ジャパンネット外貨預金を使いボーナスで1万円をほぼ確実に稼ぐ方法
こんにちは。林FP事務所の林です。
ジャパンネット銀行が、2014年9月30日(火)まで、
外貨預金キャンペーン中。
主要な通貨では、米ドルが3.0〜3.5%、ユーロが3.0〜3.5%。
豪ドルが5.0〜5.5%と非常に高金利になっています。
なかなか、いい金利だと思いますが、
単に預けるだけだったら為替リスクを
モロに受けてしまうので面白くありません。
為替ヘッジしたらどうなるか?
検証したところ、
1万ドルで1ヶ月約1,200円、3ヶ月で約7,000円、
10万ドルなら3ヶ月で約50,000円の利益となる
可能性が見えてきました。
もちろん為替リスク無しで、税、為替手数料、ヘッジコストをすべて除いた純利益です。
これは、年利2.5%の円定期3ヶ月ものと同じ効果で、円預金の100倍以上ですね。
目次(タップでジャンプ)
為替リスクヘッジの定番、FX
まず基本からですが、
為替リスクをヘッジ(打ち消す)ために、
どのようにすればよいかはご存知でしょうか。
「そんなの、FX使えば一発じゃん」
という方、素晴らしい!
そのとおり、正解です。
FXという言葉は聞いたことがあるけど
いまいち理解出来ていないという方のために
ここで少し説明しますと
FXを使えば例えばドル/円という通貨ペアで
ドルを売って円を買う(以下ドル売り)、
という取引ができるようになります。
普通、現物取引であれば「ドル売り」
するためにドルの現物が必要になりますよね?
でもFXの場合、証拠金が円であっても全然構いません。
円だろうが、豪ドルだろうが、
関係なく「ドル売り」ができます。
これが外国為替「証拠金」取引の
最大の特長なんです。
詳しくは省きますが、証拠金を元に
ドルを借りて売るイメージですね。
ということでFXを使えば
少しの証拠金(最低4%)を入れておくだけで
ドル売りができます。
米ドル預金が1万ドルあれば、
FXで1万通貨のドル円の売りをするだけで
米ドル預金の為替リスクを相殺できるわけです。
これがFXを使った為替ヘッジです。
FXコストの理論値
「FXで為替ヘッジができることは分かった。
でも、コストがかかるでしょ?」
という方、鋭いです。
FXにはスワップポイントといって
ほぼ毎日利息のようなものが付く
仕組みがあります。
ドル円であればドル金利と円金利の差で
スワップポイントが付くと考えてください。
スワップポイントは以下の式で計算できます(簡便法)。
例えば、
円の政策金利が0.1%、ドルの政策金利が0.2%で、1ドル102円だとすると
ドル買い円売りで付く1日のスワップポイントは約
と計算できます。
1万通貨(1万ドル)であれば、1万倍の1日約3円ですね。
ドル売り円買いの場合は、
これがマイナス方向に付くことになります。
かなり近似的な計算ですが、実用的にはこれでOKです。
(もっと大雑把に、金利の差だけで計算しても構いません)
この計算から、
ドルと円ではドルのほうが若干金利が高い現在、
ドル売りではマイナスのスワップ
つまりコストがかかってしまうということが
理解できると思います。
で、本題に戻りますと
ジャパンネット銀行のドル預金3〜3.5%で
利益をとろうと思ったら、預金金利がスワップコストを
上回らないといけません。
そこで理論値を計算してみましょう。
預金額を1万ドル、期間は1ヶ月、
ドル円レート102円とします。
ジャパンネット銀行の預金金利:
1万ドルx3.5% ÷ 12 = 29.2ドル = 2,975円
スワップコスト:
-3円x30日 = -90円
差額:
2,975 - 90 = 2,885円
となり、大幅プラスになることが分かりました(^^y
他には両替コストなども考えないといけませんが、
これだけ大幅プラスであればトータルでプラスの可能性は
十分高いと言えます。
実際のスワップコストは
ここまでは理論値の計算でしたが、
もう少し実践的に実際のスワップコストを
比較してみましょう。
比較するのは、巷でスワップに強いと言われている
SBI FXα、YJFX!、GMOクリック証券FXの大手3社です。
まず、各社のスワップポイントは以下の方法で調べられます。
SBI FXα
SBI FXαにログイン後
「投資情報」→「カレンダー/SW履歴」で確認できます。
YJFX!
外貨exスワップカレンダーで確認。
GMOクリック証券 FXネオ
ここまでくれば、比較したくなりますよね?(笑)
もちろん、比較表にまとめてみました。
2014年6月時点で、
ドル円のスワップコストが一番安いのはYJFX!
ということが分かります。
が、6月後半はGMOのFXネオの
コストが下がってきていますし、
そもそもそんなに差はありません。
このように、日々変動していますので
あまり神経質に考えなくてもいいです。
むしろYJFX!とGMO FXネオでは、
レバレッジが異なり
YJFX! の レバレッジが10倍(証拠金比率10%)
GMO FXネオ の レバレッジが25倍(証拠金比率4%)
とFXネオの方が資金効率が断然いいですので、
今回はGMOクリックのFXネオを使うことにします。
為替ヘッジ型外貨預金の実践!
いよいよ、実践編です。
まず、どの通貨がいいのかざっと検討してみます。
一番お得な通貨はどれ?
ジャパンネットの金利とスワップポイントの差し引きでいえば
米ドルかスイスフランが有利と言えます。
スワップポイント的にはスイスフランが若干有利なんですが、
為替手数料が高く、これがバカに出来ません。
結局、米ドルが一番いいという結論になりました。
ということで、ジャパンネット銀行に米ドルを1万ドル預金して
FXネオで同額をヘッジする場合について説明します。
以下のポイントに注意しながら、実践していきましょう。
必要証拠金の計算
基本は外貨預金と同額をFXで売ればいいんですが
FXには必要証拠金+為替変動による評価損分の
証拠金を入れておく必要があります。
FXネオの場合は必要証拠金が4%。
為替変動がドル高の方へ10%動くと予想すれば
預金額の14%を入れておけばいい計算になります。
例えば1万ドル預金するなら、
1万ドルの14%、1400ドル分を
円換算した金額、約15万円を
FXネオに入れておけばいいでしょう。
預け入れと同時にFXで売る
いくら金利が3.5%と高金利であっても、
為替が大きく変動したらあっという間に
吹き飛んでしまいます。
そこで
この為替リスクを最小限におさえるために、
ジャパンネット銀行への米ドル預け入れと
FXネオの米ドル売りを同時にやる必要があります。
といっても方法は簡単。
画面を開いてポチポチと
同時にクリックすれば完了します。
まず、ジャパンネット銀行とGMOクリック証券に
必要資金を入金しておいてください。
入金が完了したら、
ジャパンネットの外貨預金トップページから、
米ドルの「お取引へ」→「預入」をクリックします。
このような画面が開きますので、そのままにしておきます。
次に、GMOクリック証券のFXネオの画面から、
「USD/JPYスピード注文」をクリックします。
このような画面が開きます。
先程のジャパンネットの外貨預入注文画面と、
FXネオの発注画面を並べましょう。
赤枠の部分をよく確認し、
同じ通貨、同じ数量になっていることを確認します。
問題ないことを確認すれば
緑枠の部分を同時に押す努力をします。(笑)
別に厳密に同時でなくてもOKです。
こんな感じの画面になっていればOKです。
最後に必ず確認しておきましょう。
ジャパンネット銀行の外貨預金残高
FXネオの建玉
チェックポイントは数量、通貨、FXの売りになっているかどうか?です。
もし間違いがあるとしたらFXの方だと思うので、
慌てずに決済→もう一度正しく売りポジションを取ってください。
ポジションのメンテナンス
ここまでできればあとはほぼ放置プレイで構いません。
利息が付くのをワクワク楽しみにしましょう!
ただ、FXの方は少しだけ
気をつけておかないといけないことがあります。
上の例では10%ドル高円安になった場合の
含み損まで耐えられるようにしてありますが、
想定以上にドル高円安にならないとも限りません。
たとえば1ドル102円でポジションを取ったら、
+10%の約112円でほぼ証拠金が足りなくなり、
追証が必要になります。
追証用の資金があれば、
その都度FXネオに入金すればOKですが、
無ければ、ポジションを決済してください。
FXのポジションを決済する場合は、
ジャパンネットの外貨預金も同時に払戻しします。
同時決済の手順は上と似ていますので、
省略しますね。
また、ジャパンネットの外貨預金キャンペーンは
最長で9月末まで、途中で打ち切る可能性もあります。
ですので、毎月1回、利息の付く1日には
口座がどうなっているか確認するといいです。
少なくとも10月に入ったら金利がぐんと低下することが予想されますので、
その場合も利息が付く10月1日以降に、
ポジションの解消を検討しましょう。
期待利益の計算
実際にポジションを取ってみた実績から、
どれぐらいの利益が見込めるのか試算してみました。
まず、ジャパンネットとFXネオで同時にポジションを取った直後は
という感じで、実際の両替手数料は
1万ドルで約600円強の手数料となりました。
往復では1,300円/1万通貨ぐらいになると想定すると、
投資資金に対して期待できる
「税引き後」の想定利益は以下のようになります。
(7/4 税金、手数料を正確に計算しなおしました)
投資資金に対して外貨預金額が少ないのは、
残りの資金をFXの証拠金に充てているためです。
あくまでシミュレーションなんで、実際と異なるところ、
たとえばFXネオは1万通貨単位なので
12,787ドルとか無理ですし
(1,000通貨単位であればSBI FXαミニや、YJFX!が候補になりますが、
あまり細かくやり過ぎるのはお勧めしません)
証拠金枯渇など、為替リスクがゼロではないので
利益が100%保証されるわけでもないんですが、
ほぼほぼ正確な見積もりになっているはずです。
少なくとも、よっぽどのこと、
例えば銀行が潰れたり、リーマンショック級のことがなければ
損をすることはまずないでしょう。
だいたい、ボーナス1〜2回分の資金があれば
3ヶ月後に約1万円をゲットできる計算ですね^^
1,000万単位の退職金があれば、
たった3ヶ月、税引き後4万6千円越えですか!?
これは楽しみですね。
「大したお金じゃないじゃん」
なんて感じるかも知れませんが、
これだけ低金利の時代、PCでポチポチっと簡単な操作するだけで
ほぼ確実に得られる利益というのはかなり貴重ですよ。
外貨普通預金の利息は毎月1日に前月分が日割りで付くそうです。
【外貨預金】外貨普通預金の利息はいつ、どのようにもらえるのですか。(ジャパンネットのよくある質問)
為替やFXに詳しい方は
なんとなく気づいたかも知れませんが、
今回の方法は「スワップアービトラージ」の応用(現物バージョン)なんです。
こういう方法に注目している人は少ないと思いますが、
今後この方法を「外貨アービトラージ」と呼ぶことにします。
FXの知識があれば、非常に応用範囲が広がりますので
ぜひ、これを機会にチャレンジしてみてください。
以上、ジャパンネット銀行の外貨預金キャンペーン&
FXの為替ヘッジを使った高金利預金の方法、でした!
これから途中経過を随時、報告していきたいと思います。