拡散厳禁。個人向け国債を使った、年利回り0.63%の裏ワザとは?
こんにちは。林FP事務所の林です。
銀行預金などよりも利回りがよく、資金の寝かせ先として最適な個人向け国債。
黒田日銀が予想外の緩和拡大を発表してから
さらに利回りが低下してしまいましたが、
長期的には金利下落余地は少なくて、
今なら変動利付き10年国債でいいでしょう。
さて、大手証券会社で国債を購入する場合、
キャンペーン特典が付きますが、これを応用すると…
キャンペーンの条件
大手証券会社で個人向け国債を購入すると、
以下の様なキャッシュバックが得られることがあります。
最新の状況は変わりますので、
詳しくは各証券会社のページで確認していただきたいのですが、
これらのキャンペーンはだいたい毎月行っていて、
今のところ条件もほとんど変化しないようです。
で、もう少し踏み込んだところについて
某大手証券会社にキャンペーン条件のヒアリングをしてみました。
ポイントは2つあります。
キャッシュバック金は雑所得扱いになると思われます。詳しくは税務署へお問い合わせ下さい。
雑所得になるだろうという見解ですが、実際に雑所得になるなら
20万円までは申告不要であり、実質非課税となります。
雑所得になるなら、嬉しいですね。
国債購入から1年後、一旦売却して再購入しても、キャンペーンは適用されます。ただし、現在の条件であれば。
なんと。
これはダメ元で聞いてみたんですが、
意外にあっさり大丈夫との回答がありました。
国債は購入から1年経過後、自由に解約できます。
(解約したら、直近1年分の国債の利回りはペナルティで引かれます)
ということは、
- 国債購入。キャッシュバック受け取る。
- 1年後、国債解約。再購入してキャッシュバック受け取る。
- 2年後以降、繰り返し。
を続ければ、最大年0.5%のキャッシュバック、
通常の預金と比較するなら、
税引前の約0.63%の預金金利と同程度になります。
これを毎年いただけるなんて、結構おいしいじゃないですか?
何ら問題はないが、ビジネスとしてみると?
さて、やるかやらないかは別にして、
現状のキャンペーン条件は
かなり美味しいということが分かりました。
上記は実践検証したわけではありませんので
あくまでもシミュレーションレベルの話ですが、実際にできるなら、
この超低金利の世界でちょっとした穴場的存在ですね。
ルール通りやるだけなので、
法的にも問題ないでしょう。
ただ、問題は「現在のキャンペーン条件であれば」という点。
もし、解約→再購入を繰り返す人が増えてくれば、
キャンペーン条件を変更することは十分考えられますし、
そもそもキャンペーン自体がなくなることもあるでしょう。
証券会社も慈善活動ではないので、
旨味のなくなったキャンペーンなんて
さっさと取り下げてしまうはずです。
恐らく、何事も節度が大切なんだと思います。
理解した上で、ゆる~く実践したなら、
キャンペーンも継続してもらえる可能性がありますし、
こちらとしてもそこそこ美味しい思いをさせてもらえるでしょう。
あくまでも、証券会社のキャンペーンである、
ということを忘れないように
上手に活用したいところです。
あと、他より利回りがいいとはいえ、
低利回りであることに違いはありません。
ある程度の金額でなければ、
解約して再購入するという手間すら
面倒だろうことは想像に難くありません。
もし実践するにしても、
その辺のバランス感覚は
必要じゃないかなと思います。
以上、大人の節度(?)をもって
正しく活用してみてくださいね。