確定拠出年金改正案が成立。誰もが確定拠出年金を使える時代に、最低限知っておくことは?
先日、確定拠出年金の改正案が可決、成立しました。
これで今まで加入できなかった方も確定拠出年金が
利用できるようになり、原則としてほぼ全ての方が
来年(2017年、平成29年)から加入できます。
(もちろん、個人事業主の僕も利用しています)
このブログでも確定拠出年金の予習として
何度か記事にまとめてきましたが、
使ったことのない方が知っておくべき
知識と準備方法を改めてまとめておきます。
目次(タップでジャンプ)
知っておくべきこと
個人型確定拠出年金(以下個人型DC)とよばれる年金制度ですが
初めて知った方は仕組みそのものがまだよく
理解できていないかもしれません。
来年から新規に加入できる方の一覧と
個人型DCのメリットをまとめた記事がこちら。
↓
2017年からほぼ皆年金?個人型確定拠出年金(個人型DC)の基本を押さえておこう。
一番大きなメリットは「節税」です。
- 拠出(口座への入金)時
- スイッチング(投資商品の切り替え)時
- 受け取り時
が非課税、ないしは税優遇があります。
ただし、原則60歳まで引き出しができないという
制限があるので注意は必要です。
ジュニアNISAでもそうですが、
長期間資金を利用できないリスクがありますので、
利用に際してはちゃんとライフプランとにらめっこしながら、
上手に活用していく必要があります。
個人型DCを始めるには
個人型DCを始めるのに必要なのコトは二つ。
- 運用管理機関を選択し、口座開設する
- 拠出額を決めて、拠出を開始する。5,000円以上1,000円単位で、国民年金基金と合わせて68,000円まで。
です。
運用管理機関とは、投資における証券会社のようなもので、
口座開設したら毎月一定額を入金しながら、
自動で買い付け、あるいは手動で運用します。
運用管理機関の比較記事がこちら。
確定拠出年金(個人型DC)、運用商品とコストを徹底的に比較した結果…狙い目はココ!
WEBの情報や実際に資料請求したりして
独自調査した比較表になります。
(ちょっと情報が古い部分もあるかもしれませんので、
詳細は各運用管理機関にお問い合わせ下さい)
僕はSBI証券を使っているのですが、
必ずしもここがいいというわけではなく、
投資ポリシーによっては別のところが良い場合もあります。
気をつけたいのは、一度運用管理機関を決めて
口座開設すると、事実上ずっとそこを使うことに
なること。
事実上の囲い込みのようなものでちょっと気になるのですが、
こればかりは制度がそうなっているのでどうしようもありません。
できるだけ、長く付き合えそうなところを選ぶといいと思います。
で、実際はどう運用するの?
以上を決めていただいて、個人型DCを始めた後、
必要なのはどんな商品をどれぐらいの割合で
買い付けしていくのか、ということです。
これについて一般論としては
節税効果が高めるために株式等のリスク商品を
多めに買い付けるのがいいと思います。
ただ、
- DC口座は少しずつ増えていく
- 60歳まで引き出しできない
という条件がありますので、
ここも結局ライフプランと、
全体の投資プランとの調整が必要です。
僕は投資相談の中で、
個人型DCの活用も見させていただいていて、
全体のポートフォリオを決めていただいた後は、
ライフプラン上の資金需要と、節税効果をにらんで
個人型DCをこうやって活用していきましょう、
という提案をしています。
ライフプラン上で資金が逼迫することが分かっているのに、
個人型DCにお金を入れすぎると将来困ってしまいますし、
逆に資金が余るのが分かっていて活用しないのも
もったいないですので。
その辺のバランスをしっかりと見ていきます。
最初に運用管理機関を決めるのに悩みますが、
僕の記事とか、WEB上の情報を参考に、
いろいろ検討してみてください。
「60歳まで引き出せないのは気になる…」
と感じると思いますが、
長期投資でしっかり運用しようと思えば、
やはりそれぐらいの期間は必要かなとも思います。
もし、ライフプランが変わって
例えばお子さんの進路が予定と変わったとかで
資金需要が増えたとしたら、
確定拠出年金への入金額を減らして
将来の資金需要に備えればいいと思います。
ですので、60歳まで引き出しできない制約も、
そこまで気にする必要はないかなと思います。
逆に言えば、
それでも大丈夫なライフプランを立てておかなければ、
老後の資金準備もおぼつかない、ともいえます。
なにせ老後資金準備は、長期戦ですからね。
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