「節約」のインパクトを知れば、がんばらなくても金持ちになれます。いや、少なくとも豊かにはなれます。

僕が家計や節約の話をしつこくするのは、
それが資産形成にとってかなり大きな
インパクトを持っているからです。

このことに気付いている人は案外少なくて
まさに「灯台下暗し」という状況なのですが

今日はまた基本に立ち返って
灯台の下を少しで照らしてやろう、
ということで税金面からみた節約の
「インパクト」についてお話してみます。

収入を増やすのと、支出を節約(合理化)するのとではどちらが楽だと思いますか?

家計を見直し、不合理な支出を減らす「節約」により、
月数万円の「余裕」が生まれることはよくあります。

ここでは、家計を見直すことで
月5万円の節約ができたとしましょう。

節約の効果を知るために、
収入を月5万円増やす場合とで
税金面から見た「実質的な手元資金の増加」を
試算してみました。

月5万円の収入増・節約がもたらす手元資金の実質増加

収入(万円以下、※1) 所得(万円以下) 国税率(※2) 地方税率 税率計 手元資金の増加(万円) 節約/収入
収入増による 節約による
304 195 5% 10% 15% 51 60 118%
480 330 10% 10% 20% 48 60 125%
906 695 20% 10% 30% 42 60 143%
1,126 900 23% 10% 33% 40.2 60 149%
2,045 1,800 33% 10% 43% 34.2 60 175%
4,245 4,000 40% 10% 50% 30 60 200%
上限なし 上限なし 45% 10% 55% 27 60 222%

※1 簡易給与所得表(平成26年分)を元に、所得から逆算
※2 所得税の税率(国税庁)

所得額に応じて国税と、地方税が取られますから
収入増は手元資金を「部分的に」増加させます。

その一方で、節約による増加は税金とは関係ありませんので
そのまま年60万円分、増えることになります。

表の一番右列の数字は、収入増による効果と、
節約による効果の増分比率を計算したもので、
全てにおいて100%を超えているのは
節約効果の方が常に大きいからです。

「たかが数十%だろ?」

と、あなどることなかれ。

例えばあなたが今年の年収480万円で、
来年60万円アップさせて540万円になったとします。
(これは、相当の努力が必要ですね…)

税引き後では48万円の増加となりますが、
節約による効果の60万円に追いつくためには
これを+25%増やさないといけません。

では48万円を「運用」したとして、
分散投資で年5%の期待リターンを
みこんだとします。

ただし、利益に対して約20%の税金がかかりますから
実質60万円にするためには税引き前で63万円に
しなければなりません。

投資が非常にうまくいって、
年5%、きっちり複利で運用できたとしても
48万円が63万円になるのに
約5年と7ヶ月かかる計算です。

まぁ、年収480万円から
年60万円を節約するのも
大変といえば大変ですが、

「大変の度合いが全然違う」

というのはご理解頂けたのでは
ないでしょうか。

また、収入増は一般的に労働時間や労働力の増加を伴いますが、
節約は一度仕組みを作ったり、見直しを行えば
あとは労力ほぼゼロで継続できます。

そういう意味で、節約は
「投資効果の非常に高い活動」

といえるでしょう。

節約をすると「ビンボー臭くなる」は本当ですか?

「節約、節約というと生活コストを切り詰めてビンボー臭くなってしまう」

という意見はよく、出ますよね。

本当は全く逆
(つまり正しく節約すれば、生活は豊かになる)
なのですが、このような誤った認識に
陥ってしまうには以下のような理由があると思います。

  • 節約の意味を誤解している
  • 正しい節約の方法を理解できておらず、正しく実践できていない

まず節約の意味を正しく理解するために、
例えば「時間の節約」について考えてみましょう。

普通「時間を節約する」とはいいますが
「時間をケチる」とは、いわないですよね。

どういうことかというと、
時間はどのように使っても1日24時間と決まっていて、
それを減らすも増やすもできないからです。

だから、時間をケチる(減らす)というと矛盾し、
時間を節約する(合理化する)といえば、
正しく伝わるわけです。

これで、節約の意味は理解できましたね。

ではお金の正しい節約とは
どういう活動なのでしょうか。

結局、お金の節約も同じことで、
収入が同じであれば、入ってくるお金の量は
増えも減りもしません。

増えも減りもしないものを、いかに「合理化」して、
あなたにとって価値ある「財」と交換していくか。
節約とは、そのよい配分を探していくという
継続的な活動なのです。

ですので、個人の価値観とも密接に関わっています。

節約を理解するということは
人生の価値観をしっかり定めることにつながるので、
そういう意味でも是非やってほしい活動の一つといえます。

人生の大きなチャレンジの一つは
「自分にとって価値のないものをいくつ捨てられるか」
なのですから。

もちろん、価値観とは全く関係なく、
単にムダになっている部分も実は多いです。

そういう部分は、純粋にムダなので、
できるだけ早く見直していきましょう。

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