「社会見学なんて意味あるの?」と言い出した年頃の娘が、納得した「ある」キーワードとは?

僕は独立してから、よく自宅で仕事をしているので
子どもとも、よく遊んだり、話をしたりします。

上の子(娘)はちょっと難しい年頃に
差し掛かってきたこともあり、

「学校の社会見学に何の意味があるの?面倒くさい!」

などと言い出しました。

そこで僕と娘が
繰り広げた会話とは…?

「社会見学の意味が分からない」

以下、そのときにあった実際の会話を
かいつまんで書いてみます。

さて、娘(Aちゃん)曰く

娘(Aちゃん)
「社会見学(注:水道関係です)なんて、
行くのも面倒だし、だいちそんな知ってても
普段役に立たないことを知ってどうするの?

面倒くさいだけやん!」

父(僕です)
「なるほど、確かに普段は役に立たないね。

なら、例えばそれが壊れてしまったらどうする?
地震とかが来て壊れたら、普段何気なく飲んでる水が、
飲めなくなっちゃうよね。

それで、誰もその場所のことも、機械の直し方も
知らなかったら、生活に困らない?」


「機械の直し方なら、そこで働いてる人が知ってるし、
毎日ちゃんとメンテナンスしてるって言ってたから、
大丈夫だもん」


「そうか。なら、そこで働いている人が、
誰からお金をもらっているかは知っているの?」


「知らない」


「Aちゃんだよ。

税金から支払われている。
税金はみんな支払うものだから、
Aちゃんも払うことになるよ。」


「ふーん…」


「例えば、お父さんがAちゃんに
『税金だから500円もらいます』
といって、500円もらうとする。

Aちゃんが『その500円はどうするの?』と聞いても
お父さんが『そんなのAちゃんに関係ないから教えないよ』
と言ったら、Aちゃんはどう思う?」


「…イヤだ」


「だよね。
だから、みんなが払っている税金が
どこでどんなふうに使われているかを『知っておく』
ことは、とても大事なことなんだよ。

学校の社会見学は、そのためにあるんだ。」

普段からお金の意味を理解しておくことが大切

その後、娘から特に反論はなかったので、
なんとなく理解してくれたのかな、
と思います。

なかなか、知識の少ない子どもに
大切なことを理解してもらうのは
(僕自身が小さかった時の記憶からも 苦笑)
骨が折れるのですが、

今回、娘が僕の話を
理解してくれた要因の一つに

普段からお金の話をしたり、
お金の大切さを経験してもらっている

というのがあると思います。

例えば、僕の家では
「こづかい」という概念がありません。

子どもにこづかいを渡さないのはもちろん、
僕も、ヨメさんも、こづかいというのがありません。

もちろん意図的にそうしているわけですが、
子どもにこづかいを渡さない代わりに、
「お手伝い(仕事)と報酬」の表が貼ってあります。

写真
お手伝いと報酬表。僕が作った仕事に、子どもたちが自発的に仕事を追加して作成したもの。

子どもたちはこれを見て、
お金が欲しければ自発的に仕事をし、
お金が不要であれば仕事をしなくてよい、
というルールにしています。

仕事があれば、
いつ、どんな仕事をしてもいいし、
嫌な仕事を無理にする必要はありません。

また、合意のもとであれば
新しい仕事を創っても構いません。

こうした環境で過ごすことで、

  • 仕事の手を抜けば僕がお金を出ししぶるので、仕事の大切さを学ぶ。
  • 仕事を創ることもできるので、楽しい仕事をするにはどうしたらいいか、相手が喜ぶ仕事とは何か、を考えることにつながる。
  • そうやって得たお金の大切さを体験を通じて理解する。

ことになります。

彼女は普段からこういう体験をしているので、
「理由もなくお金(税金)を払う」というフレーズが
きっとココロに刺さったんでしょう。

だから、税金の使いみちとして
社会見学をしておくことは
少なくとも無意味ではないんだな、
と思ってもらえたんだと思います。

一方、もし僕が普段から「こづかい」を渡していたら、
事はそう簡単にはいかなかったでしょう。

子どもは純粋ですから、
お金は親が無条件でくれるもの、
天からふってくるもの、
という誤った捉え方を
してしまうかもしれません。

そうなれば、税金を払うことも
基本的に自分のお金という認識がないので
特に何の疑問も感情ももたないでしょう。

さらには自分の懐が傷まないように、
親から降ってくるお金を増やしてくれればいい、
という発想にもつながりかねません。

社会見学の意義も意味も見いだせないまま、
悶々と過ごしてしまうことに
なったかもしれないのです。

これではやはり、
長い目で見て不幸かな、
と思うわけです。

特に税金は、生涯で最も大きな支出の一つですから、
それに無知、無関心であるというのは
大きな大きな不満のタネになりますからね。

体験を通じたお金の学びというのは、
本当に大切なんだな、というのが
僕の今回の気付きでした。

ま、このように工夫はしていても
今回ほどすんなり話を理解してもらえることは
少ないのですが(苦笑)

子どもの教育こそ「長期投資」だと思うので、
いろいろな仕掛けや工夫を通じて、
気長にやっていこうと思います。

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