見えにくいコスパを地道に改善していこう。
先日ようやく確定申告が終わりました。
確定申告書コーナーが充実してきたこともあり
かなり便利に、効率よく確定申告できるように
なってきましたが、
やっぱり「あの」控除は面倒くさいですね。
そう、医療費控除です。
見えるコスト、見えないコスト
今年の医療費控除の件数は
通院費も含めて全部で142件。
Excelからデータの差し込みができるので
以前に比べればだいぶ楽にはなりましたが、
それでもかなり面倒な作業であったことは否めません。
時間をかけてやった割には
節税効果が少なく、
「割にあわないよなぁ…」
というのが正直な感覚です。
この「割にあわない」というのは
どんな「割」なのでしょうか。
もうご存知だと思いますが、これは機会費用といって
実際にお金が出て行くわけではないけど
他の効率よい仕事をすれば稼げたであろう金額を指します。
あまり適切な例ではないかもしれませんが、
時給2000円程度のレートで働いている会社員なら、
1時間の作業をしたら2000円の機会費用と
とらえることが可能です。
もちろん、土日は働かないので
単純に時給換算していいのか?
という指摘はあると思いますが。
大まかに把握するにはそれぐらいでも
いいのではないでしょうか。
医療費控除の例で言えば、
医療費142件を入力する時間に
相当する支出が機会費用で、
それによる節税額が収入。
コストパフォーマンス=収入÷(実費+機会費用)
になります。
実費が見えるコスト、
機会費用が見えないコスト
ですね。
見えないコストは工夫で減らそう
こう考えると、医療費控除という仕事の
コスパはやっぱり低く、割に合わなかった
わけですが、
じゃぁ医療費控除申請をやめるか?
といえば、単純にやめてしまうと
ちょっともったいない。
お金がもったいないという面もありますが、
こういうコスパが悪い仕事は効率を上げる
余地が大いにあると考え、
コスパを上げる工夫をしてみるといいと思います。
コスパが上がれば収入として美味しくなりますし、
なにより頭を使いますから、作業が楽しくなってきます。
例えば医療費控除で言えば、
せっかく国税庁がExcelを用意してくれているわけですから、
それに準ずる形式で日頃から入力していけば、
確定申告時は楽になります。
早速、今年から家族とExcelを共有して
入力していく方針としました。
もちろん、日頃から入力する時間もチリツモで大きくなる
という指摘はありますが、そもそも家計簿のための
入力はしないといけませんから、それほどの時間増にはなりません。
あるいはマネーフォワードのようなサービスを使ってるなら、
年末に医療費の科目だけをダウンロードし、
国税庁のExcelフォーマットへ簡単に変換できるような
方法を考えてもいいでしょう。
いずれにせよ、要は工夫次第でいくらでも
やりようがあるということです。
好きな方法を考えていけばいいでしょう。
つい、自分の作業時間は無尽蔵にあると考えがちですが
機会費用のように見えないコストにも目を配り、
コスパを上げる努力を継続していけば
自分の自由時間が増える上に、
お金もきちんと節約できてきます。
そんなの当たり前じゃないか?
と思われるかもしれませんが、
意外とコスパにうるさいはずの
会社組織であっても
「気合があればいくらでも働ける!」
的なガテン系の人がいて、
残念な思いをすることもあります。
ぜひ、頭を使って楽しんで
取り組んでいきたいですね。