本当の安心感を得るために、全ての人に必要なこと。
世の中、ベースアップに湧いています。
去年は消費税アップもあって実質賃金は下がりましたが、
今年は実質賃金も上がるかも。
嬉しい話ですよね。
でも、なんだかお金の不安は
給料が上がっても解消されない…。
もしかして、あなたはそんな状態じゃありませんか?
だったら、これが原因の可能性が高いです。
完全掌握
想像してみてください。
- 今から死ぬまでの収入が全て確定している
- 今から死ぬまでの支出が全て確定している
- 今から死ぬまで、収支が破綻することはない
- 今から死ぬまで貯蓄がマイナスになることはない
もし、このような状況が訪れるなら、
お金の心配はまったくなくなるのではないでしょうか。
「ご冗談を」
そうですね。
もちろんこれは、非現実的な想定です。
でも、空想だと笑って済ませるような
話でもないのです。
なぜなら、お金の悩みを解決するには、
この理想に近づけていく以外に方法は無いからです。
頭の中の◯◯
理想の状態まではさすがにムリですから、
もうすこし現実に近づけてみましょう。
例えば、収入と支出がある程度把握できていて
死ぬまでとは言わないまでも、それなりの期間
破綻することはない、という確信が持てれば
かなり安心できるのではないでしょうか。
将来の収入、支出というのは、どうしても変動します。
未来のことですからね。
ですから、そこはどこまでいっても現時点で
100%確定することは難しいわけです。
FPがやるライフプラン提案とかも、
あくまでもその時点でのベストかそれに近い
プランしか出せません。
まぁ、そこは置いておいたとしても、
ご自身でできる、重要なことが一つあります。
それは「現時点の収支(特に支出)を完全に把握すること」です。
これは支出を一つ一つ記録していくことで達成できますが
方法はなんでも構いません。
昔ながらの「紙の家計簿」でもいいですし、
ちょっとIT化してExcelにつけてもいいですし、
マネーフォワードみたいな
アグリゲーションサービスを使ってもいい。
ご自身にあった方法でいいでしょう。
方法はなんでも構わないのですが、
とにかく「収支を完全に把握している」
という実績と確信が必要です。
なぜこんなことが必要なのか?
理由は簡単です。
収支が把握出来ていないと、
あなたの中の無意識が騒ぐからです。
たとえ話をしているのではないですよ。
なにかしら「達成されていないこと」があると、
心の中にある無意識が、何度も何度も、
意識に現れるんです。
例えば、給与振込口座を見て
「あぁ、今月は支出をおさえたつもりなのに、
なんでまた残高が足りないんだろう?」
と思ったら、その時点から無意識の脳に
「収支をコントロールせよ」
というフラグが立ちます。
そしてそれは、何度も何度も、意識にのぼってきます。
でも、きちんと収支を把握できてなかったら、
当然このフラグが消えることはありません。
だから、お金の悩みも消えることがなく、
ストレスがだんだんと溜まっていく。
そして、このストレスを解消するために
「とにかく収入を増やせばいいんだろ!?」
みたいにまちがった方向に努力してしまうと、
苦しいラットレースにずぶずぶとはまっていきます…。
サルを追い出せ
無意識の脳が、まだ達成できてないことを
なんどもなんども意識に上げてくる現象を
「頭のなかのサル」だとか「ザイガルニック効果」とか
心理学ではそう呼びます。
この際、呼び方なんてどうでもいいのですが
これを消すために、まず「収支を完全に把握する」
最初の一歩は、これしかありません。
もちろん、最初から1円単位で毎月の収支を合わせるのは
さすがに難しいと思いますので、最初はもう少しゆるく、
例えば±1万円までならOKとかぐらいから始めると
いいと思います。
ただ、最終的には完全に収支をあわせることを
目指して欲しいと思います。
そうすることで、頭のなかのサルを、
それもとびきりうるさいサルを一匹、
追い出すことが出来ますので。
不思議な事ですが、それができるようになると
とても心が軽くなるんです。
変だとは思いませんか?
だって、
「1円単位で収支を管理するなんてウザくてストレス」
「気兼ねなくお金を使ったほうが、ストレスがたまらないでしょ」
と、普通は思いますよね。
でも実際には、全く逆だったんです。
収支を管理できるようになると、
サルを追い出せるという効果以上に、
お金をコントロールできているという
自信につながるというのもありそうです。
「お金にコントロールされて生きている」
のと
「お金をコントロールして生きている」
のとでは、全然違いますからね。
まずは一歩から
収支の把握というと
なんだか難しく聞こえますが、
とくに心配は要りません。
収入は給与明細を見れば分かりますから、
収入に対してやることはほとんどなく、
たいていは支出の把握が問題です。
そこで、かばんからあなたの財布を取り出して下さい。
今すぐです。
その中に、領収書とレシートがあれば、
それを全て取り出して、机の上に並べます。
そして一つ一つ、家計簿にでも、Excelにでも、
なんでもいいので全てを1箇所に記録していってください。
神経質に沢山の情報を記録する必要はありません。
1枚のレシートにつき、
日付、費目、金額。
この3つがあれば、まずは十分です。
この記録を、習慣になるまで毎日行って下さい。
習慣になったら、週に1回まとめてやるなど
工夫していってもいいですが、
習慣になるまでは毎日コツコツやるほうがいいです。
大切なのは「全ての支出」を記録するということ。
レシートを受け取らない支出、
例えば自販機で缶コーヒーを買うような場合は
少し工夫が必要です。
買ったその場でメモできればいいのですが、
大抵はすぐに忘れてしまいますので
あらかじめ財布の中に「120円」や「150円」のように
よく使う金額を書いた小さなメモを忍ばせておき、
使った分だけレシートの場所に移動するといいでしょう。
それもできないようなら、電子マネーで払う手もあります。
電子マネーは利用履歴をフェリカリーダーや
ネットのマイページなどで確認できます。
これらを全て記録しましょう。
楽しみながらできれば、すぐに習慣化できて
なお良いですね。
繰り返しますが、大切なのは
全て漏らさず1箇所に記録するということです。
そして月に1回、集計して
見直しができればベストです。
家族全員の家計を預かる方は、
家族の協力も必要ですから
よく話し合ってみることをお勧めします。
「奥さんに任せっきりなので、お金に無頓着…」
という方が、実は一番お金に不安を感じているはずです。
(だから、たいていは馬車馬みたいに働くことになります。
経験済。)
お金をコントロールできれば、
人生のステージが大きく前進します。
一日でも早く、取り組みはじめて下さい。