新年度、気分も新たな今、家計の整理をしてみませんか。
こんにちは。林FP事務所です。
新年度になり、職場や子供の学校など、環境に変化のあった変わった方も多いのではないでしょうか。新たな気持ちで新生活をスタートさせるのに併せて、家計の出費の内容が大きく変化するのもこの季節の特徴ですよね。
新しく口座を作ったり、新しいルートでお金の出入りが始まったりするこの機会に、家計を今一度しっかり把握しておきましょう。そのためにもまず、お金の流れを整理してみませんか。
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我が家のお金の状態はどうなっている?
新しい生活になって、新しく出費が増えたり収入が変化したりという方は多いのではないでしょうか。また、気分を一新して、将来のためにと貯蓄を始めたり、資産運用を考えたりされている方もいらっしゃるかと思います。
しかしその前に、まずは家計の全体の状況がどうなのか、また月毎や年間でどれくらいの収支になっているのかを把握することがとても大切です。
口座にあったと思っていた貯蓄の額が意外と少なかった、夫婦間での共有ができていなかったなどがあった場合、いざという時に困るばかりか、将来の計画もアバウトなものになってしまいます。
そして、1か月や1年での収支を見通さなければ、貯蓄や運用にいくら回すのか、といったことがぼんやりとしてしまいます。
反対に家計が把握できているとモチベーションアップにも繋がります。
しかし、家計の状況を把握できていない方も多いのではないでしょうか。
把握できないのには理由が?
家計管理でおすすめの方法は、家計簿をつけることです。家計簿には様々な種類があり、項目ごとに分かれており記入のしやすいノートタイプや、手軽に入力ができる家計簿アプリがあります。
アプリには金融機関と連携して資産状況を確認できたりといった機能もあり、家庭のお金の状況把握や家計管理にも役立ちます。
それでもなかなか資産状況が見えてこない、収支がわからない、そもそもアプリに金融機関を登録するのに労力がかかりすぎるという場合があります。
その把握が難しい原因の一つに、お金の流れが複雑すぎる、金融機関やカードが多すぎるということが挙げられます。
そんな場合は家計の把握に取り組むその前に、まずはお金の流れを見直して整える必要がありそうです。
具体的には何のどこをチェックする?
財布の中身をすっきり
まずは普段持ち歩く財布です。
財布の中がレシートやカードでパンパンになっていませんか?財布がごちゃついていると、お金が取り出しにくかったり、カードがなかなか見つからず探すのに時間がかかってしまいます。
つい溜まりがちなレシートですが、保管方法を工夫することで財布を常にスッキリ保つことができます!
ファイルやレシートケースで保管
財布に入れっぱなしにせず、ファイルやレシートケースへしまうようにします。仕切りの多いレシートケースを選ぶことで、種類ごとや日によって分けることができ、あとから家計簿をつける時に便利です。
レシート専用の引き出しを作る
買い物から帰ったらその日のうちにレシート専用の引き出しにしまいます。入れ方に決まりを作らず、自分のやりやすいように保管することで長く続けられます。週に一回、月に一回、という風に家計簿をつける日をきめて、引き出しにレシートが溜まりすぎないように気を付けましょう!
毎週〇曜日に財布を整理する
その日のうちにレシートを別の場所に移動させるのではなく、決めた曜日に財布の中身を整理する方法です。
最後にお札の向きをそろえると、スッキリ整理することができます!
思い切って財布をかえてみることも
またレシートやカード、お金を収納しやすい財布を選ぶのも1つの手です。財布にはいろいろな種類があります。
- 長財布
ポケットが多く、お金やカードがたくさん収納できるのがメリットです。お金を用途別に収納することができます。
- 折り畳みタイプの財布
長財布と比べると容量は少なくなってしまいますが、コンパクトなのでカバンの中でもかさばらず、持ち運びがしやすいです。
- お財布ショルダー
財布とショルダーバッグが一体化したものです。ちょっとしたお出かけに便利ですし、バッグから財布を取り出す手間が省けます。
- がま口タイプの財布
開閉が簡単で、口が大きく開くので小銭を探しやすく、スムーズに取り出すことができます。デザインもおしゃれで人気が高いです。
財布は頻繁に使うものなので、それぞれのニーズに合った使いやすいものに思い切って変えるのも良いのではないでしょうか。
お気に入りのものを選ぶことで、取り出すたびに気分が上がりますね。
ポイントカードなどは定期的に見直しを
普段行きつけのスーパーや飲食店など、どこのお店でもポイントカードやメンバーズカードを発行されますよね。気づけば財布がパンパン!なんて事もあるのではないでしょうか?
もしかしたら使うかもしれない、と財布に入れっぱなしにしがちですが、定期的に整理をして頻繁に使うものだけを財布にしまい、あまり使わないものはカードケースなどに入れて自宅で保管しましょう。
有効期限の迫ったポイントを使うためにお店に行ったのに、余計なものまで買ってしまい、結局無駄遣いをしてしまった…ということがあります。
あまり使わないカードは、思い切って捨ててしまうのも1つの方法です!
クレジットカードやキャッシュレス決済は?
最近はキャッシュレスの優遇などもあって、クレジットカードの利用が増えてきています。スマホ決済も徐々に浸透してきました。キャッシュレス決済を利用できるお店も格段にが増えてきました。
カード・スマートフォン1つで支払いができ便利ですし、財布もスッキリしますよね。
しかし、手元にある現金が減らないので、いくら使ったかが把握しにくいですし、無駄遣いをしてしまいがちなのがデメリットです。
また、いくつもクレジットカードを持っていると、それぞれの支払いが重なってしまい、いくら使ったかわからない、つい多く使いすぎてしまうといったこともあり得ます。
- クレジットカードを厳選し、特典が使いづらいものや年会費がかかるものは解約する
- クレジットカードやキャッシュレス決済に紐づけしている口座を整理し、引き落としの状況がわかりやすいようにする
- 使いすぎを意識するために、いったん定期的な出費(光熱費など)以外を現金払いにしてみる
などを試してみると良いでしょう。
銀行口座もチェック
給与が振り込まれる口座、家賃などの固定費が引き落とされる口座、貯蓄用の口座、子供用の口座など…気付けば増えてしまうのが銀行口座です。
いくつもの口座を使い分けていると、どの口座にいくら貯金があるのかが分からなくなってしまい、資産の把握に労力がかかってしまいます。また、現在では10年以上お金の出入りがない口座は休眠口座※として扱われ民間公益活動の資金に充てられる可能性があります。
※休眠口座について詳しくはこちら
金融庁HP・休眠預金等活用法
まずは使っていない口座を解約したり、少額が散らばっている預金をまとめたりといった整理を行ってみましょう。
逆に口座数が少なく、収入・支払(引落やカード決済)・貯蓄を一つの口座で行っている場合も要注意です。貯蓄と考えていた額をカード払いなどで使ってしまうことがありますので、将来に向けた貯蓄やまとまった額は別の口座に分けておくことがおすすめです。
最適な口座の数はご家庭の状況により様々ですが、
- 現金を引き出す口座はATMが使い勝手の良い場所にある口座にする
- 目的別に口座を分けるとわかりやすい
- ネットバンキングや振込手数料も考え、お金の移動がスムーズに行えるようにする
などを考慮に入れて整理を進めると良いでしょう。
また、夫婦それぞれの口座から家賃や光熱費の引き落としを分担して行っている場合は、お互いの引き落とし額がわからず、家計をパッと把握することができません。
夫婦で情報を共有するか、引き落としの口座を1つにまとめると、把握しやすくなるのでおすすめです。
まとめ
家計に変化があるときにしっかり対応できるよう、定期的に家計の状況を把握するのはとても大事です。
そのためにも、まずはお金のありかや流れを整理することが効果的です。
また日常使う財布をすっきりさせることは、計画的にお金を使え、無駄遣いに気を付けることにもつながります。
新年度で気分も新たなこの機会に是非見直してみましょう。