お金が戻ってくるかもしれない、確定申告に備えよう!
いよいよ2月16日から、確定申告が始まりますね。
僕も独立してから最初の確定申告で、
入念に準備をしていますが(笑)
この時期に節税と税金の意識を高めるのは
普段税金と無縁のサラリーパーソンにとっても
価値あることだと思います。
節税できるものはしておこう
既に投資をされているのであれば、
必要に応じて確定申告しておきましょう。
特定口座(源泉徴収)だから、確定申告の必要がない、
というのは確かにそうなのですが、
かといって放置してしまうと損をすることがあります。
投資関連の確定申告で影響が大きいのは
- 複数の証券会社にまたがる損益通算による税還付
- 損失繰越による将来(最長3年)の税支払い免除
の二つかと思います。
確定申告をすればこれらのメリットが受けられますので、
少なくとも損失のある場合は確定申告しておきましょう。
その他の節税ネタとして、よくある誤解は
「保険適用外の医療費等は、医療費控除にならない」
というもの。
実は、保険適用外であっても、
医療費控除の対象になる場合があります。
(詳しくは各医療機関にお問い合わせを)
これ、落ち着いて考えると
結構インパクトがありますよね。
というのも、保険適用外ですので、自己負担率は100%。
ということは、結構医療費がかさむわけです。
であれば、医療費控除の適用額に到達する可能性が高いわけですし、
医療費控除によって節税ができれば、
治療や療養という、その人にとって必要なサービスが
より安価に受けられることになります。
また、医療費控除は医療費総額が10万円を超えないと
適用できないという思い込みがあるかもしれませんが
それは課税標準が200万円以上の話。
例えば共働き家庭で、一方の課税標準が100万であれば
100万 x 5% = 5万円
以上の医療費が所得控除の対象になります。
なお、医療費は治療を受けた人ではなくて、
実際に支払った人が対象になります。
共働き夫婦の夫が妻の医療費を負担した場合
税金の制度は複雑ですが、
きちんと学べば得るものも多くあります。
健康保険ほどのメリットはないものの、制度を上手に使って
可能な限り低コストで健康を維持したいですね。
なお、実際の税額等、詳しいことに関しての質問は
お近くの税務署か、税理士にお問い合わせを。
税金の「使い方」にも敏感になろう
税金も立派な「支出」の一つであり、
また手強いものの一つでもあります(笑)
税金の支払いは幸福度がいまいち高くないことから
とにかく節税しよう!という考えに走りがちです。
ただ、資本主義において、お金の支払いは
「価値の交換」を意味しますから、
税金の支払いもなんらかの価値との
交換になっているはずです。
つまり、単に取られているだけというわけではない。
ということで、少し違った見方もしてみましょう。
例えば、税金で運営されているバス、地下鉄などの公共交通機関。
僕は以前、住んでいた場所が便利だったので
小さな子供が居るにもかかわらず
車を持たない生活をしていたことがあります。
車がなければ、電車はもちろんバスもフル活用して
移動していたわけですが、それはそれで
不自由なく生活できていましたね。
むしろ、車で移動すると駐車場に困ることが多くて、
駐車場を探すストレスから開放されたことで
「より自由になれた」感覚さえいだきました。
車が無ければ、車関連の諸税金も払わなくて済むため、
そういう意味でも清々しかったです(笑)
「本当に車が必要な時に困るんじゃないか?」
という心配をされる方もいるかもしれませんが、
それは取り越し苦労。
必要なときは、タクシー、レンタカー、カーシェアリングなど
様々な「借りるサービス」で十分対応できるからです。
さらに近い将来、こんなサービスを
利用できるようになるかもしれません。
こうした技術やサービスが今後どんどん広まる可能性があるので、
そろそろ「利用する=モノを所有する」という古典的な概念から
離れていくべきときにきているのかもしれません。
また、以前から僕がよく活用しているのが図書館です。
これももちろん、税金で運営されています。
最近はネットで図書館の本を検索したり予約できるので
以前よりも格段に便利になり、満足度も向上しました。
まず図書館で検索し、あれば借りて、
無ければ買う、という習慣にしているので
余計なコストが省けます。
買うと購入費の他に、保管費もかかりますから
必要な時に借りるのがベターです。
もちろん、本当に手元に置いておきたい本は
きちんと買います。
ときに名著は2冊買ったりもしますが、
図書館を活用しているおかげで、
購入コストもあまり気になりません。
僕にとっては、満足度の高いお金の使い方です。
税金には不平・不満も多いと思いますが、
ほとんどの人にとって税金からは逃れられないので
自助努力して税金を「活用する」という視点も
大切だと思います。
税金によるサービスを活用し、
満足度を高めながら効果的に支出を減らせれば、
税金を払う価値も高まるはずです。
1年に1度の確定申告。
税の意識を高める契機にしてみるのも
いいのではないでしょうか。