東京スター銀行の0.5%定期が3年と微妙な長さ。1年もの0.4%がいいかも。

こんにちは。林FP事務所の林です。

東京スター銀行のスターワン円定期預金に1年もの0.4%、3年もの0.5%が登場しました。

ただ、インフレ期待の現在、3年ものはちょっとためらわれますね。

インフレ期待は期待ではなく必然

アベノミクス、黒田バズーカなど2013年の金融業界はにぎやかでしたが、2014年もインフレ期待は当然継続しています。

日銀は物価の安定的上昇率として年2%を目標に掲げていますが、(物価の定義は消費者物価指数(CPI)|統計局を参照)これが実現されるとするならば、金利は上昇していくはずです。

「いやいや、物価が上がっても金利が上がらない局面もあるだろ?」

という、ちょっとうがった意見もあるかも知れません。

確かに金利を上げるためには景気がしっかりと上向いていなければならず、日本の経済がそこまでかと言われると、まだそうではないでしょう。

ですので金利はまだまだ低い状態のままです。

一方で、不景気となった場合の景気刺激策として金利引き下げというのが伝統的な手法なわけですが、現在の低金利状態ではこれ以上金利を下げることが出来ません。

これを「ゼロ金利制約」と言います。

このゼロ金利制約を取っ払うために、

物価上昇→金利上昇

というシナリオが必須になってくるわけですね。

ということで、インフレ期待という曖昧な言葉で語られていますが、政府・日銀双方が金利を上げる政策・金融策をとってきますので、長期的には金利が上がっていく可能性が高いと見ていいでしょう。

金利上昇局面の定期預金活用法

現在は金利上昇局面に入りつつあるわけですが、こういう局面では

  • 定期預金は短期、もしくは変動金利の預金とする
  • 負債は固定金利

が有利です。

例えば家を買うために借金するなら、フラット20などの商品も選択肢に入ってくるでしょう。

話を元にもどして東京スター銀行の定期ですが、上のセオリーからいえばたとえ0.5%と良い条件といえど3年ものとなるとトータルで得になるかどうか分かりません。

金利上昇局面はムリに長期のものには手を出さず、1年ものの0.4%の方がメリットは上でしょうね。

預金はあくまでも預金

もう一つ大切なことは

「銀行預金ではインフレヘッジできない」

ということです。

インフレになれば預金金利も自動的に上がりインフレによる影響を免れると考える方が多いですが、銀行預金ではインフレに負けます。

つまり、資産が目減りしていくわけですね。

インフレヘッジするために最も伝統的な資産クラスは「株式」です。

といって株式に100%投入するのはリスクが大きすぎますし、どうやっても待機資金というのは出てきますから、そういう資金で銀行預金も一部するといいです。

例えばバリュー平均法を使うなら、資産の売り(現金化)をすることがあります。

そうした現金を次回のリバランスまで、
年4回バリュー平均で投資するなら例えば3ヶ月もの定期などで
寝かしておくといいと思いますね。

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