新NISAで楽天証券かSBI証券か、どちらにすべきか迷子になっている人へ
こんにちは。林です。
タイトルのことで悩んでいる人をSNSで結構見かけるのですが、20年投資を続けてきたFPの僕の視点で、結論からいいます。
大きな視点で見れば大差ないので「楽天証券でもSBI証券でもどちらでもいい」です。
ですので、お好きな方を選んでください。
それでも悩まれるのであれば、続きをお読みください。
目次(タップでジャンプ)
証券会社を選ぶ前に、大大大前提ですが…
証券会社選びは投資の大事な要素の一つですが、それ自体が目的ではありません。
目的は株などの資産を通じてあなたがお金持ちになること。
証券会社はその「仲介役」に過ぎません。もちろん仲介役に価値がないとは言いません。ですが、我々投資家にとって、楽天証券とSBI証券の選択は、それほど重要ではないんです。
ですので、どちらにするか悩みすぎるのは、時間と労力がもったいないです。
楽天証券とSBI証券で、多少の違いはあっても大きな違いはありません。
あなたの好きな方で大丈夫です。
証券会社が破綻したらお金を失うのでは?
SBI証券と楽天証券。競争が激化してますが、競争に敗れていずれかが将来倒産したら自分の資産は大丈夫なのだろうか…という心配も無用です。
詳しい話は省略しますが、あなたの株や投資信託などの資産は証券会社のお金とは「別に」管理されているので、破綻や倒産の影響を受けません。
「一度決めたら一生付き合わないといけないの?」
という心配もいりません。
2つの証券会社を同時に利用することもできますし、資産を移すこともできます(ただしNISAは少し面倒です。これについては後ほど)。
ですので、どちらでも安心して利用してください。
楽天証券、SBI証券それぞれの良いところ、悪いところ
楽天証券の良いところはなんといっても「楽天経済圏」と連携できるところです。
楽天市場のヘビーユーザーならご存知と思いますが、楽天証券の口座を持ち、投資することでポイント優遇が受けられます。
最近、このポイント制度の改悪が続いていて、ポイント狙いで楽天証券にした人は不安になっているのでしょう。
はっきり言いますが、ポイントはあくまでおまけです。
ポイントがもらえるから楽天にする、というのは個人的には行き過ぎた考えだと思います。
ポイント還元は証券会社から見ればユーザーを集める「宣伝広告費」です。
ユーザーが十分集まれば、当然還元はやめるでしょう。
ポイント還元が大盤振る舞いなのはせいぜい1年か数年ぐらいの話。それが10年20年続くなんて思わないようにしたほうがいいです。
いずれゼロになるぐらいに思っておくのがちょうどいいです。
一方のSBI証券は良いか悪いかは別にしてちょっとマニアックです。
楽天証券をライバルとして強く意識しているせいか、楽天証券よりも「少し」投信が多いとか、少し機能が上とか、「楽天証券の少し上位」を狙っているように感じます。
楽天証券がなにかを打ち出してくると、SBI証券がすぐに追従して少し上を狙ってきます。
そのせいかどうかは分かりませんが、いろんな機能がジャングルの奥地のように埋め込まれてしまっていて、初心者には少々分かりにくいのが欠点といえば欠点。
とはいえSBI証券のアグレッシブさは嫌いではないので、個人的にはSBI証券を使っています。
こんな感じで、好き嫌いで決めていただいて構いません。
新NISAへの対応はどちらがいいの?
これについても、どちらも大差ないというのが結論です。
新NISA開始にあたって、両者とも海外ETFの買付手数料を無料にするなどのメリットを打ち出しています。
このように一方がどや!って新サービスを出せば、もう一方が被せてくる構造は昔からおなじみの光景です。この構図は両者が二大証券会社である限り、今後も続くと思います。
僕たち投資家にとって両者の競争は大歓迎です。そして長期的にはどちらもほぼ同じになっていくでしょう。
また新NISAの積立を始めてからも、証券会社をカンタンに変えることができます。
ですので一生付き合わないといけないなどと深刻に考える必要はありません。
ただしNISA口座内の資産を直接他者のNISA口座へ移管(他の証券会社に移すこと)はできません。
そのまま放置するか、どうしても資産を一箇所にまとめたい場合は、新NISAの余剰枠で「同時に売買する」などの手を使って、事実上の移動ができます。
ちょっと難しい話をしましたが、要はいくらでも手があるということです。
楽天証券でも、SBI証券でもどちらでも構いません。
将来、もし一方が怪しくなってきたとしても、他方に移ればいいだけの話です。
気軽に始めましょう。
【結論】お金の大局を見て行動しよう
以上、参考になりましたら幸いです。
結論としては楽天証券でもSBI証券でも、お好きな方で大丈夫です。
投資は10年、20年継続する活動です。
ポイント優遇のようなわずか1年かせいぜい数年のトレンドで右往左往するのはあなたの時間と労力がもったいないです。
証券会社などはさっさと決めて、空いた時間と労力をより収益性の高いところ、例えば仕事のスキルをアップさせるとか、挑戦してなかった副業の情報を調べるとか、そういったところに「投資」するほうがよっぽどお金が増えていきます。
マネリテというのは制度や証券会社の細々とした詳細をよく知っていることではないです。
あなたのお金全体を俯瞰して、お金を増やしていける力のことです。
マネリテを高めて、どんどんお金を増やしていきましょう。
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