります。

流行りのつまんないモノに何万円も出すぐらいなら、2,000円もしない良書を1冊買ってじっくり読む方が断然お勧めですね。

そうやって確かな知識を獲得しながら、今度はご自身の価値観を確立していきましょう。価値観が備わり、さらにライフプランでお金の戦略を身につけたら、それが一番お金の不安を減らしてくれます。

みんなそれがないから、余計なモノに貴重なお金と時間を費やしたり、投資だけでなんとかしようと右往左往するんですよね。

最近、株価が下がっていますが、なぜそれで右往左往してしまうのか、理由を分かっていますか?

お金というのは、頭の中のことなのですぞ。

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