平成30年度税制改正要望が公開。個人に関係しそうな項目をピックアップしました。
9月に入り、平成30年度の税制改正要望が
財務省のページで公開されました。
どんな内容か、個人の生活に関係しそうな項目を
調べてみました。
平成30年度税制改正要望について
毎年財務省から、税制改正要望が公開されます。
平成30年度税制改正要望はこちらのページで
公開されています。
財務省の改正要望だけでなく、
各府省庁から上がってきた要望を
財務省がとりまとめて公開している、
という流れですね。
では、それぞれの省庁からどのような要望が
上がってきているのでしょうか。
金融庁からの要望
金融庁からは主として
NISAの利便性向上の要望があがっています。
具体的な要望事項としては
- NISA(一般NISA,ジュニアNISA、つみたてNISA)の口座開設を申し込んだら、その日に買い付け可能にしてほしい
- NISA制度を恒久化してほしい
となっています。
また、生命保険料控除の拡充も求めています。
- 生命保険料控除の限度額4万円を5万円に引き上げて欲しい。
現状では、一般生命保険、介護医療保険、個人年金保険の3つに
それぞれ上限4万円の控除枠がありますが、これを5万円に、とのこと。
実現すれば、3つ合わせて15万円の所得控除となります。
また、死亡保険金の相続税非課税限度額の引き上げも
要望されているようです。
ただ、相続税は厳しくなる方向なので、
実現は難しそうですが…。
- 国外投信等で、国内外で二重課税になってるけど、調整したほうがいいのでは?
公募投資信託等が海外の資産に投資している場合、そこから得られる配当等に
対して外国で課税が行われる(外国税)。この公募投資信託等が国内の投資家
に分配金を支払う際には、国内で源泉所得税が課されるが、現在、上記の外国
税を控除する仕組みがないため、内外二重課税となっている。諸外国においては、公募投資信託等を経由して支払った外国税を、投資家が支
払う所得税から控除できる等、内外二重課税に関する所要の措置が講じられて
いるところであり、我が国においても、現行の内外二重課税の調整措置を見直
し、できる限り効率的・効果的に二重課税を排除できる仕組みを設けることが
必要である。
これは国土交通省からも同様の要望が出ています。
国外、国内のどちらで課税するかという調整が必要ですが、
投資家としては、いずれにせよ二重課税はやめて欲しいですね…。
- 金融所得課税の一体化
ざっくりいうと、商品先物取引の損益を
特定口座に統合して、株式とかと損益通算したら
ええんちゃう?
という要望みたいです。
これはもう、おっしゃる通りかと。
こちらは経済産業省、農林水産省からも
同様の要望が上がっています。
経済産業省からの要望
- 小規模企業(個人事業主)の税制を見直してはどうか?
ほぼ給与と同等の性質を持つ個人事業主の所得には、
青色申告等では一定額(65万円)の控除しか認められておらず、
給与所得者と比べて冷遇されているのではないか?
というもの。
確かに、働き方改革というのなら、
こういう視点も必要かなと思います。
特にフリーで働く人(個人事業主です)が増えているので、
ここの税制改革は今後重要になってくるでしょうね。
実現のハードルは高いかもしれませんが、
僕自身個人事業主なので、
個人的にも頑張って欲しいと思います。
厚生労働省からの要望
- やむを得ず認可外保育施設やベビーシッター等を利用する場合の費用の一部を、税額控除できないか?
ぜひ実現してほしいですね。
子育て世代(特に子供が小さい間)の
心身負担は半端ないです。
せめてお金の支援は、
できるだけ増えて欲しいと個人的に思います。
こちらは内閣府からも同様の要望あり。
平成30年度税制改正要望事項 まとめ
税制改正要望はあくまでも要望であり、
これが実現するかどうかは分かりません。
ですが、税制改正要望から、国がどのように考え
どのような国の形にしようとしているのかを
垣間見ることができます。
実現すれば個人が具体的に嬉しい内容もあるので、
引き続きウォッチしていきましょう。
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